繁田信一のレビュー一覧
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第一章 官人陰陽師と法師陰陽師
1安倍晴明の身分 律令官人 平安貴族 陰陽寮官人 官人陰陽師 安倍晴明の同僚たち
2蘆屋道満の身分 安倍晴明を殺した陰陽師 「僧道満」と呼ばれた陰陽師 法師陰陽師 多数派の陰陽師
第二章 怪異を読む
1物忌と怪異 物忌という習俗 怪異占 鼠の怪異 犬の怪異
2怪異の諸相 牛、鹿、狐、烏、鷺、植物、虫、音、人工物の怪異
3物忌の諸相 覆推 「軽き物忌」 「重き物忌」 式占
第三章 禁忌を告げる
1日時の禁忌 安倍晴明からの一報 祖父の教え 衰日 偽りの凶日 滅門日 道虚日
2方角の禁忌 「方違」という習俗 天一神 王相神 大将軍 太白神 方違の呪文
3禁忌と暦 -
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ネタバレ[ 内容 ]
古くから説話や伝説に彩られてきた陰陽師。
近年では小説や映画にも登場し、呪術により凄まじい力を発揮する。
世界を滅ぼしかねない超人として描かれることも少なくない。
では実在の陰陽師たちはいかなる活動に従事していたのか。
安倍晴明らが絶大な名声を博したのはなぜか。
藤原道長ら同時代の王朝貴族が残した日記を手がかりに、知られざる実像に迫る。
さらには、陰陽師を必要とした平安時代の人々の心性をも明らかにする。
[ 目次 ]
第1章 官人陰陽師と法師陰陽師
第2章 怪異を読む
第3章 禁忌を告げる
第4章 災厄を除く
第5章 生命を狙う
第6章 安倍晴明と蘆屋道満
[ POP ]
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伝承ではない陰陽師の成り立ちと、その衰退に興味があり手に取った本だったが、内容は著者があとがきに記しているように「平安時代の陰陽師に関する入門書」だった。陰陽師が全盛の頃のその地位、仕事について、貴族の残した日記を元に書かれてある。意外だったのが「式を伏す」という記述。「式を打つ」とは別の行為なのか、それとも同じことなのか不明だが、ここでは平安貴族にとっては、式神=呪物、伏す=潜ませる、「呪詛の標的の身辺に呪物を埋める事が式神を潜ませることと同じ」だったとある。なるほど、ものをこっそり隠し忍ばせるくらいなら、伝承のような超人陰陽師でなくても、出来そうだと妙に納得した。