盛田隆二のレビュー一覧

  • 夜の果てまで

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    ネタバレ

    二年前から付き合っていた彼女から突然の別れ話をされた春、俊介は偶然暖簾をくぐったラーメン屋で、ひそかに「Mさん」と呼んでいる女性と遭遇した。
    Mさんは、俊介がバイトしている北大近くのコンビニに、いつも土曜日の夜にやってきては、必ず「M&M」を一つだけ万引きしていくのだった。
    彼女の名前は涌井裕里子。
    俊介よりもひと回りも年上のその女性は、ラーメン屋の店主の元に後妻として嫁ぎ、ラーメン屋との前妻との間の中学生の子供を育てている女性だった。
    最初は、興味から裕里子に近づいた俊介だったが、次第に二人は惹かれあっていく。

    気持ちが抑えきれなくなった二人は、自分に正直になるために全てを捨てて、東京へと

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    2015年10月25日
  • 夜の果てまで

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    夫がいる一回り以上の年の差がある女の人と大学生との人生すべてを捨てた恋模様。
    二人が失踪した七年後、夫が出した失踪が正式にみとめられ、戸籍抹消が決まる。
    その失踪への過程が描かれています。
    もっと自分が若かったら、全てを捨てて愛に走る二人を羨ましく読めたのでしょうが、何せ息子と同じ年齢!!!!
    就職内定を蹴り、堕ちてゆく。
    親の心配も描かれていましたが、まさにその気持ち!

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    2015年06月24日
  • 二人静

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    親の介護が他人事ではない年齢になったので、心に重く感じる内容でした。
    また、内容が内容だけに意図的かもしれませんか、進展が遅く起伏がないうえにボリュームがあり、結末も中途半端なので消化不良のままに終わった印象です。

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    2015年05月02日
  • 夜の果てまで

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    ネタバレ

    2年付き合っていた彼女から突然の別れを切り出された北大生・安達俊介。偶然入ったラーメン屋で出会った女性・涌井裕里子。彼女は俊介がバイトしているコンビニに、土曜の夜に現れて必ず「M&M」をひとつだけ万引きしていく、、、


    21歳の大学生と一回りはなれた若妻との恋愛小説。
    リアルな描写でありながら不倫での駆け落ちという非日常。なのに重たい読後感なのは文章力によるものが大きいのでしょう。

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    2014年08月18日
  • きみがつらいのは、まだあきらめていないから

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    漠然と想像していた内容とは違い、微妙な関係性の男女を描いた作品集。
    悪くはないけど、特筆すべきポイントもなかった。

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    2014年03月26日
  • ささやかな永遠のはじまり

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    不倫のお話。
    不倫っていいとこ取りで楽しいんだろうなぁ、と思うけど、反面ズルイよなぁとも思う。
    不倫相手はカッコイイところだけ見てればいいけど、結婚して一緒に生活していく相手はそういうわけにいかないし。

    主人公は婚約者の浮気は許せなかったのに、その後に自分が妻子もちの男性と付き合っちゃうんだからホント人間って自分の都合が一番なんだなぁって思う。
    双方良識ありそうな性格っぽいから余計にね。
    個人的には結婚して奥さんや旦那さんがいて、その人を大切に思っていても、他の人に恋することってあるので、不倫を否定はしない。
    でも不倫の結果、略奪に成功してもそういう人は何度でも不倫する可能性があるのでそうい

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    2014年02月28日
  • 夜の果てまで

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    北海道の大学生と一回り年上の人妻の恋愛の話。
    何もかも捨てて飛び込んでいける恋愛が羨ましくもあり、怖いなぁとも思う。

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    2014年01月04日
  • 夜の果てまで

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    21歳、新聞社に内定済みの北大生が一回り年上の人妻との道ならぬ恋に溺れ、逃避行する。裕里子が最初に俊介をデートに誘ったせいで、順調だった彼の人生が狂ってしまったと思うと本当に恋というものは恐ろしい。身を引こうとするなら、最初から誘うなよ…と感じる部分もあり、何とも言えない読後感。今までに身を引くという選択はしたことがないけれど、自分の幸せより相手の幸せを願えるのは、それだけ本気で愛しているからなのだろう。

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    2013年12月29日
  • ささやかな永遠のはじまり

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    後半に入るまで面白くなかった。
    ありきたりな話で林真理子あたりが書きそうな話だなぁーと
    思ったりして、なかなか読み進まなくて苦労しながら読んだ。
    最後のあたりはうるっときた部分もあって結果、まぁまぁだったかな。

    ほんと花織は周りの人間に恵まれてるよねぇ。

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    2013年12月13日
  • 夜の果てまで

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    俊介が順調だった人生を棒にふる感じがもどかしくてイライラしてしまった。
    でも裕里子がすごく純粋に恋に落ちてると思うとせつない。
    正太が一番かわいそう⤵
    旦那の気持ちは理解不能。

