盛田隆二のレビュー一覧

  • 夜の果てまで

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    物語の全般はなかなか盛り上がってこなくて、どこから面白くなってくるんだろうと読み進めていましたが、後半になってからはすっと一気に読み進められました。
    様々な事情を抱えている主婦と大学卒業間近の大学生の駆け落ちの話で、リアルにありそうな恋愛小説でなかなか面白かったです。

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    2012年02月03日
  • 夜の果てまで

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    札幌が舞台の話。
    駆け落ちの話だったという記憶しかない
    あと一応北大がモデルになったであろうと想像できる

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    2012年01月06日
  • 夜の果てまで

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    一応「ロマンス」という枠組みにいれたのだが、ロマンスって我ながら恥ずかしいネーミング。恋愛ものということですね。
    舞台は札幌。北大周辺の地理を思い浮かべながら読んだのだが。
    昼ドラ的な話の展開で、まずまずかな。思えば初めて恋愛ものを読んだ気がする、ロマンスものか。

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    2015年07月14日
  • 夜の果てまで

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    若い男の子が好きになりそうな女性だよな・・・。私は好きじゃないけど。
    俊介が、早く悪い夢から目覚めて欲しいってずっと思いながら読んでました。でも冒頭のことを思えば、目が覚めるはずはないってことなのね。
    あまりにも簡単に「失踪」してしまって、ちょっと解せない。もっとやることやってからにしようよ、と思う。大学のこともそうだし、離婚できるように話し合ったりってことを・・・。
    そういうことを何もしないでいきなり失踪して、なんだかずるずる暮らし始めて、どんどん負の連鎖?みたいになって・・・。
    正太がかわいそうだな。
    好きにはなれない内容だったけど引き込まれてしまったので「星3つ」。

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    2013年05月25日
  • ニッポンの狩猟期

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    「ストリート・チルドレン」のその後の物語。なんか、フィリピンとかタイの現実を新宿で描いた感じ…子供たちの悲惨な描写が多いがそれはあまり気にならない。むしろ、生き続けようとする姿は逞しい。リーとカズが少しでも幸せになって欲しいと思う。

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    2011年06月05日
  • ありふれた魔法

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    本当にリアル。

    結婚20年目、銀行員の友人ありの私から言えるのは、実際に転がっている話です。

    常識ある男女が非常識にならないようにと思いながらも、結局は不倫の関係になってしまう。聡明で真面目ゆえにずるい女、妻としてみたら余り旦那さんの近くにいて欲しくないなぁ。

    私の大好きなスピッツの「ロビンソン」が出てきたのは嬉しいけど、その場面(会話)は少し気恥ずかしかったかな。恋してる二人には大きなお世話なんだろうけど。

    結末は、やはり現実的。でも、もっと悲惨な人たくさんいる筈ですよ!

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    2011年02月27日
  • ささやかな永遠のはじまり

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    主人公・花織に感情移入して読むと、つい「どこまでも健気」な彼女を応援したくなる。
    でも、不倫相手・白石の家族の立場から見たらどうだろうか。

    そこに「どこまでも健気」な彼女が存在することはない。
    ただの身勝手な夫と愛人でしかなく、裏切られた家族の恨みと侮蔑に満ちたストーリーが広がっていくはず。

    “誰かの不幸の上に成り立つ幸せ”
    これを良しとするかどうかについては、一概には否定も肯定もできないのかもしれない。

    ただひとつ言えるのは、「事実」は「知る」ことと対になって初めて意味を持つということ。
    知らないこと、気づいていないことは存在していないに等しいということ。

    だから、もし自分たちがたど

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    2011年02月07日
  • ありふれた魔法

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    本能と理性の戦いか。。。。。とてもさびしい作品でした。

    「夜の果てまで」と比べると設定自体が駆け落ちと比べるとありがちな不倫の為か、淡々と話が進んで行く感じがするが、とりあえず一気読みでした。44歳になったこともなく結婚もしたことがないので分からないが、主人公の葛藤がよく描写されていると思います。

    盛田隆二独特の読みにくさ、分かりにくさみたいなのもあるが、最近それがクセになりつつありちょっと心地よかったりします。

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    2012年04月08日
  • おいしい水

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    正直途中で読むのが辛くなったのだけれど、
    何とかかんとか読み切った。

    ―夫婦って何なんだろう。
    ―一緒に生活するって何なんだろう。

    と漠然と考えてしまうお話。

    表面的には性的な話が主軸であり、
    深層的には心の葛藤が主軸であると思う。

    はじめ、まわりに合わせて何とかやっていこうというように見えた主人公は
    近隣住民、そして男たちの手によって変わっていく。
    結局素晴らしい終わりなど、誰にも訪れてはくれない。

    結婚生活なんてものは多種多様であるとわかっていても、
    誰もがこんな風になる可能性を持っているというのなら、
    ちょっと結婚は遠慮したい・・・
    と少なからず思ってしまった作品。
    あまり好き

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    2009年10月07日
  • サウダージ

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    070907(m 不明)
    080818(m 081119)
    090111(s 090320)
    090404(a 090624)
    091014(m 091223)

