佐藤いつ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読みながら小中学の重苦しい空気を思い出してしまった。髪の色、見た目、勉強の出来不出来、運動のできるできない…細かな違いですぐに嘲笑されたり友達ができるかどうかの差になったりするが、きっとその上に立ってた人たちも完璧ではないわけで、妬み僻み、色々な若さゆえの思いでお互いを苦しめたり、自分を縛ったりしていたんだろうなあ。
高校、大学と弛んではいったが、大人になった今でも同調圧力感じるなあ。愛ちゃんが生きやすい学校なんてなさそうだし、社会に出てからはどうするんだろうって心配になってしまう。成功したgiftedの裏には何人という潰されたgiftedいそうだなあ。 -
Posted by ブクログ
(小6男子)この話はFCレックのキャプテンだった周斗が、強豪チームのYDSCから移籍してきた大地にキャプテンマークを渡さなければならない場面から始まる。
なぜ周斗はキャプテンマークを渡さなければいけなくなったのか。銭湯仲間と交流しながら周斗の気持ちが少しずつ変わっていくところを味わってほしい。モヤモヤした気持ちがスッキリするかも?!
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(小6男子 ペンネーム:なりちゃん)国語の教科書で紹介されていたので読んでみたくなった。人と比べるのではなく、前向きに自分自身のベストをつくすことの大切さ、人との交流が自分自身を成長させてくれると感じた。子供から大人まで、「うまくいかないな -
Posted by ブクログ
前作「キャプテンマークと銭湯と」で一皮むけた佐藤いつ子の3年ぶりとなる待望の新作は、期待を裏切らない、いや、期待以上の作品に仕上がりました〜
合唱コンクールが間近に迫った中、思春期を迎えた中学生たちの揺れ動く心情が、みずみずしいタッチで描かれています。今回も、一人ひとりの個性に生命が吹き込まれ、物語の中で、それぞれのキャラクターが所狭しと躍動し、いつの間にか中学生の世界へ引き込まれます。
物語では、ベートーヴェンの運命をはじめ、バスケットボールの響き、早紀の透き通る歌声など、さまざまな音楽や歌声が溢れ、まさにソノリティ、鳴り響く音に包まれます。
クライマックスに向かって、読むのがもったいないと