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    2013年06月02日
  • 夜の果てまで

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    久しぶりに文量のある本を読んだ
    最初の伏線なんかすっかり忘れてて、解説読んで思い出した
    みんなそれぞれ譲れないところがあるのね、って思った

    結構みんなの評価はシビアなのね
    主人公達のように恋愛に溺れてしまう人間性を否定はしないけど共感はできない
    脇役たちがみんな投げっぱなし
    ラストスパートが疲れる
    その割に最後はあっけなく放り出される

    その辺はきつかったけど、それでも最後までしっかり読まされた、よい作品だが好みではないってところかな

    先輩と元カノが付き合ってる描写があっさり書かれてて驚いたしね

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    2013年03月13日
  • 夜の果てまで

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    せめて小説の中では救われて欲しいという思いで手に取った一冊。
    舞台が札幌だったこともあって好印象だったんだけど、500頁もあるのに内容が浅い(笑)
    不倫はやっぱりダメだね。

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    2013年02月04日
  • 夜の果てまで

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    しんどい。。
    表紙とタイトルからもっとクリーンな話をイメージしていただけに、読後の疲労感はなかなかでした。

    でも、重ーい感じで終わらないのはこの著者の書き方にありますね。
    ???だった最初の2ページも最後まで読み終えた後に戻ったらなるほど!!と。

    話は大学生と人妻の不倫、駆け落ちです。
    内定や家庭の何もかもを捨ててしまえることに若干の恐怖を感じました。一歩踏み出してしまったら後は転がり続けるのみなんですね。
    そんな中、こういう時でもやっぱり女は強いんだなーと妙に納得してしまいました。

    個人的には、2人の行く末よりも女性の息子が気になって仕方なかったです。彼に救われた部分は大きいんじゃない

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    2013年01月05日
  • きみがつらいのは、まだあきらめていないから

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    ・・・想像していたのと違ってました。
    女性・・・孤独・孤独・・・絶望?・・・といってもいいような・・・仕事や人生、といったものではなく「熟年夫婦」がテーマなのかな????

    「きみがつらいのは、まだあきらめていないから」
    この題名でワタシは、「孤独の先にあるひとすじの光明」みたいなのを想像していたんですよう。書いていてテレるけど。
    でも、そういった作品ではないです。

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    2012年12月30日
  • ありふれた魔法

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    ネタバレ

    40代既婚男性と20代未婚女性の不倫小説。実際に起こりえそうな展開だったのでサクサク読めた。現実より現実、っていう解説に納得。世間的に許される形ではないけど、純粋に(この言葉もどうなんだろう・・・)好きな気持ちの描写は良かった。
    でも、やっぱり実際はないだろうな、この年の差で妻子いて素敵と思える人なんて。。。

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    2012年09月21日
  • ストリート・チルドレン

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    300年という年月を駆け抜ける疾走感が味わえる。
    新宿を舞台とした、歴史・現代的小説。
    ニッポンの狩猟期という作品に続いているのでこちらももう一度読み返したいと思う。

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    2012年07月14日
  • きみがつらいのは、まだあきらめていないから

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    7編の短編集。タイトルに惹かれて手にした一冊は、期待とは裏腹。でも、最後の2編はジーンときた。最後の解説の中で、「人間は生まれる前から、あらゆる困難や悲しみ、辛さに対峙することを知っていて、その時をなんとかやり過ごすための準備をしながらいきているかもしれません」「辛さの原因は、自分の心にある」の言葉が残ったかな。

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    2012年06月23日
  • 夜の果てまで

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    生きるということは、決断の積み重ねだ。
    その中で重要となってくるのは、物事に対してどれだけ腹がくくれるか?ということだろう。
    そして、その決断の背中を押してくれるのは、結構些細なことの積み重ねであったりするような気がする。

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    2012年02月12日
  • サウダージ

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    ネタバレ

    盛田さんの二作目読み終わりましたー。なんだか題名のサウダージっていう言葉の意味「それは、失われたものを懐かしむ、さみしい、やるせない想い」からも登場してくる人達が心の中に虚しくて、やるせない想いを抱えながら人と出逢いまた別れていく。って感じのお話でした。なんか悲しいけどリアルってこんな感じだよなぁ。って思いました。

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    2012年02月10日
  • ささやかな永遠のはじまり

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    不倫小説なのですが、主人公の男女の考え方が単なる自己陶酔のように思えて共感も感情移入もできません。更に途中からの展開も「こんなに辛いことに対して前向きに向き合ってるんだから、許してあげましょう。そして感動しましょう。」とお膳立てされているようで気に入らない。
    盛田氏の作品にしては珍しく、あまり良い印象を持ちませんでした。

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    2012年02月08日