酒井隆史のレビュー一覧

  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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     アメリカのアナキストでもある文化人類学者デヴィッド・グレーバーが書いた世界のカラクリを解き明かす「解放の書」との触れこみで、前から気になっていたものをついに読んだ。
     3名で訳しているのもあり、かなり読みにくい。訳も色々と迷ったようで、訳注も多い。原文も修飾語が多く一文が長いのだと思う。日本語もそのとおりに訳しているらしく、やたらと「~の~の~における~については~か?」みたいな冗長な表現が多く、章立ても行き当たりばったりで、全然頭間に入らなかったため、2回ほど通読するはめになった。
     
     ブルシット・ジョブというのは「その仕事にあたる本人が、無意味であり、不必要であり、有害でもあると考える

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    2024年10月19日
  • 万物の黎明~人類史を根本からくつがえす~

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    我々の不平等な社会はいつ始まったのか?という問い。これを人類史の考古学的証拠を見ていきながら、なぜ我々の社会は閉塞してしまったのか?という問いへと定義され直される。その答えへの手がかりには太古の人類を現代人と同じような人間として認識しなおし、これまでに存在した多様な社会を無視せずに包括する必要性がある。近年人気を博しているポップ人類史に対する批評であり、改めて構造主義的見地から人類史を捉え直す名著。

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    2024年07月13日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    『ブルシットジョブ仕事の理論』の訳者が、ブルシットジョブについて端的に分かりやすく解説している。
    原作より平易でとっつきやすい内容となっているそうだが、かなり読み応えがある。

    ▪︎みずからが原因となる喜びや、世界に影響を与えることは自己の源泉となる。
    それができないことは自己の危機であるためブルシットジョブは精神的暴力である。
    幼少期のいないいないばあやごっこ遊びは、本能的に私達が自らのパワーを行使したいと願っていることを体現している。

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    2024年05月24日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    まず、ちょっと勘違いがあった。仕事の中での無意味な作業を指しているのかと思って読み始めたが、職業というか職種そのものの話しだった。
    無意味な仕事が発生する原因について、いくつかあげていたが、時間給というか、雇った人の時間に対して対価を払うという考え方が、この無意味な仕事の発生源というのはなるほどと思った。要するに、お金を払うならなんかやらせないともったいない。
    自身がコンサルタントを名乗っており、まさにこのブルシットジョブに当たる。
    あと、人は、楽して儲けるというか、働くふりをしてお金を儲けることに本能的な忌避感があり、それを続けることで、病んでいくというのも、今の社会に鬱といったものがあるこ

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    2024年01月24日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    ブルシットジョブ、確かにあるよなと納得してしまう。これまで、このような視点で仕事の意味について考えた事は無かったし、仕事の有無は問題になってきたが、主観的な仕事の価値が問題となった事はたぶん無かった。
    ブルシットでない仕事が生活できな程低賃金で、ブルシットなペーパーワークが高給な事は事実で、何でこんな事になったのか、納得が出来ない。
    ベーシックインカムはいい考えだが、ハードなケアワークをニーズを満たすだけの人間が選択するのか、需給のバランスが取れないように思う。

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    2023年07月10日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    『ブルシット・ジョブ』サイズで酒井隆史が新書サイズでまとめた感じ
    そもそもグレーバーの段階で、どれをブルシット・ジョブにするのかの論証はこれでいいんか?という感じはあった

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    2023年05月23日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    やりがいを見失った時、自分のやってることがブルシットジョブになるんじゃないかなと思った。

    何のためか、何に向かっていてそのうち自分はどこにいるのか、が分からなくなると、自分で仕事を見つけられなくなって、手持ち無沙汰だけど世間体気にしてとりあえず手を動かしてやってるフリをする。
    それがブルシットジョブなんじゃないかなと思ったし、バイトでしょっちゅうやってた。だから、これからも十分起こりうる。

    この仕事は何のためなのか、誰のためなのか、という問いの答えが「やりがい」だと思う。この問いを常に問いながら仕事をしようと思う。何のために(目的)はなるべく具体的に、段階的に考えたいと思う。

    個人的には

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    2023年04月22日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    ★金銭に換算できないケアリングの価値★労働は苦行を伴うものであり、教師や看護師など誇りとやりがいを得られる職業は低賃金でも仕方ない――。「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」に先立つ、労働を修養の一環とみなす英国の考え方まで立ち上り、無意味なのに意味があるように取り繕わなければならないブルシット・ジョブの存在に光を当てる。

    労働はそもその金銭と換算するものではなく、時間の切り売りという概念を取り込んだから雇用者は働き手が暇そうにしているのを許せない。労働は生産にばかり焦点を当てていたからこそねじれが生じ、サービスという概念を取り込めていない、と主張する。最後に遠慮がち(?)ながらベー

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    2024年01月07日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    グレーバーの『ブルシット・ジョブクソどうでもいい仕事の理論』がわかりにくいところがあったので、その本の翻訳者のひとりがわかりやすく整理してくれた本。
    でも、これを読めばグレーバーの本は読まなくて大丈夫ということはなくて、人生を変える強烈なインパクトは、ぜひグレーバーの本で体験してほしい。

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    2026年05月08日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    原著2018年。ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)という言葉が世の中に定着してだいぶ経つ筈だが、まとまった考察は初めて読んだ。

    その通り!と溜飲が下がる話が半分、そんな筈ない、と反発を感じる話が半分、といった感じ。

    99人が食糧生産に励んで残り1名の王を喰わせる体制から、1人の農家の働きで残り99人が喰える体制に変化すれば、その99人がやっている「仕事」は、「本来なくても良い仕事」のようでもあり、それこそが「人間らしい」仕事のようでもあり、ひとによって評価は様々だろう。

