酒井隆史のレビュー一覧

  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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     結構難しく、理解したとは言い難い。私の産休前の職場も、高給ではないが同じ仕事と比べると少し高めの、ブルシット・ジョブだったな。1日の仕事が最初の30分で終了するような日も多かったし。その前の職場では業種そのものがブルシットで、働きながらこの作業に何の意味が?と思っていた。ベーシック・インカムで解決とはさすがにいかないまでも、エッセンシャルワークの賃金は上がってほしい。本当にやりがいがあって高給な仕事は存在するのだろうか。

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    2024年05月22日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    ブルシット・ジョブ=クソどうでもよい仕事が増えている。交通違反を待ち構える警官、スキャンダルを大問題として長々と扱うマスコミ、申込書に押されたハンコが本人のものか印鑑証明書で確認する銀行、、ちょっと見渡しただけで失くなっても何の影響もない、むしろ有害にすらなっている仕事が溢れている。

    問題なのは、エッセンシャルワークと呼ばれる現場に近いブルーカラーの仕事(=シット・ジョブ)の給与水準が低く、長々と結論の出ない会議や書類を作成する作業に時間を費やすホワイトカラーの方が経済的に恵まれていることだ。当然、現場の方がやりがいを感じられる一方で搾取のような構造が常態化している異常な社会なのだ。

    個人

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    2024年04月13日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    賃金労働に対して過度に期待しないようになるという気が楽になる部分もありつつ、社会的な必要度合いや働く人間の満足度合いと対価は必ずしも釣り合わない仕組みを知ってしまう虚しさがある

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    2024年04月02日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    飛ばし読みで読んだ
    世の中にどれほどブルシットジョブ(クソどうでも良い仕事)が溢れているか、みたいな内容がほとんどで自分が読みたかった解決策に関してはほとんど書かれていなかった。最後にベーシックインカムについてちょろっと書かれてただけ。
    解決策は世の中からブルシットジョブを無くして、雇用を失った大量の人にどのような対応をさせるかが肝なんだろうな。
    世の中には必要のない仕事が溢れている。理論的には労働時間短くなっているはずなのに必要のない仕事がその分増えているから今だに人々は8時間働いてるとのこと。ホントかわからんけど。
    ベーシックインカム以前に、1日4時間労働・週休3日で働けます!みたいな求人

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    2024年03月24日
  • 暴力の哲学

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    2023/12/26
    まだ読み初め(55/272)であるが、いきなり『…であると記憶している』というカ所が多い。確認不能なものは致し方ないとしても著名な哲学者の言葉の引用などにはもっと注意すべき。
    著者の怠慢である。⭐️1個
    2023/12/26
    読み進め、内容は良いが書き方に問題を感じるだけになって来たので⭐️3個に

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    2023年12月26日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    問題提起が素晴らしい。そしてこの本を読むと、単に世の中の無価値な高給取りを批判しているだけではなく、なぜこういう構造が生まれるかを説いている。なので、他の本が変に引用するものをもってわかったようにならないことは大切だなと思った。

    最も悲しい事実は、社会的価値が高ければ高いほど、それに与えられる報酬はより少なくなるということ…


    ただ、もう少し簡潔に説明できるはず…分量の割に…

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    2023年09月24日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    ブルシット・ジョブという問題提起は随分前から気になっていたが、原文のグレーバーのものは量も凄いし、価格も高いので放置してきたが、訳者の一人が安価な入門書的な本書を出してくれたのでとりあえず読んでみた。
    正直、ブルシット・ジョブは社会人なら薄々は気づいていた問題意識である。なんか「⚫︎⚫︎マネージャー」という肩書きの人多いなとか、何しているかよくわからない総務人員多すぎないかとか、「コーポレート部門」とかよく分からない横文字の部署あるなとか…それを言語化して掘り下げた点は素晴らしい。ただ、読み終わって思ったのは、結局、資本主義社会でもある以上、ブルシット・ジョブはなくならないよねってこと。
    グレ

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    2023年09月10日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    読みながら本当に思ったこと。
    「会社のブルシットジョブな業務を洗い出す為に専門の部署が必要!そしたらその部署を管理する人間も必要か!」
    重症。

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    2023年09月03日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    『ブルシット・ジョブ』の日本語版訳者による解説本。何せ「ブルシット・ジョブ』が高くて厚く、ちょっと手が出なかったので、その意味では大変ありがたい。
    ただ、サブタイトルにある「クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか」には答え切れているように思えなかった。社会学的アプローチ(社会学者の方なので当たり前だが)で、歴史文化の観点からの説明に偏っている感がある。もっと数字を使った検討も欲しいと思ってしまうのだが、経済学との壁も感じられた。学術の派閥みたいなのもあんのかな…笑

    #夏の読書感想文

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    2023年08月27日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    ネタバレ

    p111「囚人を六カ月以上、独房に閉じ込めつづけたばあい、物理的に観察可能なかたちで脳に損傷をこうむることが、いまでは判明している。人間とはたんに社会的な動物であるだけではない。もしも、他の人間との関係から切り離されたならば肉体的な崩壊がはじまるほどに、本質的に社会的な存在なのだ。」

    巻末脚注より
    「無能というだけでクビにするのは――パイロットや外科医ですらも――ほとんど不可能だが、ふるまいの基準に反しているようなばあい、つまりきちんと役割を演じていないようなばあいは、きわめてかんたんにクビにできる、と。」

