堀井拓馬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うぇぇ、気持ち悪いの読んでしまったな・・・
というのが読後の感想です(笑)
まず最初、文体が独特でねちっこくて、なんかスラスラとは読めない、引っかかる感じがして慣れるまで少し読み辛かったです。
でもすぐに慣れてきて、ストーリーにも引き込まれ、後半はグイグイ読めました。
が、とにかく気持ち悪い・・・
激臭を放つ粘液に覆われた醜悪な生物”ヌメリヒトモドキ”。
奴が動くとその粘液がそこらじゅうに付きまくるんですよ・・・
それをせっせと掃除しないといけないとこなんかは結構シュール
なんですが。
ってか私が想像力逞しすぎるのか、読んでると段々本当に気分が
悪くなってくる(笑)
終始ヌメヌメと悪臭漂 -
Posted by ブクログ
第18回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。
生臭く粘液に覆われたヌメリヒトモドキという生物が闊歩する世界。
人間に直接害を及ぼすわけではないが、どんなことをしても死なず、人間の記憶や感情を習得して進化してゆくというこの不気味な生物が普通に町を歩いているというだけでホラーだと思う。
しかし作中世界ではそれが当たり前と化しているようで、たたいて追い払うくらいの危機感である。主人公はヌメリヒトモドキの研究者で、亡くなった妻を蘇らせるために密かに1匹捕獲して自宅で飼育し始めるのだが…という話。
主人公の偏執的な一人語りとヌメリヒトモドキのヌメヌメ感が一体となって、何とも言えない生理的嫌悪感を作り出す。怖 -
Posted by ブクログ
気持ち悪いは悪いが、
意外にサラリと読めたのは、
主人公に何処か俗人離れした部分があるせいか?
妻と知り合う前から、よくわからん人だったのだ。
冗長とされる文書も独自のワールドで、淡々としている。
もう少し平凡な主人公がマトモに苦悩する様の方が面白いかも。
漸く読者に火を付けたのは、カンナミ研究員を殺したころからだ。
ここからはスリル満点だ。
主人公が人間性を喪失していく様も強烈だ。
但し、選評にも有るとおり、男女の情愛の描写が物足りない。
カンナミともヌメリヒトモドキとの交わりもエロティックにかつ粘っこく描ければ、より面白かったかも。
元妻への一途な愛情が憎悪に変わる様が今ひとつ -
購入済み
想像力や文章の合う合わない
が一致しないとゾッとするには難しい。
怖いよりもどういう意味?ってなってしまうと考えるのに時間使って、この文章を読み解くのにこんな時間を…?その時間を使ったことにはゾッとしそうだけど…
良いところはタイトル通り指先、短いから隙間時間に読めるところ。
個人的に解説載ってた方が楽しめたのかな〜とは思った。