盛田隆二のレビュー一覧

  • 夜の果てまで

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    珍しく、作者自身、作品自体の情報を持たずに手に取りました。題名と、表紙のデザインに惹かれたんじゃないかなぁと思います。(ちなみに改題前の「湾岸ラプソディ」よりもこちらが好きです。)そして、帯の言葉も印象的でした。

    切なくて、苦しくて、でも懐かしい 誰もがここに描かれた恋愛に 身に覚えがある

    それはいったいどんなものだろう…と読み始めたのですが、これはもうなかなか想像できない恋の話だと思いました。生活を捨てて、将来を捨てて…どこかで「失敗」に気付くのではないかという気持ちが強かったのですが、私は。

    主人公が決して思い切りのいい男ではないんです。どこかずるくて、そして煮えきれない感じが、とて

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    2014年09月27日
  • ラスト・ワルツ

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    よくわからない世界。

    でも、そこに住んでいる人はきっとたくさんいて、

    それぞれ泣いたり笑ったりしている。

    ぼくの悲しみと彼らの悲しみは一緒なの?

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    2009年10月04日
  • 金曜日にきみは行かない

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    頭の中でこんがらがりそうなお話。何回も読めば読むほど内容が分かってきます。一度では少し分かりづらい。だけど好きです。綺麗。

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    2009年10月04日
  • サウダージ

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    色々なものを背負った人間達が東京という街に流れ着き、そこで触れる喪失感、恋、友情、愛。生きてく上で無くすものって多いのです。

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    2009年10月04日
  • ラスト・ワルツ

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    珍しく一晩で一気読みした。人を愛するのはやっぱり悲しいこと。タイミングが噛み合わなかったり、奥底の想いがわかっていても終わりにしたり。「他人のまま繋がる」という幻想を信じたい気持ちは切ないね。

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    2009年10月04日
  • サウダージ

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    登場人物の寂しさ、人間の弱さ、そしてそこから描く混沌とした現実社会…。あっという間に全部読んでしまいました。
    この「サウダージ」というコトバはポルトガル語なんですが、日本語ではどうも訳しにくい言葉なんだそうです。言葉を学ぶことって、もちろんコミュニケーションができるメリットもありますが、そのコトバそれぞれのニュアンスを感じて楽しむこともコトバを知る面白みだな〜って思います。
    小説はというと、嫉妬する気持ちや親に対する想い、祖国に対する想い。自分と環境があまりにも違うので、登場人物に自分を重ねたというより、新しい人生観を体感したという感じでした。盛田さんの作品、もっと読んでみようかな。

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    2009年10月04日
  • 身も心も

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    妻に先立たれ、毎日を無気力に過ごす礼二郎。彼を変えたのは、絵画同好会での幸子との出会いだった。やがて二人は恋に落ち、喜びも悲しみも分かち合いながら愛を育む。たとえ周囲の人間に後ろ指をさされようとも。だが、礼二郎は不意の病に蝕まれて…。ときめきを忘れかけていた男女が、限られた時の中で紡ぐ切実な恋愛模様を、まばゆいほどに美しく描く感動作。

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    2023年07月19日
  • 蜜と唾

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    魔性の女の無垢なる狂鬼 - ?盛田隆二「罪と唾」★★★☆☆

    何もおきないし、無駄な描写が多いんだけど決してつまらないわけではなく、続きが気になってどんどん読み進められる小説。美帆子に共鳴する女性はいないと思うけど、唾で虫を引き寄せて罪を与える食虫植物のような存在だ。
    最後まで目の話せないさくひん。

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    2023年10月27日
  • 焼け跡のハイヒール

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    ネタバレ

    著者である盛田隆二さんが、ご両親の死をきっかけに、二人がたどった人生を記憶に刻み付けるため、両親をモデルにした小説で、ご両親が戦争を生き抜いた姿、どのようにして出会い結婚に至ったのかが描かれている。
    隆作(父)と美代子(母)、戦時下におけるそれぞれの青春話が、今の時代とは全然違い、ひたむきで真っ直ぐな二人の思いが伝わってきて、凄く魅了されました。特に隆作が出征する前に出会い恋に落ちた女性との青春、美代子が14歳で上京し、激しい空襲の中、青春を勉強に捧げる姿が印象的で、二人の歩んできた物語に、深く引き込まれる作品でした。

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    2020年08月03日
  • 夜の果てまで

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    1990年 北海道を舞台に北海道大学に通う大学生と人妻の恋愛小説。

