高橋和久のレビュー一覧

  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

     もう凄すぎて言葉が出ない。人々をシャ⚪︎付けにしてるみたいだ。人々から自由を奪うために党が全力を尽くしている。言葉を奪い、貧困にさせる。戦争をして、経済を低迷させ発展させない。なぜなら人々の生活水準を下げることが権利を維持させるから。いや、戦争すらしてないのかもしれない。勝手に爆弾を落としているだけかもしれない。党がこういえばこうなのだ。自分の精神は存在しない。党が全てだ。考える自由すらない。考えたとしても党の言うことにしなければならない。過去は存在しない。
     希望が持てなさすぎる。でもそんな社会がきてもおかしく無い。いや、来ているのかもしれない。そんな社会に対抗するためには、考え続けなけれ

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    2026年08月25日
  • 一九八四年[新訳版]

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    様々な作品にオマージュされている作品ですね。
    英国の調査では「読んだふりをした本」の1位だったそうです。まあ、わかる気もします。

    スマホを24時間そばに置き、SNSとショート動画に時間を吸われ、ChatGPTにはありのままを打ち明ける。監視されているというより、こちらから差し出しています。それを分かっていながら、自分は自由に選んでいるつもりでいる。

    以下、本文より引用。
    「二重思考とは、ふたつの相矛盾する信念を心に同時に抱き、その両方を受け入れる能力をいう」

    つまり、これは僕のことでした。
    そんな日常とともに読み続けたい本ですね☺️

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    2026年08月14日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

    ずいぶん前に買ったんですが内容が怖すぎて途中で積んでいた 今読むと余計怖かった
    ディストピア物を読んでいるとこういう世界に生きてなくてよかったなと思うことがあるんですけど、一九八四年や侍女の物語ってそう思えないのが恐ろしい 現実が寄って行っている
    昔はテレスクリーンとか人がモニターで逐一監視してるのかな、さすがディストピアは狂気的にマメだな〜とか思ってたけど今ならAIで出来てしまうだろうし…
    こういう話に架空の歴史研究文書みたいなのがついてると嬉しいので巻末のニュースピークの部分があって良かった 米国の読書クラブから削るように要請された経緯があったそうで、オーウェルの反対によって残ったそう

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    2026年08月06日
  • 一九八四年[新訳版]

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    読むべき小説に出会った。

    『集団浅慮/古賀史健』で、「二重思考」の概念を知り、『1984年/ジョージ・オーウェル』に興味を持ったんだけど、「二重思考」はやっぱり面白かった。

    この先の人生で、この小説は何度も私の思考に現れる気がする。

    権力と嘘は親和性が高いよね。
    権力って魅力的なんだろうな。

    プロール(労働者階級)は「平等」を求めるって、この本が出版された当時と今と何も変わらないね。

    「無知は力なり」
    「戦争は平和なり」
    「自由は隷属なり」

    最後、「ニュースピーク」は過去のものとなり、ディストピアは終わったのだろうか。
    それとも、別のディストピアが始まっているのだろうか。

    二重の

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    2026年07月11日
  • 一九八四年[新訳版]

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    監視社会や思想統制を描いたディストピア小説の傑作。

    ビッグ・ブラザー率いる党が、歴史や言葉、思想までも支配する世界を通じて、全体主義が人間の自由と人格をいかに破壊するかを描いている。

    中国の監視社会や情報統制を連想させる部分も多く、80年以上前の作品とは思えない先見性に驚かされた。

    後半の展開は衝撃的で、人間の精神までも支配しようとする権力の恐ろしさが強く印象に残った。自由や真実の価値について改めて考えさせられる一冊。

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    2026年06月20日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

    ※この本を語るのにどうしても言いたい現状の事を少し書いてしまっています。
    特に20260505時点でリベラルと呼ばれる人達は閲覧をお控えください。




    『過去は、変更可能な性質を帯びている』
    過去の改竄、1192作ろう鎌倉幕府今では1185作ろう鎌倉幕府 たまに聞くからいいというわけではないが、これが頻繁に起こり、日常化したらどうなる?元々何が正しいかなんて当時の人しか知り得ない物を後になって変えるのも変だよね。
    この話は今でも特段話題にもならないし、それが真実かどうか分からないのに誰も不安に思っていない。


    二重思考と言う言葉、最初難しかったけど日本にも似たようなのある。
    空の色は青で

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    2026年05月07日
  • 一九八四年[新訳版]

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    これは文句なしの5点。

    とにかく引き込まれる。
    ビッグブラザーによる反対勢力の潰し方には驚くほどのリアリティを感じる。そしてそれに抗う主人公の姿に人間の希望を感じる。

    第二次世界大戦後の1940年代は、スターリンが在任中でソ連がまだ力を持っていた。社会主義国がさらに広がることを西側諸国は恐れていたし、実際に社会主義運動は民主主義を代替する新たな政治システムとしてある程度支持されていた。
    しかし、社会主義国は建国時の美しい理想からかけ離れてすぐ独裁制と権力の腐敗につながる。その歪な社会では徹底的な情報操作と洗脳、反対勢力の粛清が横行する。特にスターリンが強大な権力を思うがままにしていた時はそ

