酒井隆史のレビュー一覧

  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    無意味だと感じながら仕事をすることの、心理的、社会的、政治的な効果について。
    AIによる要約を短時間で読んだだけだと、読者自身の考察の時間がないので、グレーバーの意図を理解できない。最後に対処法の提案があるが、それよりも各自が問題意識を持つことが対処の第一歩だと思う。

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    2026年04月02日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    「労働=罰」のキリスト教的価値観と人間は仕事がなくなると怠惰になり続けるという性悪説があいまって、無駄とわかっていても労働に従事する。数値化できないものを数値化しようとするあまり、仕事を創出することが美徳とされる幻想が生まれる。それは福祉としての雇用創出にも通ずるというロジックも分かりやすい。背景にある、労働のタスク指向型から時間指向型への推移や雇用者と労働者の時間の売買に基づく常に労働をしなければならない論が昇華する構造も分かりやすかった。最終的な帰結としてのベーシックインカムは予想外でも面白かった。

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    2026年03月09日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    最初の方はまあわかったようなことをぐだぐだとって感じでしばらく積んでおいたんだけど、さいごの100ページあたりで、俺はアナーキストだとか言い出して最高。頭の中にしかないものの硬直性。俺は問題を提示するだけとかかっこいい。

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    2026年02月17日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    他の人も書いている通り、とにかく冗長で読みづらい。が、筆者の言いたいことは納得できるし面白い。
    本文の後に続いた訳者の文章は1番要約してあってわかりやすいのだが、だったら本文の訳もう少しわかりやすくしてよ…と言いたくなった。。

    ケアリングの話は全くその通りで、簡単にロボットによる代替ができると思わないし、それを数量化しようとするからおかしなことになる、というのは実際にブルシットジョブをやっている人間として非常にわかる。

    そして最後は少し違う観点からベーシックインカムの議論に。ここが非常に面白かった。
    人間の本質はきっと労働そのものに価値を感じるはずであって、だったらそこに集中する環境を作る

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    2025年11月30日
  • 啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語

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    マダガスカルに定着した海賊とその子孫の社会学。面白い。中間的な位置づけに自分を持ってくる知恵と後世からの評価

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    2025年09月22日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    最初はブームに乗っかったのかと思っていたが、そうではなくて訳者が大部で何を言いたいかわかりにくいところがあるというよくある洋書の欠点を踏まえて広く読まれるようにと書いたダイジェストと解説という感じ。空気を読むって日本固有の文化と思いがちだがそうではないといった話は日本人だからできるし、洋書に日本人の解説挟むのはメリットデメリットありそうだけどいいことだと思う。ネオリベラリズムが官僚制と背反するどころかむしろ招くものだとか、経営封建制とかは原著を越えた解説なのかな。
    最後で初めて知ったが原著者は59歳にして亡くなってしまったらしい。それはかなり残念。

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    2025年09月04日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    ネタバレ

    新年度にぴったりの本、かもしれない!
    就職や就活を通して「社会人」になる洗礼を受ける私たち。

    社会に貢献する、
    組織の役に立つ、
    どんな仕事も尊い、

    そうやって社会に出たときに世界中の働く人が直面する矛盾や葛藤は、
    きちんと説明されてこなかった。
    だからこそ、多くの共感を読んだんだろうと思います。

    本書が出版されたのは2018年、この日本語版も2020年7月、パンデミック発生後に出されています。

    著者のブルシットジョブ論が世に広まったのは、2013年のウェブマガジンへの寄稿記事からだそうです。

    その後のコロナがさらに彼の議論を現に裏付け、「グレーバー現象」がさらに広まっていったのも納

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    2025年03月30日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    グレーバーの『ブルシット・ジョブ』の訳者による解説本。『ブルシット・ジョブ』は大作で読むのに時間を要するが、手軽に新書で学べると思い手に取った。