    何が人をこんな風に狂わせ溺れさせるのか…相手や周りの人の人生を破壊してしまうほどの魅力が何なのか考えさせられました。

    読むにつれて沈んだ気持ちになり、切なくやりきれない気持ちになりました。

    何よりも正太に幸せになってほしいと思いました。

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    2020年04月09日
  • 父よ、ロング・グッドバイ ―男の介護日誌

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    91歳の認知症の父親が亡くなるまでを描いたエッセイ
    母親がかいがいしく家庭のことをすべて取り仕切り、家のことを何もしなかった父親。
    その母親が難病で亡くなり、家には父親と統合失調症の娘。
    お互いにお互いの世話をするだろう…なんて思っていたら…
    どんどん歯車が合わなくなっていく父娘とそれをフォローする息子。

    うちも母親がなんでもかんでもやるタイプだからな~とか
    私も離れて暮らしているからな~とか
    なんかもう読んでたら「私だったらどうしよう」
    なんて考えてしまった

    人はだれでも年老いる
    介護は誰にでもやってくる
    わかっちゃいるんだけどね…

    あ~そうそう
    介護士さんたちの働き方の説明がめちゃく

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    2020年03月27日
  • 身も心も

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    人はみな生き様を考えることはあっても、死に様を考えることはまれだ。でも安らかな死に様を迎えることは、案外いいものだと思わせてくれる作品。

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    2020年02月19日
  • 夜の果てまで

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    どうもできないことがすごく分かるし、
    もどかしさがある。
    構成が良くて、最後まで読んで、ようやく解かれる感じが良くできてると思う

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    2020年02月17日
  • ありふれた魔法

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    ありふれた魔法。この題名を読者がどうとらえるのか。
    この物語の始まりも終わりも、男女の感情全てに
    リアリティがあります。
    しかしそんなリアリティと同時に描かれる男女の心の描写が細やかで美しく、心のどこかで応援してしまいたくなります。周りからみたらありふれたただの自分勝手な恋愛かもしれない。でも2人にとっては自分にさえ裏切られる魔法のような特別な恋愛だということ。良い、悪いは置いておいて単純に面白かった!!

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    2019年07月06日
  • 残りの人生で、今日がいちばん若い日

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    けっこう重たい。
    人にはそれぞれ思いがけないバックヤードがある。
    忘れがちだけどいつも考えて過ごしたい。

    私はタイトル見て何も違和感がなかったけど
    ほんとに、ほんとに小学生が見たら違和感あるの?
    それがとっても気になった。

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    2018年12月27日
  • ありふれた魔法

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    上司と部下以上、不倫未満。
    二人で過ごす時間が楽しみになり、生き甲斐になり、だけど現実を捨てることもできない。
    夢のような現実。

    お互いに心惹かれていくところは、恋としか思えず。
    惹かれては引き戻されの繰り返し。

    突き進むのか、どこかで引き返すのか…揺れる心が細かく表現されてます。

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    2017年03月14日
  • ニッポンの狩猟期

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    2017.02.27
    主人公が曖昧で、ストーリーに印象がない。
    けど世界観は充分!!
    優しい人が生きやすい世界はどこにもない。
    ♪marco carola time warp

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    2017年02月28日
  • 夜の果てまで

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    俊介、今なら戻れるぞ。まだ間に合うぞ。そんな女からは早く逃げろ。と思いながら読んだ。意地悪な気持ちで読んでしまうのは、わたしが女だからでしょうか??裕里子嫌い。

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    2017年02月06日
  • ありふれた魔法

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    ネタバレ

    何とも切ない。
    まさか茜が秋野の妻に話してしまっていたとは。
    池井戸潤といい、銀行関連の小説を読んでいたら少しずつその世界が見えてきた(気になっているだけ?)。
    この作者の本は他にも読んでみたい。
    ーーー
    城南銀行五反田支店の次長・秋野智之は、部下の森村茜が担当する顧客に謝罪するため、顧客の別荘がある箱根に茜とともに向かう。その帰り、ふとしたきっかけで涙を見せた茜に、智之は胸が詰まるような息苦しさを覚える。次第にお互いの距離が近づいていく二人だが……。妻子ある銀行員を主人公に、リアリズムの名手が描く、心を深く打つ恋とその人生の行方……。

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    2016年10月27日
  • 父よ、ロング・グッドバイ ―男の介護日誌

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    腹が立ったり、泣きたくなったりしながらも、最後まで愛情を持って父親の世話をする筆者の姿が印象的でした。

    出来るだけ穏やかな心で介護にあたることで、認知症が進んでもまだ残る被介護者の純粋な感情に気付くことが出来るのではないかと思いました。

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    2016年09月27日