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    2010年01月22日
  • おいしい水

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    同じマンションの主婦仲間と子育てに勤しむ三十歳の弥生。
    夫の微妙な変化に気付きながらも、社会との接点を求めて、タウン誌のライターを始める。
    そこに、新たに入居した隣人のあけすけな言動が、平穏だった日常をねじれさせていく……。
    リアリズムの名手が切実に描く、人生の岐路に立つ女性の”渇き”と”癒し”。
    あなたにとって結婚生活は”おいしい水”ですか?
    ______________________________

    よくあるテーマの物語…と思ったけれど
    多くの夫婦が登場するなかで
    それぞれの特色がよく描かれていて
    世界に引き込まれていく。

    主人公がいい意味でマイペースでクール。
    嫌いじゃないなぁ。

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    2010年02月06日
  • ありふれた魔法

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    偶然にも不倫に関する本を連続して読んだ。
    この本はとてもプラトニックだ。
    所謂ありがちな欲望を満たすものではなく、触れ合わない場所にある「心と心の交換」なのだ。
    結果、この物語の中では日常が崩れない。辞職することになったり、支店を異動することになったりと細々な影響はあるものの、
    男性は家庭に戻っていき、女性は別の人と結婚する。
    あとがきを大崎善生が添えているのだが、彼の見解がとても的を得ていた。
    現実をはみ出さない小説。現実より現実的な小説。

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    2009年10月04日
  • ラスト・ワルツ

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    恋愛の中にあっても、
    渇きや孤独感がついて回る、
    そんな男の私小説。
    人は、他人のまま繋がることができるのか、という問いかけに、
    『たぶん』という曖昧な思惑がよぎった。

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    2009年10月04日
  • おいしい水

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    団地、というかアパート、というかマンションに住む主婦たちの話。登場人物が多過ぎる気もしたが、あまり盛田隆二らしい暴走もなく、なんとなく終わった。

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    2009年10月04日
  • おいしい水

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    ―あなたにとって、結婚は渇きを癒してくれますか?


    一杯の水の爽やかな表紙についている帯の言葉はなんとも意味深。同じマンションに住む数組の夫婦の平和な日常と、それが少しずつ軋んでいく様子に読みながらどんよりした気持ちになる事があります。子供を同じ幼稚園に通わせ、共働きの夫婦、専業主婦とそれぞれの家庭の形は様々なれど、一見するととても平和である家庭ばかり。
    でも、それぞれに抱えている悩みはあり、ふとした拍子に穏やかな時が少しずつ乱されていく様子にはリアリティがあり、一人一人の性格が丁寧に描かれているためのように思います。

    主人公弥生が、仕事を始め、色々な男性と知り合い、それと同じくして不満を

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    2012年04月15日
  • ラスト・ワルツ

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    作者の小説は三作目。解説にもありましたが、年上の女性との恋愛をこの作品も描いています。
    解説頼りの感想でいけないなぁと思うのですが、発表された順番とはバラバラに読んでいるんですね、私は。

    最初に読んだ「夜の果てまで」とはがらりと変わった印象を受けたのですが、どちらかといえば「夜の果てまで」はエンターテイメント色が強い作品なんだとか。純文学よりの作者であることを知らなかったので、少々戸惑いがありました。

    作品としては時代背景もあり、作者の体験が盛り込まれているためか、重苦しいところがあります。これまでの
    切なさよりも、孤独感や心の苦しさのほうがよく伝わってきました。埋まらない距離のようなもの

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    2014年05月31日
  • 金曜日にきみは行かない

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    なんだかんだで、機会があれば読み続ける盛田隆二。
    最近に文庫化されたらしいこの作品。

    とにかく勢いのある、ぶっ飛んだ近代的日本の不思議の国のアリス。
    内容はさっぱり分からないけれど、面白い世界観。一気に読める。

    柴田元幸の解説も素敵。

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    2009年10月04日
  • ラスト・ワルツ

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    「夜の果てまで」、「サウダージ」とこれで、「恋愛三部作」だとか。うーむ。
    確かに「恋愛」は3つともに扱われているけど、だからって‥。
    安易な共通点を汲み取るのではなく、意味ある違いを楽しむ方が大事かと。

    他の2作より、もっと不躾で、もっと不快で、もっと直接的な世界(時代?)。
    嫌いとまでいかないけど、「三部作」の中では一番共感できない。
    個人的にはサウダージが今のところ一番好き。

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    2009年10月04日
  • サウダージ

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    海外から日本に出稼ぎに来ている方々の状況が書かれた郷愁を誘う作品。『娼年』に出てくる女の人とすることは似たようなものなのに、こうも印象が違うのは何故だろう。

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    2009年10月04日
  • おいしい水

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    この小説には、特別なドラマが起こるわけでもない。

    専業主婦:弥生が、ありきたりの日常から仕事を通じて社会とのつながりを取り戻して行く姿が描かれている。



    そこに登場してくる同じ集合住宅に住む主婦たち・・皆、それぞれの事情は少し違う。

    専業主婦、バツイチ、起業家、浮気性・・・そして夫婦関係も様々だ。



    そしてこの小説では、同じマンション内の各部屋で持ち回りでのホームパーティが催される。

    そこでお酒が入り、アダルトビデオを皆で見たり・・そんなのするか!と思わずツッコミを入れたくなった。

    また、それぞれ夫婦のプライベートが暴露されたり、浮気のきっかけができたり・・。

    何だか昔テレビ

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    2009年10月04日