漂月のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
命の重みが響く 戦術が光る
4巻は騎兵との激しい戦闘が描かれますが、ここでも対騎兵の戦術や戦略がちゃんとしていると思えるので読み応えがあります。
敵味方問わず「命のやり取り」がご都合主義ではなく、重みを持って描かれている点です。名前のあるヒロインの一人が矢に倒れるという展開がありますが、ただ読者を驚かせるためではなく、戦争における「死」が確かな中身と意味を持って描写されています。
ただ話の展開のためだけに ヒロインが死ぬのではなくて、世界の理屈と言うか、ちゃんと意味のある死だな、と。
1巻から続く等身大でリアルな世界観があるからこそ、キャラクターの喪失や痛みが真っ直ぐに響きます。戦場の容赦のなさと、物語としての深み -
購入済み
派手さはなくとも順当に面白い
激しい防衛戦を終え、3巻は少し平穏な時期の日常や、キャラクターの掘り下げが中心となるエピソードです。
決して派手な戦闘や展開があるわけではありません。しかし、今後の展開に向けてキャラクター同士が議論を交わす中で、それぞれの魅力や個性が自然と深掘りされており、物語の流れや世界観がより一層厚みを増して楽しめるように感じました。
こうした静かな展開でも「順当に面白い」と感じられるのは、これまで緻密に設定を練り上げ、物語の土台をしっかりと積み重ねてきたこの作品ならではの強みです。ただの繋ぎの巻ではなく、キャラクターたちがより「生きた」存在として感じられるので、引き続きの展開に期待。 -
購入済み
間延びなし!キャラが活きる2
2巻ではいよいよ砦へ赴き、本格的な防衛戦が始まります。
この巻で最も素晴らしいと感じたのは、その抜群の構成力です。他の漫画であればズルズルと間延びしてしまいそうな防衛戦を、変に引き伸ばすことなく、この1冊の中できれいに一区切りさせているので、尻切れトンボにならずに読んだ後 スッキリします。
それでいて、決して展開が急ぎ足なわけではありません。きちんと1冊にまとめられつつも、物語の中でのキャラクターたちの動きや活躍がしっかりと描かれており、漫画 単体としての完成度が高いように感じました。 -
購入済み
緻密な設定が光る
中身が非常にしっかりとした良作かな、と。
よくある 量産品の転生ものとは違ってちゃんと中身がある。
よくあるご都合主義じゃなくて
ちゃんと世界観 や キャラクターの設定がちゃんと寝られているからこそ
行動や発言に重みがあって、それが 作品の面白さに繋がってるのかな。
重厚な転生ものが好きな人には
当たりだと思う。
個人的にも面白く読んでてるので おすすめ -
無料版購入済み
実は硬派な軍記物です
イラストが明らかに少年向けっぽい感じで、読む前に、自分か読みたいのと違いそうって感じている人も多いのではと思います。
女の子だらけの部隊に配属されて、あれこれ色っぽいことがあってムフフ的な話だろうと予想しちゃう。
読んでみたら、そういうことメインの話ではなかったです。
設定に凝り過ぎているほどマニアックでなく、お色気に振り過ぎてもおらず、意外と少ないわりとバランスの良い軍記物でした。 -
購入済み
胸に残る
戦争を題材にした作品ゆえ、この展開がくるのはわかりきっていたことです。ですがやはり辛い。主要キャラがほぼ女性だから、というのもあるんでしょうか。関係性を積み上げてからそこを崩す。
創作じゃ常套手段ですが、やはり辛いものは辛いです。しかもこれからは原作の3巻部分に突入するんだとか。原作の3巻、表紙絵が明らかに不穏すぎて… -
購入済み
すごい
主人公が参謀として戦争に参加し女性兵たちを指揮しながら勝利を目指す。この作品のすごいところは、戦闘でない部分がしっかり面白いところ。コーヒーを飲みながら話すだけでも、棋碁をさしながら話すだけでも面白い。会話だけで話の面白さを形作っているのがすごいなぁと。原作者の話の作り方はもちろん、作画の先生の漫画に起こす表現力も素晴らしいです。第2巻の話は忘れかけていましたが、読み返さずともちゃんと頭に内容が入ってきました。
次巻もゆっくり待たせていただきます。
個人的にハイデン下士長と閣下が好きですが、新しい男キャラが出て作品のバランスがとても良くなったなぁと。妻子持ちなので心配も無用なのがいいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレオネエ軍師2巻はツバイネル公との内戦を描いた、上下巻構造による完結巻。
元からネット連載版でこのサイズであり、綺麗に納めて完結している形である。
この作品の書籍化は(タイトル変更を除けば)よくできた書籍化だと改めて思う。
加筆による上積みはあまり感じられないが、元からよくできたストーリーであり、読み応えとしては文句なしに満足度が高い。
その上で、保志あかりさんの描くデザインはスマートで魅力的であり、例えばネルヴィス王子のキャラデザの爽やかイケメン王子様感などは完璧。
主人公と彼が対峙する挿絵などは、まさに書籍化の魅力だと思う。実に良い絵だった。
書籍版特設の加筆としては、巻末