佐藤いつ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分がどうしたらいいのかわからない。
自分の言動は、クラスメイトの目を気にしてのもので、自分本来の気持ちとは別の者なのかもしれない。
「相手はきっとこう考えているに違いない」「こんなことをして周りから浮いてしまったらどうしよう」
傍から見れば些細なことに拘っているように思えたとしても、当の本人にしてみれば人生をかけた重大な悩みで会ったりします。
それは主人公のような中学2年生という年齢に限った話ではなく、大人になってからも同じかもしれません。
ちょっと説教臭い部分もありますし、あまりにも上手く行き過ぎているように思えて現実離れしているような印象もありますが、それも主人公が気が付いた通り、読 -
Posted by ブクログ
他人からどう思われるか、周囲の友達に馴染めるか、孤立しないか。
多くの中学生が、内心ドキドキしているんじゃないかと思う。
自分もそうだったなぁ。
そんな中学生たちが、成長していく児童文学。
学生の頃、テニス部の女の子たちはキラキラしてて、いつもテニス部で固まってて、でもいつも誰か1人がローテーションで仲間外れにされてたな。
そんなことを読みながら思い出したけど、この話に出てくる中学生たちは、実はみんな良い子。
現実はそううまく行かないと思うけど、まぁ児童文学だしね。
面白かったし、感動しました。
ギフテッドの女の子とのエピソードがちょっと弱いかな。
彼女は、大人になるまでまだしばらくはしん -
Posted by ブクログ
こんな気持ちになることってあるある、と共感しながら読んだ。
心の中で思っていること、ぐっと飲み込んで友達づきあいをする。そんなことってあるあるなのかも。
瞳子や流星(クラスで目立つタイプ。発言力もあり、スクールカーストでいうところの一軍)のような子達に気をつかい、自分の想いを呑み込んで「目立たないように」すごしてきた主人公。
黄色いリボンのエピソードが印象に残った
瞳子たち、キラキラ女子たちに偏見を持って斜に構えていた自分を恥じる気持ちがした
実際にはこんなに上手くいかないとも思うけれど、自分を縛っているのは「自分が思い込んで事実以上に形を作り上げた」透明なルールなのかもしれない
心が軽く