    まさに、自分の身の回りは「ブルシット・ジョブ」に溢れている。役員が一瞬目を通すための資料作成とか、無駄な根回しとか、仕事のための仕事が量産されている。また、やたらに新しい社内ルールを作ることを好む人もいる。ルールを関係者に説明したり、運用する側はそれなりに汗をかくものだが、そこへの配慮が無かったりする(失笑)。

    本書後半で、上位役職者が報酬を受け取るごとに、チーム全体では相当な労務と生産性低下が生じる事例が紹介されている。下位のスタッフほど、事業

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    2024年11月25日
  • 万物の黎明~人類史を根本からくつがえす~

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    ひとことで言えば「ビッグ・ヒストリー」への疑問、アンチの超大作だが、ハラリやダイアモンド、ピンカーなどをポップ人類史と徹底的に批判しているのが興味深い。
    遊戯農耕とシリアス農耕というコンセプトも大変面白い。わかりやすく直線的に語ることの弊害にも気付かされる。
    膨大で熱のこもった訳者あとがきもあるので、先にここから読んで全体の見取り図とするのも良いと感じた。

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    2024年11月13日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    この言葉を初めて知りました。

    傍から見てプレッシャーもなく羨ましいなと思っていても、もしかすると当事者の心は蝕まれているのかもしれないことを知りました。

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    2024年10月29日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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     アメリカのアナキストでもある文化人類学者デヴィッド・グレーバーが書いた世界のカラクリを解き明かす「解放の書」との触れこみで、前から気になっていたものをついに読んだ。
     3名で訳しているのもあり、かなり読みにくい。訳も色々と迷ったようで、訳注も多い。原文も修飾語が多く一文が長いのだと思う。日本語もそのとおりに訳しているらしく、やたらと「~の~の~における~については~か?」みたいな冗長な表現が多く、章立ても行き当たりばったりで、全然頭間に入らなかったため、2回ほど通読するはめになった。
     
     ブルシット・ジョブというのは「その仕事にあたる本人が、無意味であり、不必要であり、有害でもあると考える

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    2024年10月19日
  • 万物の黎明~人類史を根本からくつがえす~

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    我々の不平等な社会はいつ始まったのか?という問い。これを人類史の考古学的証拠を見ていきながら、なぜ我々の社会は閉塞してしまったのか?という問いへと定義され直される。その答えへの手がかりには太古の人類を現代人と同じような人間として認識しなおし、これまでに存在した多様な社会を無視せずに包括する必要性がある。近年人気を博しているポップ人類史に対する批評であり、改めて構造主義的見地から人類史を捉え直す名著。

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    2024年07月13日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    『ブルシットジョブ仕事の理論』の訳者が、ブルシットジョブについて端的に分かりやすく解説している。
    原作より平易でとっつきやすい内容となっているそうだが、かなり読み応えがある。

    ▪︎みずからが原因となる喜びや、世界に影響を与えることは自己の源泉となる。
    それができないことは自己の危機であるためブルシットジョブは精神的暴力である。
    幼少期のいないいないばあやごっこ遊びは、本能的に私達が自らのパワーを行使したいと願っていることを体現している。

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    2024年05月24日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    まず、ちょっと勘違いがあった。仕事の中での無意味な作業を指しているのかと思って読み始めたが、職業というか職種そのものの話しだった。
    無意味な仕事が発生する原因について、いくつかあげていたが、時間給というか、雇った人の時間に対して対価を払うという考え方が、この無意味な仕事の発生源というのはなるほどと思った。要するに、お金を払うならなんかやらせないともったいない。
    自身がコンサルタントを名乗っており、まさにこのブルシットジョブに当たる。
    あと、人は、楽して儲けるというか、働くふりをしてお金を儲けることに本能的な忌避感があり、それを続けることで、病んでいくというのも、今の社会に鬱といったものがあるこ

