盛田隆二のレビュー一覧

  • 散る。アウト

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    意味がよく分からないタイトルなので期待せず読んだら、予想外の力作でした。ホームレスになってからの変化が急すぎて、かつドラマチックすぎる嫌いがありますが、フィクションとしては充分。
    ダワはとても魅力的な女性だっただけに、欲を言えばもう少し別の展開にして欲しかった。

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    2014年01月25日
  • 散る。アウト

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    中国、モンゴル、ロシア、フィリピンといろんな国が出て来て、その国の事情も事細かに書かれてて、勉強になったし、実際に訪れてるみたいなきもちになるぐらい、筆者の描写がすごいです(^O^)

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    2013年02月26日
  • 夜の果てまで

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    何年ぶりかの再読。本棚で目につき、何の気なしに手にとり読み出したら、そのままやめられなくなった。結局最後までほぼ一気読み。そうだ、最初に読んだときもそうだったんだなあ。

    胸が詰まってくるような苦しい恋愛小説だ。盛田さんは細部の描写が本当にリアルで、主人公の大学生俊介の心の動きとともに読み手も翻弄される。俊介が好きになってしまうのは(いやもう実に好きになって「しまう」としか言いようがないのだ)たいそうややこしい事情を抱えた年上の人で、自分の人生を丸ごとその人のために投げ出していく事になる。深い畏れを抱きつつ、その裕里子という女性をひたむきに求めていく姿がつらく切ない。

    まったく人は何で恋なん

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    2013年02月13日
  • 夜の果てまで

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    家庭教師とお母さん。最後まで読み、もう一度最初のページを読み返すとラストがどうなったかよく分かる。新鮮で面白かった。

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    2013年01月21日
  • 二人静

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    ネタバレ

    京極夏彦さんの小説のように、分厚い文庫本
    読みはじめてすぐが、認知症の父親を介護施設に預ける場面で
    なんだか、身につまされて、つらくて悲しくて、読んだことを後悔
    でも、淡々と進んでいく小説の世界が、とても現実的ながらも
    嘘がなく、一生懸命生きている人たちの姿に、心打たれ
    あまりの現実の残酷さに、落ち込んだり・・・
    生きていてくれるだけで、ありがとう と言いたくなりました
    静かで、とても好きな小説です

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    2012年11月30日
  • 夜の果てまで

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    二年前の秋からつきあっていた女の子から突然の別れ話をされた春、俊介は偶然暖簾をくぐったラーメン屋で、ひそかに「Mさん」と呼んでいる彼女と遭遇した。彼女は、俊介がバイトをしている北大近くのコンビニに、いつも土曜日の夜十一時過ぎにやってきては、必ずチョコレートの「M&M」をひとつだけ万引きしていくのだった…。彼女の名前は涌井裕里子。俊介より一回りも年上だった―。ただひたむきに互いの人生に向き合う二人を描いた、感動の恋愛小説。

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    2012年11月30日
  • 夜の果てまで

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    先の展開が気になってズンズン読み進めました。
    主人公の感情の根拠がもう少し書かれるとよかったかなぁ。

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    2012年10月11日
  • 夜の果てまで

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    こんな北大生いるかぁ?とか、なんでそう考えてしまう?とか、
    他にもっといくらでもベターな解決法はあるだろ?と解せない部分は多いけど、「大人の」読み物としては非常におもしろいのでは、と思った。場面の切り替わりが早くて、どんどん先を読みたくなった。

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    2012年10月08日
  • 夜の果てまで

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    ネタバレ

    複雑な気持ちにさせる小説。

    良いのか、悪いのか…

    ただ、大事なもの、大切なものは、手放しちゃいけないと考えさせられた。

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    2012年01月28日
  • 夜の果てまで

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    大学生と人妻の駆け落ちの話。

    長いとか性描写が地味に多いとかは置いておいて、構成の妙というのかな?
    途中で投げ出されるように物語が終わって、冒頭に戻ってきて、あーって納得。
    面白かった、読んでる途中は非常にツラいんだけどねこういう話。笑

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    2012年01月08日
  • サウダージ

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    心にトラウマめいたものを抱えながら淡々と生きているものの、何故か女性を惹きつける魅力がある青年が主人公の物語。誰かの作品に似ていると思いながら読んでいましたが、最後になって樋口有介氏だと気付きました。全ての事柄に決着を付けてしまわないで、何となく曖昧に終わらせてしまうところも共通項です。
    今日は仕事納めのせいか気持ちが落ち着いており、そんな日に静かに読むにはいい感じの作品でした。