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    2026年04月26日
  • 一九八四年[新訳版]

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    最後の一文でバッドエンドのカタルシスをこれでもかというくらい浴びせられて、尊厳破壊の最たるものを味わった。
    単純に死ぬよりも残酷性が高い終わり方。
    社会制度、キャラクター性、心理描写、どれもが完成されている。
    序盤の大掛かりな体制批判、ジュリアとの密会が終盤の布石になっているところも作者の構成力の高さを伺わせて良かった。

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    2026年04月16日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

    すごいねぇ、こんな恐ろしい、未来に実際にまぁまぁある意味そっちにどの先進国も落ち着いてる感じだよねって思えるようなものを、あんな昔に書いたんだからね。そりゃ衝撃的な作品だし、有名だし、話題になるし、今思い返してもう一度読むべき本にあげられて然るべきだよね。

    ショックが強いよね。
    最初の一部やや冗長的に見えるところも、あとをしっかり動かすための土台作りだし、この時代の欧米の作品ってその嫌いがすごくどの作品もある気がするし。
    2人が一緒になってからの華やかな時間も、デストピアからの脱却、夢のある時間、の様でいて、乾いた心をしてくれるかと思いきやもっと恐ろしいデストピアのために重ねられた、2段目に

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    2026年04月07日
  • 一九八四年[新訳版]

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    一九八四年の、というより大作家のすごいところだが、それは人間が生きて書けているという事だ。
    潰瘍の描写がその際たるものだが、人間が生きているという事に付属するものというか、生きた人間を書こうと思えば、こんなふうに本題といっても差し支えのない社会とその社会への目線というのから離れた個人的な事情である身体である痛みや匂いを書くというのがどれほど効果的なのか、それがよく伝わる。
    さて、本作が描く世界がこうも現実的に恐ろしいと感じるのは、何故だろうか?僕が考えるにそれは、我々でも想像ができる範囲での身体、そして内心を強く縛られる社会を書いているからだろう。
    長谷敏司のプロトコル・オブ・ヒューマニティに

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    2026年04月03日
  • 哀れなるものたち

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    傑作。
    女性が押し付けられる物語についての物語を男性作家が書くことの押しつけがましさ、おこがましさというものに対して真っ向から向き合った作品。向き合った結果がこの枠物語の構造だ。読者を混乱させて楽しませる機能のためだけの奇妙な構造ではなく、作者自身が加害者の一人になることで、この物語のテーマを強固にしている。

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    2025年04月28日
  • 哀れなるものたち

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    先に映画を観ていてよかったと思った。
    というのも、映画では描かれなかったことが原作本には書いてあり、それによってまた解釈も変わってくるからだ。
    ただ、本当のところどうだったのか?というところはこの本を読んだ私達に、自由に思考せよと言われているような感じがして、そこもまた良い。
    本自体にもいろいろな仕掛けがされていて、改めて紙の本の良さを実感した。たくさん思考する時間が物語の長さを感じさせないくらい楽しく、あっという間だった。こういう読書体験は久々だったかもしれない。ベラの成長過程、そして成長した先に見つけた彼女の生き方を見ていると、もっと知ることに貪欲でいたいと思うし、自分自身の心を信じて、逞

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    2025年03月26日
  • 哀れなるものたち

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    女性が女性として教育された脳をリセットして、思うがまま自由に生きてみたら…。
    そのリセットというのが、胎児の脳を移植するというのだから、本当に何の先入観もないゼロからのスタートである。しかも、身体的には魅力的な容姿を持った成人女性として。

    女性は選ばれ、管理されるものである。女性は結婚を望み、性に関しては受け身なものである。
    そのような女性観をリセットした主人公 ベラの言動は、現代においても新鮮で、見るものを清々しい気持ちにさせてくれる。

    特にベラとウェダバーンの駆け落ちあたりが最高に面白かった。2人の関係性がよくある駆け落ち中の男女の描写とは違って、性欲や感情に支配されずに、目的を持って

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    2024年08月24日
  • 哀れなるものたち

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    ネタバレ

    あらすじを書くと、19世紀末の医学博士の若き日の回想録と、その妻による回想録に対する反論を、20世紀後半のある作家・画家が編集したことを書き記したフィクション、ということになる。それだけ。世に出回っている、身投げした女性に胎児の脳を云々というあらすじは、上記の回想録の部分を要約したものである。
    この本の中の語り手は、編者、医学博士、医学博士の妻の3人であり、このすべてが信用ならない。
    編者はこの本の著者と同じアラスター・グレイだがあくまでフィクションであるこの本の架空の登場人物と見るべきである。ああややこしい。

