中原淳のレビュー一覧
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「横浜市教育委員会と立教大学経済学部中原淳研究室の3年間にわたる共同研究の成果」本。
本書には,横浜市の学校の職員から取ったデータが満載である。そして,そのデータに則って「持続可能な教職員の働き方は,どのように実現できるのか」を探っていく。
ここに出てくる結果は,田舎の学校の現状とあまり変わらないと思う。それだけに,全国どこの学校にいても参考になるのではないだろうか。
「働き方改革」には特効薬はないとしながらも,研究グループは,第4章「働き方を見直すアイディアとポイント」で次のような視点を教えてくれる。
○時間制限を設ける「キャップ系」の対策
○業務をやめる「カット系」の対策
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「女性活躍推進」が声高に言われていますが、はたして今の女性は活躍していないのかって素朴な疑問からスタートしています。女性はすごく活躍しているけど、望むときに選択可能な働き方が多様に用意されているかというと、まだまだ環境整備不足なのでしょう。
その職場作りが重要なのだけど、ここでの着目点は女性の働き方を「スタッフ期」「リーダー期」「マネジャー期」「ワーママ期」の4つの「トランジション」をとらえて説明しています。女性にしても男性にしても画一的に扱うのではなく個々の働く価値観が大切であって、女性の場合は、その人生のフェーズに置いてその価値観も変わっていくので、そのあたりを意識した職場作りが大切なん -
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企業が本業とは別の事業、つまり「新規事業」を展開することで、傾きかけた会社が持ち直したというサクセスストーリーはよく聞かれる。が、その裏には99%の新規事業の失敗が存在する。
経営者にすれば当然、そんなことはわかっちゃいる。しかし、経営者は新規事業にあこがれ、やりたがる。なぜなら、我の新規事業こそ成功間違いなしと思うからだ。そして、そんな新規事業に実際に携わるのは、社内で抜擢された担当者、「事業を創る人」だ。
本書はそんな「事業を創る人」の苦労やプレッシャーをアンケート等で数値化し、企業が新規事業を成功させる最低限の不可欠要素を分析する。それは同時に、新規事業担当者哀歌だ。
新規事業は短 -
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時代の進化が早くなっているので、学生時代の一度の学びでは時代に追従できなくなってきているとして、大人の学びを提唱します。
「ライフシフト 100年時代の人生戦略」リンダ・グラットン著の考え方を基本に具体的な大人の学び方について、背伸び、振り返り、つながりを三つの原理原則、タフアサインメント、本を1トン読む、人からの教え、越境、フィードバック、場を作る、教えるを七つの行動と定義してそれぞれ詳しく解説します。
学びの大切さは良く分かるものの途中で挫折するのは良くある話です。そこは一人ではなく仲間と学ぶことが有効に思えます。三つの原則の「つながり」、七つの行動では「越境」、「場を作るが」がポイントで -
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新規事業の創り方を、人や組織の観点から研究し明らかにしていく本。
普段、仕事でやっている、インターンを活用して企業が成長していくプロセスにとても似ているなと思った。新規事業の創出に白羽の矢を立てられた人が、既存事業部門から「何でそんな結果出ないことやってんだ」的なこと言われて会社での居場所がなくなっていくのとか、ただ「頑張れ!」と言われるだけで、何をどうしていいのか分からない「超無茶ぶり」とか…インターンの現場でも、似たようなことが起こっていたりする。
未曽有の人材不足といわれる中で、もはや出来る人を採ることなんて普通の企業には恐らく不可能で、そもそも新卒であればそんなに能力も大して変わらな