    何をして喰っているのかよく分からない人だらけ、という状況は、何千年も前の「都市文明」から、たぶん変わってない筈

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    2026年05月07日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    「私が障がい者雇用枠だから、何もできないと思われて、業務をわりあててもらえない」前の職場ではそう勘違いしていた。

    この本を再読して、あの会社じたいがブルシット・ジョブであり、健常者枠で採用された人も本当はすることがなくて、することがあるフリをするのが上手だっただけなのだと気づいた。
    することがなく長時間すわっているだけの仕事に私はうつ病になり退職した。
    今は、障がい者雇用枠であってもブルシット・ジョブではない仕事、意味のある作業をする仕事に転職したおかげで、うつ病はかなり改善された。仕事にやりがいもある。給与は高くないけれど。

    SNSがここまで普及したのも、勤務時間中こっそりSNSをつかっ

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    2026年03月18日
  • 啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語

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    マダガスカルとの地理上の距離と人名、固有名刺の連続でほとんど頭に入ってない。正直読み飛ばしながら混乱したまま訳者あとがきに突入。ちょっと分かったかも。

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    2026年03月03日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    ブルシット・ジョブがあること、働き口を確保しなければならないから国レベルでは無くすことが難しいことはよく分かった。ホワイトカラーの仕事はこのAI全盛の時代にどんどん置き換え可能な状態になる中、特に企業で効率化による利益拡大を目指すなら、本来ブルシット・ジョブは無くなるべきだが、これが進まないのはトップの自己満足や虚栄心を満たすためなのか、と思うと、なかなかやるせないきぶんになる。

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    2026年02月07日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    自分の労働では、社内用資料を偉い人の好む文体に修正しているときなどが、まさにブルシット・ジョブだと思う。
    直接的な価値を作り出す労働(教師、清掃員など)は、それ自体が価値を持つため金銭的な対価が抑圧される仕組みということについては、納得できるような納得できないような感じだった。

    面白い本なのは間違いないが、自分に生かせるかというと難しい。
    AIがブルシット・ジョブが不要なことを暴いていき現場のヒエラルキーが上がると良い。

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    2026年02月01日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    この社会にはブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事――が山のように存在しており、しかも増加しているようにも見える。ブルシット・ジョブとは「完璧に無意味で、不必要で、有害でもある」仕事のことで、携わる当人は「そうではないと取り繕わなければならない」と感じる。それ自体に社会的な価値があり、生産的な仕事であるリアルジョブと対比される概念だ。

    本書は大きく二つの疑問に焦点を当てる。一つ目は、多数のブルシット・ジョブが存在し、多くの人がそうした仕事に就いているのはなぜか? 二つ目は、ブルシット・ジョブよりもリアルジョブの賃金が低いのはなぜか?

    二番目の問いに対し、著者が答えとして挙げるのは、ブル

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    2025年12月29日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

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    5章を読んで、あ、これレントシーキングの話だ、と理解できるかどうかが分かれ目だと思う。
    4章までは労働疎外論の変奏で、ここまではよくある話題。
    本書の中で、最も重要でかついちばん面白いのは、その後の5章にある。
    ここで、ブルシットジョブが生まれるのはレントシーキングによることが明らかにされ、議論の眺望が一気に開ける。
    論理展開が非常に回りくどくて明確な言及もないため、レントシーキングだと分かりにくい面はある。
    とはいえ、ところどころ「レント」の語は用いられていて、きちんと読んでさえいればわかることではある。
    しかし、書評の多くでは4章までしか言及されていないし、5章に言及したとしても軽く触れて

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    2025年12月13日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    原作と間違えて読んだが、引用文の文体が疲れそうだったので良かったかもしれない

    3、4章が面白かった
    外国は空気読まなくていい、過程は気にしない
    はただの噂なんだなと

    効率化しようとして逆に作業が煩雑になる
    仕事そのものに価値があるんだから給料高くなくていいやろ!
    自由は他人に強要されると苦痛になる
    そもそも人間って時間で管理するよりバーッとやってバーッと休むほうがいいんよ、中世みたいに←『限りある時間の〜』に繋がると思った

    後半はマルクスやらアナキズムやら知らんときつかった
    こういう系の本読むには経済の基礎知識ないとダメっすね

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    2025年12月02日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    自らが労働生活を統制することができれば、必要に応じて激しく働くときと、そうでもないときとが繰り返される。
    現代的な、時間や日や年等、自分以外に統制された労働では、その時間内の労働力を求められる。その時間の過ごし方のイニシアチブは賃金を出す側にある。管理する側からすれば、金で買った労働力にブラブラしてほしくはない。何をさせようか。

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    2025年11月19日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    もっとコンパクトにまとめられそうではある
    半分くらいしか頭に入らず
    まとめはメモ参照

    エッセンシャルワークが低い理由が悲しいけど納得感あったなあ

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    2025年10月26日
  • ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか

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    人類学者デヴィッドクレーバーが書いた「ブルシットジョブ」という本を翻訳した訳者の一人が書いた本。原著をより分かりやすくしたとのことだけれど、それでも正直難しかった。

    19世紀ごろ、未来は4時間労働かつ週4勤務になると描かれていたのに、そうなっていないし、むしろ人々は働きすぎて押しつぶされている。それは、「不要な仕事」があるからでは?という問題意識から考え始めた本。
    ブルシットジョブの分類や変遷、ではどうすれば?みたいなことが書かれていた。

    でも結局は「働く」って何だろうみたいなところに戻ってくるような気がした。仕事が社会的に価値を持っている、人間は何か仕事を与えられないとどんどん怠ける生き

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    2025年07月20日