    で、中でも最も信用ならないのが編者である。回想録が真実であることを裏付けるための

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    2024年06月18日
  • 哀れなるものたち

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    ネタバレ

    それぞれの世界で描かれる哀れなるものたちの数奇な人生。

    語り継がれる人々の人生は全て主観的なものでしかなく、それが真実か否かは物語において特別意味はなさない。あるのは文章の中で確かに生きているという事を改めて教えてくれるとても素晴らしい物語だった。

    ストーリー上でアラスターグレイと共に登場する歴史家のノンフィクション作家と事実か否かで意見が分かれるところから始まるのもまた粋というか。。。

    終盤マッキャンドルズが語る史実が終わりベラから見る自身の史実と合わせて、中略という形で客観的に語られるアラスターグレイの史実が繰り広げられるが、全ての人が幸福で格差のない理想郷を望んでいる彼女の存在その

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    2024年06月14日
  • 哀れなるものたち

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    先に映画観て大正解だった、エマ・ストーンさんが演じたベラを思い出しながら読むともう楽しすぎて楽しすぎて。
    長いと思った533ページ、読み終えるのが惜しいと思うほど。面白かった……。

    アラスターグレイさん自ら描いた挿絵もあったり、註釈、写真、などもあり、なかなか凝ってる本になってると思いました。3枚目のカバーの絵もアラスターグレイさんが描いたものらしい。

    2枚目のあらすじの通り、ある医者が自殺した妊婦(ベラ)に、そのお腹の中にいた赤ちゃんの脳を移植し、蘇生させた。
    その女性は体が大人なのに脳が赤ちゃんという状態で第2の人生が始まり…とてもはやいスピードで成長していくベラ。

    本当に楽しくて面

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    2024年03月22日
  • 哀れなるものたち

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    映画がとても素晴らしかったので、小説も読んでみた。

    基本的には映画と同じ物語、展開ではあるのだが、登場人物周りは映画のほうがよりベラが主体的だった印象。このあたりは昨今の再びのフェミニズムのブームからの影響か、現代的な改変がされているのかな、と。
    そして世界観の構築も結構違っていた。
    映画はヴィクトリア朝時代のような世界観にスチームパンクと、ファンタジーを混ぜたような世界が作られているる。
    小説のほうもケレン味を効かせた部分はあるのだが、映画ほど荒唐無稽な世界ではない。メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』なんかの世界観構成と近いかもしれない。SFやファンタジーに振り切ってるわけではな

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    2024年02月09日
  • 一九八四年[新訳版]

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    政治的な話は得意ではないが、名著とのことで読んでみた。500ページ弱あったが、凄まじい展開に引き込まれ、3日で読み終えてしまった。

    初めのうちは、海外文学独特の言い回しや、極度の言論統制によって生まれたこの世界独特の概念(ニュースピーク、二重思考、二分間憎悪など)を理解するのに少し時間がかかった。しかし読み進めるうちに見えてきたのは、要するに、特権階級が人々を徹底的に支配する悪夢のような社会だった。

    驚いたのが、最初は「到底こんな世界が日本で起こることはないだろう」と感じていたのに、読み進めるにつれて、「こうなってもおかしくないのではないか」という恐怖感、あるいは部分的には既に同様の状況に

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    2026年08月19日
  • 一九八四年[新訳版]

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    初ジョージ・オーウェル

    ディストピア小説とは聞いていたが予想の斜め上をいったものであった

    三国体制、管理社会といった壮大なスケールのようでその人の思考がポイントになってくる
    特に二重思考という概念は自分も時折やってしまっているものだと痛感した

    なんだかんだ希望のある感じになると思いきや急にどん底に落とされ思考、精神を体制に合うものになるまで徹底的な教育を施す

    実際の1984年とは違うような世界であったが現実と同じようなところや未来に起きそうなところがあり感心よりも恐ろしさを感じた

    暗い話ではあったが読み終わった後に何故か爽快感が湧き上がってきた
    また読んでみたいと思える本だった

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    2026年07月27日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

    某所で今読むべき本として紹介されていたので読んだ。怖かった。ここに書いてあることが遠くない未来に自分の身にも起こるかもしれない、そういう社会に生きちゃってるんだなぁと思えてしまうのが心底嫌だった。

    (2026/7/19 追記)
    1日置いて、余韻がじわじわきている。ゴリゴリのディストピア小説。1948年に書かれたというのが本当に驚きだ。
    この作品は、社会主義国家・資本主義国家の如何に関わらず、全体主義に対する盛大な警鐘・風刺となっているのかなと思う。全体主義国家に反抗しようとする人々は、どのようにして「教育」されるのか、大変よくわかった。ひたすら怖い。ジュリアへの愛を捨てることになった最後の拷

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    2026年07月19日