荒木飛呂彦のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
ジョジョリオン完結
今までで1番地味なラストバトル。
バトルモノではなくサスペンスやミステリーと捉えるとそこがリアルで良くもあるけれど
それは露伴シリーズでも良かったのでは?と思うところもあり多少モヤっとします。
主人公とラスボスとの関係が希薄なのと
直接のやり取りもほとんどなくラストバトルも
間接的な闘いだったり7部までの熱さはないけれど
相変わらずセリフ回しやデザインのセンスは素晴らしい。
来年始まる9部も期待しております。 -
Posted by ブクログ
面白かった!
熱量のある文章っていいよね、何より映画愛溢れる感じ。
全部観たくなったけど、それにしてもすごいですね。
荒木先生の映画分析ノート読みたい。
トップシークレットって書いてあったからなお読みたい。
ああいう人目につかない努力ができる人なのですね…私なら何でもかんでも公開したくなっちゃいますが。
時代の影響なのか。
ああいうトップシークレットなノート持ってる人は色々魅力的なんだろうなあ。
藤本タツキ先生も映画大好きって言ってたし、映画ってそんなにすごいのか…奇跡…創作の落とし穴…創作に命かけられる人たちの思考は全く理解できないよね。
私ならそういう世界で生きていくのは -
Posted by ブクログ
怪作。
確かにジョジョではあるものの、確実にジョジョとは別の〝何か〟。ここにジョジョファンが求めるものは存在しない(と思う)ものの、そーゆーのを特に気にもしないジョジョファンである私は非常に楽しめた。
まずとにかく笑える。カーズ先輩は何かスゲーいい奴になってるし、荒木飛呂彦のキャラクターでも舞城王太郎のキャラクターでもない清涼院流水の九十九十九(あくまで同名の別人だけど)は登場しちゃうし、「ぼくのかんがえたさいきょうのすたんど」みたいなのが登場するし、各部のボス同士が戦うし、杜王町とネーロネーロ島は足が生えて動き始めるで、とにかく笑える。2022年で一番笑った小説は本作だろう。
洪水の -
購入済み
面白かった
面白かった。
岸辺露伴はある種のメタフィクションとして流行っているのだと思う。つまり、物語的な面白さを、漫画家である岸辺露伴が「面白い」と言っていくから、読者が共感しやすくて、没入しやすいだと思う。そういうわけで、今回も面白かった。
気になる点が一つ。
後半のほうに、「麗水の写真のコンセプトは<生きた家>、転じて<生々しさ>だ。つまり綺麗なだけではない、人の生活についてまわる穢れや淀みも、魅力に消化する力だ」という段落があったのだけれど、「消化」ではなくて「昇華」ではないか、と思った。勘違いかもしれないが。