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    2011年12月30日
  • ありふれた魔法

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    ひと言で表現すれば不倫小説。
    自分に経験がないので臨場感をもてなかった事は幸か不幸か...主人公の陥る状況や悩みを考えれば幸せなのでしょうね。
    不倫の是非を除外して読めば、仕事や日常生活のちょっとした出来事、徐々に発展する恋愛のドキドキ感など、リアルかつ落ち着きのある文体は魅力的でした。

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    2011年11月29日
  • きみがつらいのは、まだあきらめていないから

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    様々な形の男女の出会いや触れあいを描いた7つの短編。どの作品の女性も心に哀しみや傷を抱えながらしなやかに生きている。そして、関わる男逹のヘタレっぷりに共感してしまう。どれも先を読みたいと感じさせるラストがまたいい。

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    2011年11月23日
  • ありふれた魔法

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    途中まで主人公にあこがれながら読んでいました。不倫の末、銀行を辞めてしまうのは予想外の結末でしたが、どこにでもあり得る内容だと感心しました。ただ、読み終わった後、これでいいのか?という思いがあります。

    なぜだか、茜のイメージとして、NHKの井上あさひアナウンサーが思い浮かんだ。

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    2012年01月10日
  • ラスト・ワルツ

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    ネタバレ

    他人の勧めで読みました。読み終わってこの先はどうなっていくんだろうとなんとなく思いました。人を愛する気持ちは人生を狂わせる、他人を狂わせる、恐ろしいものの様に見えた。後味がわるい本です。でもこんな破滅的な展開が好きだといった彼女は「恋人にならなければ長く付き合える」とも言っていた。少しは理解できた様な気がする。人の気持ちって難しいな。

    十二年前。十八歳で上京したぼくは、十歳年上の花菜子さんと出会った。三つになる息子と二人住まいの彼女と、ぼくは少しのあいだだけ一緒に暮らしていた。そんなある晩、花菜子さんは犬の首輪をつけて帰ってきた。それはある男と他人のままつながっている証だった。そして十二年ぶ

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    2011年06月19日
  • ストリート・チルドレン

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    新宿を舞台にした13代300年にわたる血の縁を描いた作品。とにかく面白い、凄い疾走感…次はどう繋がっていくのか知りたくて!登場人物も幅が広くて魅了される。盛田さんの本を今まで読んでなかった事に後悔した。

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    2011年02月15日
  • ラスト・ワルツ

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    【あらすじ】
    十二年前。十八歳で上京したぼくは、十歳年上の花菜子さんと出会った。三つになる息子と二人住まいの彼女と、ぼくは少しのあいだだけ一緒に暮らしていた。そんなある晩、花菜子さんは犬の首輪をつけて帰ってきた。それはある男と他人のままつながっている証だった。そして十二年ぶりの再会。ぼくと、花菜子さんは、他人のままつながることができるのか。人を愛することの苦しみと悲しみを描いた、恋愛小説の傑作。

    【感想】
    この頃、題名に「ラスト」が付く本をまとめて買って読んでいたと思います。なぜだったんだろう…?

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    2010年01月06日
  • ストリート・チルドレン

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    【あらすじ】
    「新宿」を舞台に、三百年にわたる「生」と「性」の軌跡を描いた、盛田隆二の衝撃的デビュー作。一六九九年、十九歳の青年が下諏訪から「内藤新宿」に出奔する。彼を一代目として流れ出た血の宿縁は、男色者、遊民、歌舞伎子、詐欺師、家出娘など、ことごとく路上の民で彩られながらも、一九九八年、出稼ぎフィリピーナとの間に子をなす十三代目の青年まで危うく一筋に流れる…。

    【感想】

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    2010年01月06日
  • サウダージ

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    【あらすじ】
    「サウダージ」、それは、失われたものを懐かしむ、さみしい、やるせない想い―。日本人の父とインド人の母の血をひく裕一。若いパキスタン人労働者シカンデル。日系四世のルイーズ。裕一の行きつけのバーの雇われママ、フィリピン人女性ミルナ。それぞれが癒しがたい喪失感を抱きながら、東京に流れ着き、出会い、そして別れていく。人々の胸に去来する、やるせない想いを描く傑作長編。

    【感想】
    最初に読んだ盛田さんの本です。

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    2010年01月06日
  • 夜の果てまで

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    盛田隆二の作品は、読んでいるとき、いつもざらざらした感触がついて回る。
    以前読んだ「サウダージ」や「ストリート・チルドレン」の時もそうだった。
    この「ざらざら感」は何だろう。
    「こんなはずじゃない」と思いを抱いて生きることと、少し似ているのかもしれない。
    この作品、一回り年の違う人妻と大学生の失踪小説だが、失踪生活が描かれるのではなく、失踪するまでが描かれている。
    失踪後の二人は幸せか幸せじゃないかは、読者が決めるのかもしれない。

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    2013年09月22日