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    2024年01月24日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    ★金銭に換算できないケアリングの価値★労働は苦行を伴うものであり、教師や看護師など誇りとやりがいを得られる職業は低賃金でも仕方ない――。「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」に先立つ、労働を修養の一環とみなす英国の考え方まで立ち上り、無意味なのに意味があるように取り繕わなければならないブルシット・ジョブの存在に光を当てる。

    労働はそもその金銭と換算するものではなく、時間の切り売りという概念を取り込んだから雇用者は働き手が暇そうにしているのを許せない。労働は生産にばかり焦点を当てていたからこそねじれが生じ、サービスという概念を取り込めていない、と主張する。最後に遠慮がち(?)ながらベー

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    2024年01月07日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    「ブルシットジョブ」という語を生み出し、定義付けした功績は素晴らしい。が、これだけの紙片を費やして言及するほどの内容ではないように思う。
    そもそも文章が読みにくく、不必要と思われる箇所も多く、値段も高い。
    通読するのに体力が必要、と思ったのも前半のうちで、中盤は読むこと自体が苦痛に感じてきたため、後半はほとんど読み飛ばしてしまった。

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    2026年08月16日
  • 万物の黎明~人類史を根本からくつがえす~

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    ブルシットジョブを書き上げたデイヴィット・グレーバーと考古学者であるデヴィット・ウェングロウによる今までの歴史観に一石を投じる大作.国家の成り立ちが暴力性に基づいているといわれているが,本書では全く違うということを主張している.王族による暴力的な支配を経て,現代の民主主義が形成されているとされているのが,これまでの歴史観であったが,本書ではそのような王権国家が出てきたのは稀であり,1200年ごろから始まったと主張される.メソポタミア文明などでは,平和的で格差の小さい国家が形成されており,必ずしも支配と国家形成はセットではない.
    本書では様々事例を用いて説明される.エッセンス的に
    ・文化とは何を

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    2026年07月22日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    グレーバーの『ブルシット・ジョブクソどうでもいい仕事の理論』がわかりにくいところがあったので、その本の翻訳者のひとりがわかりやすく整理してくれた本。
    でも、これを読めばグレーバーの本は読まなくて大丈夫ということではなくて、人生を変える強烈なインパクトは、ぜひグレーバーの本で体験してほしい。

    ただ、グレーバーの説明ではまだ納得いかなかった、エッセンシャル・ワークほど給与が低くて、ブルシット・ジョブほど給与が高い傾向にある原因については、この新書を読んでも、やっぱり納得いかなかったので、今後いろんな本を読んで、その原因を知りたいと思った。

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    2026年05月08日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    原著2018年。ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)という言葉が世の中に定着してだいぶ経つ筈だが、まとまった考察は初めて読んだ。

    その通り!と溜飲が下がる話が半分、そんな筈ない、と反発を感じる話が半分、といった感じ。

    99人が食糧生産に励んで残り1名の王を喰わせる体制から、1人の農家の働きで残り99人が喰える体制に変化すれば、その99人がやっている「仕事」は、「本来なくても良い仕事」のようでもあり、それこそが「人間らしい」仕事のようでもあり、ひとによって評価は様々だろう。

    何をして喰っているのかよく分からない人だらけ、という状況は、何千年も前の「都市文明」から、たぶん変わってない筈

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    2026年05月07日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    「私が障がい者雇用枠だから、何もできないと思われて、業務をわりあててもらえない」前の職場ではそう勘違いしていた。

    この本を再読して、あの会社じたいがブルシット・ジョブであり、健常者枠で採用された人も本当はすることがなくて、することがあるフリをするのが上手だっただけなのだと気づいた。
    することがなく長時間すわっているだけの仕事に私はうつ病になり退職した。
    今は、障がい者雇用枠であってもブルシット・ジョブではない仕事、意味のある作業をする仕事に転職したおかげで、うつ病はかなり改善された。仕事にやりがいもある。給与は高くないけれど。

    SNSがここまで普及したのも、勤務時間中こっそりSNSをつかっ

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    2026年03月18日