酒井隆史のレビュー一覧
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アメリカのアナキストでもある文化人類学者デヴィッド・グレーバーが書いた世界のカラクリを解き明かす「解放の書」との触れこみで、前から気になっていたものをついに読んだ。
3名で訳しているのもあり、かなり読みにくい。訳も色々と迷ったようで、訳注も多い。原文も修飾語が多く一文が長いのだと思う。日本語もそのとおりに訳しているらしく、やたらと「~の~の~における~については~か?」みたいな冗長な表現が多く、章立ても行き当たりばったりで、全然頭間に入らなかったため、2回ほど通読するはめになった。
ブルシット・ジョブというのは「その仕事にあたる本人が、無意味であり、不必要であり、有害でもあると考える -
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まず、ちょっと勘違いがあった。仕事の中での無意味な作業を指しているのかと思って読み始めたが、職業というか職種そのものの話しだった。
無意味な仕事が発生する原因について、いくつかあげていたが、時間給というか、雇った人の時間に対して対価を払うという考え方が、この無意味な仕事の発生源というのはなるほどと思った。要するに、お金を払うならなんかやらせないともったいない。
自身がコンサルタントを名乗っており、まさにこのブルシットジョブに当たる。
あと、人は、楽して儲けるというか、働くふりをしてお金を儲けることに本能的な忌避感があり、それを続けることで、病んでいくというのも、今の社会に鬱といったものがあるこ -
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やりがいを見失った時、自分のやってることがブルシットジョブになるんじゃないかなと思った。
何のためか、何に向かっていてそのうち自分はどこにいるのか、が分からなくなると、自分で仕事を見つけられなくなって、手持ち無沙汰だけど世間体気にしてとりあえず手を動かしてやってるフリをする。
それがブルシットジョブなんじゃないかなと思ったし、バイトでしょっちゅうやってた。だから、これからも十分起こりうる。
この仕事は何のためなのか、誰のためなのか、という問いの答えが「やりがい」だと思う。この問いを常に問いながら仕事をしようと思う。何のために(目的)はなるべく具体的に、段階的に考えたいと思う。
個人的には -
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★金銭に換算できないケアリングの価値★労働は苦行を伴うものであり、教師や看護師など誇りとやりがいを得られる職業は低賃金でも仕方ない――。「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」に先立つ、労働を修養の一環とみなす英国の考え方まで立ち上り、無意味なのに意味があるように取り繕わなければならないブルシット・ジョブの存在に光を当てる。
労働はそもその金銭と換算するものではなく、時間の切り売りという概念を取り込んだから雇用者は働き手が暇そうにしているのを許せない。労働は生産にばかり焦点を当てていたからこそねじれが生じ、サービスという概念を取り込めていない、と主張する。最後に遠慮がち(?)ながらベー -
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原著2018年。ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)という言葉が世の中に定着してだいぶ経つ筈だが、まとまった考察は初めて読んだ。
その通り!と溜飲が下がる話が半分、そんな筈ない、と反発を感じる話が半分、といった感じ。
99人が食糧生産に励んで残り1名の王を喰わせる体制から、1人の農家の働きで残り99人が喰える体制に変化すれば、その99人がやっている「仕事」は、「本来なくても良い仕事」のようでもあり、それこそが「人間らしい」仕事のようでもあり、ひとによって評価は様々だろう。
何をして喰っているのかよく分からない人だらけ、という状況は、何千年も前の「都市文明」から、たぶん変わってない筈 -
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「私が障がい者雇用枠だから、何もできないと思われて、業務をわりあててもらえない」前の職場ではそう勘違いしていた。
この本を再読して、あの会社じたいがブルシット・ジョブであり、健常者枠で採用された人も本当はすることがなくて、することがあるフリをするのが上手だっただけなのだと気づいた。
することがなく長時間すわっているだけの仕事に私はうつ病になり退職した。
今は、障がい者雇用枠であってもブルシット・ジョブではない仕事、意味のある作業をする仕事に転職したおかげで、うつ病はかなり改善された。仕事にやりがいもある。給与は高くないけれど。
SNSがここまで普及したのも、勤務時間中こっそりSNSをつかっ -
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この社会にはブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事――が山のように存在しており、しかも増加しているようにも見える。ブルシット・ジョブとは「完璧に無意味で、不必要で、有害でもある」仕事のことで、携わる当人は「そうではないと取り繕わなければならない」と感じる。それ自体に社会的な価値があり、生産的な仕事であるリアルジョブと対比される概念だ。
本書は大きく二つの疑問に焦点を当てる。一つ目は、多数のブルシット・ジョブが存在し、多くの人がそうした仕事に就いているのはなぜか? 二つ目は、ブルシット・ジョブよりもリアルジョブの賃金が低いのはなぜか?
二番目の問いに対し、著者が答えとして挙げるのは、ブル -
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5章を読んで、あ、これレントシーキングの話だ、と理解できるかどうかが分かれ目だと思う。
4章までは労働疎外論の変奏で、ここまではよくある話題。
本書の中で、最も重要でかついちばん面白いのは、その後の5章にある。
ここで、ブルシットジョブが生まれるのはレントシーキングによることが明らかにされ、議論の眺望が一気に開ける。
論理展開が非常に回りくどくて明確な言及もないため、レントシーキングだと分かりにくい面はある。
とはいえ、ところどころ「レント」の語は用いられていて、きちんと読んでさえいればわかることではある。
しかし、書評の多くでは4章までしか言及されていないし、5章に言及したとしても軽く触れて -
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人類学者デヴィッドクレーバーが書いた「ブルシットジョブ」という本を翻訳した訳者の一人が書いた本。原著をより分かりやすくしたとのことだけれど、それでも正直難しかった。
19世紀ごろ、未来は4時間労働かつ週4勤務になると描かれていたのに、そうなっていないし、むしろ人々は働きすぎて押しつぶされている。それは、「不要な仕事」があるからでは?という問題意識から考え始めた本。
ブルシットジョブの分類や変遷、ではどうすれば?みたいなことが書かれていた。
でも結局は「働く」って何だろうみたいなところに戻ってくるような気がした。仕事が社会的に価値を持っている、人間は何か仕事を与えられないとどんどん怠ける生き