高橋和久のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
前から読んでみたいという思いはあったものの
なかなか手が伸びなかったが
今回やっと手に取ってみた
難しく感じる感情はあったものの
一人の男性の半生を読んだと思うと色々感じさせられた
どこに行っても何をしていても
見られていてそれが当たり前で
そのことを何とも思わないことが当たり前で
過去はその都度変更していって
それに対しても何も感じないことが当たり前で
普通に暮らしていきたかったらすべてのことを受け入れることが当たり前で…
最近
発売された本で最近読んだ本を思い出した…
この物語が書かれたのはだいぶ前だけど
最近読んだ本は最近書かれたもの
なんだか怖くなる… -
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
アナキストを自称する主人公のヴァ―ロックは、しっかりシークレット・エージェントの職務を遂行していると自負していたが、新しい上司のヴラディミル参事官から叱責を受け、グリニッジ天文台のダイナマイト爆破事件を起こすよう命じられてしまう。爆弾を仲間から入手したヴァ―ロックだったが、予期せぬ出来事が起こってしまう。それはグリニッジ・パークで一人の男が爆死したことに関連することだった。
本書に登場するアナキストたちは声高に議論を重ねる口舌の徒であるし、法と秩序を守るべき警察官たちも必ずしも正義を体現する存在ではない。
ところで本書で最も面白く感じたのは、爆死した人間が誰なのかの真相を知った妻に対し -
Posted by ブクログ
読みにくじゅうはち
読みにくいのがコンラッドじゃハゲぇ!
言われたらさいですかとしか言いようがないんだがね
コンラッドはポーランド出身で英語は船員時代に習ったので読みにくかったらしいのだが、そんなところを忠実に訳さなくても…っていうね
そしてもうね
登場人物ひとりひとりを掘り下げ過ぎっす
いやもう掘るわ掘るわ
二言くらいしか喋らんやつとかもめっちゃ掘るからぜんぜん進まん
結局誰が主人公やねん!っていうね
しっかーし!なんか凄いの読んだって気にはなった
あとこの作品はテロ小説の先駆けみたいな評価で近年見直されてるみたいなんだが
うーん、なんかそれは違うでしょって思いました
どう考えても主 -
Posted by ブクログ
監督:ヨルゴス・ランティモス、主演:エマ・ストーンで映画化され、日本劇場公開が迫った話題作(2024.1.21現在)。映画は、発表されてから注目していたが、原作があることは最近になって知り、せっかくなので先に原作にあたってみることに。
19世紀末、スコットランドのグラスゴー。医師/科学者であるゴドウィン・バクスターは、溺死した妊婦の胎児の脳をその妊婦本人に移植して蘇らせることに成功、ベラと名付けて養育した。大人の身体に無垢な精神を宿したベラは、その不思議な魅力で出会った男性たちを虜にしていき、彼女自身、様々な知識や経験を取り込み成長していく―――。
・・・といった内容が記載された一冊の書物 -
Posted by ブクログ
ロンドンのブレット・ストリートで雑貨商を営み、
若い妻ウィニーを娶り、彼女の母と弟を同居させ、
穏やかに暮らすアドルフ・ヴァーロックの正体は
某国のスパイ、コードネームΔ(デルタ)だった。
雇用主から
長い間まともに本来の仕事に精を出していないと
叱責された彼は、新たな任務を負ったが……。
19世紀のアナーキー・イン・ザ・UK
……と言いたいところだったけれども(苦笑)。
序盤はヴァーロックの日常と、
そこから著しくかけ離れて見える本業との対比や、
上司との皮肉の応酬が黒い笑いを誘い、
アイロニーとブラックユーモアで
ストーリーを引っ張っていくのかと思ったが――
実は、背景となる当時の
霧と