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    2023年08月12日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    ブルシットジョブや資本主義について、結構深めの考察あり。シットショブとの違いや時間労働。興味深い内容だった。

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    2023年05月17日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    個人の自由・個人の主権を守るために私有財産は認められる。▼各個人の自由意志に基づく結合はよいが、国家という形での結合はだめ。▼全人類の利益に対する道徳的義務が正義を形作る。正義の判定は政府ではなく、自立した個人が判断する。自然権は個人の恣意を正当化するもので社会規範にはならない。ウィリアム・ゴドウィンGodwin『政治的正義』1793

    所有すること(私有財産を持つこと)は他人から盗むことだ。個人の自由は財産の共有によりもたらされるのであり、私有財産は認められない。▼自律的な個人は多種多様なものを生産する。生産したものを自由に交換し合う。個人は小さな諸集団に組織され、小さな諸集団同士が連合する

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    2023年05月07日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    社会的には役に立っていないと本人が感じている仕事を、勤務時間中は忙しそうにやらないといけないため、精神的苦痛を味わう。威厳を保つためにだけ存在していたり、脅迫と欺瞞を押し付けたり、無駄な書類ばかり作ったり。ブルシット・ジョブだけでなく、仕事のブルシットジョブ化も進んでいる。

    経営本には如何に効率化するか的なことが書かれているのに、それをがんばって読んでいたのに、実際は、やる仕事がないから遊んでるって。。でもそれで、給料がもらえてるからうらやましいな。

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    2023年05月04日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    本家グレーバーの分類によるBSJが冒頭に紹介されているけれど、現代日本でも当てはまるものがあるのかどうかいまいちよく分からない。全体的にもいまいち刺さるポイントがなく残念。本書が本家『ブルシット・ジョブ』を分かりやすくしたものということで、本家の方は読む前に難しそうだということは分かった。

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    2023年04月18日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    UBIの話は度々色々な本で出てくるが、正直な話それが出てくることで、話がどん詰まりになってしまうように思う。今の仕事の割に合わなさや改善されないこと理由がなんとなく把握はできたが、自分がどうするべきなのかは見えない。ブルシットなジョブでも、お金をたくさんもらえるなら、自分が何を成しているのかなんて贅沢な悩みようにも思える。自分はそこまでの段階に至れない。社会の役に立つ前に、まずは自分の幸せを実現させたい。

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    2023年01月30日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    この提言を、耳痛いと感じてほしいと思う人にほど、届かないんだろうな。
    その「届いてほしい人」が生み出している「ブルシットジョブ」に就いている人ほど、読んでハッとさせられ考え込んでしまうんだろう。
    このパンデミックが、非ブルシットジョブであるエッセンシャルワークの重要さ、それゆえにストさえ起こせない、その奉仕色により賃上げも要求できないジレンマが浮き彫り。
    読み切るのに時間がかかってしまったけど、鋭い指摘にクスッと笑えたり、不条理にイラッとしたり、はたまた自分の直属の上司、およびその上の上司の顔がちらつきすぎて、それも可笑しかった。

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    2023年01月22日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    ネタバレ

    ブルシットジョブの訳者の1人が描いた解説本のような一札。

    メモ
    ・ブルシットジョブの種類
     取り巻き ドアマン、受付、
     脅しや 企業弁護士、広報、需要をかきたてる
     尻拭い
     書類穴埋め人
     タスクマスター 不要な仕事を作り出す人

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    2022年09月12日
  • 暴力の哲学

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    「暴力はいけない」というだけでは無力であり、暴力に対抗するための「批判」の必要性を説くとともに、現代世界においてさまざまな局面で生じている暴力からの逃走線をえがきだす試みです。

    著者は、キング牧師やマルコムX、フランツ・ファノンらの仕事をとりあげながら、「暴力はいけない」というナイーヴな立場を乗り越えて、暴力のメカニズムそのものを暴き出すいくつかの視点を提示します。さらに、暴力の背景にある人びとの恐怖や、暴力と権力、メディア、国家の関係について、カール・シュミットやポール・ヴィリリオらの思想を引き合いに出しながら考察を展開しています。

    体系的な「暴力の哲学」が語られているわけではなく、暴力

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    2019年03月09日
  • 暴力の哲学

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    暴力、非暴力からの反暴力、歴史を紐解き現代の社会情勢に照らし合わせて語る思想書…なんだが、やー難しかった。衝動買いするも、太刀打ちできませんでした、とほほ。

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    2016年04月10日
  • 暴力の哲学

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    ネグリ&ハート「<帝国>」の翻訳者であり、社会思想の研究者である著者が、2001年の米国同時多発テロを契機として、肥大化する暴力の連鎖を断ち切るためのアイディアを、アレントやフーコー、ヴィリリオといった社会思想家や、アメリカのキング牧師、マルコムXらの活動をベースにまとめた一冊。

    多様な議論が収められた本書のエッセンスをなかなか簡潔にまとめるのは難しいものの、要約するなら、以下のような流れになるだろうか。

    ・暴力に対して「暴力はいけない」と非暴力の言説で応じることはかえって、暴力の無感覚化を促進する
    ・権力による暴力の行使は、ある暴力に対する「対抗暴力」として現れる。この傾向は前述

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    2016年04月03日