福田隆浩のレビュー一覧
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秋田県秋田市の小6の清水穂乃香と、長崎市の小6の吉野耕治の手紙のやり取りで、ほのかがコウジに送った4月の手紙から始まり、中学生になったコウジから送られてきた4月の手紙で終わる。全てが手紙文で成り立っている。
ほのかは、作文全国コンクールで優秀賞をとったコウジの作文をインターネットで、読んで小学校気付で、コウジに手紙を出す。気になっている場所の長崎に住むコウジの作文を読んだ事を、運命と感じで、書いたという。用件は、その気になっていた事、ほのかのお母さんが、若い時に一生思い出に残る奇跡みたいな事、それが長崎での事なので、調べたいので手紙を書いたとの事。驚きながらも返信するコウジ。それから、お母さん -
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5年生の甥っ子が面白いと言って読んだそうなので、4年生の息子用に借りた本。息子も読んで面白いと言っていたので、どんな話が面白いと思うのか気になり私も読んでみました。
小6の男の子と女の子の淡い恋の話に、いじめ、家庭の問題、将来の夢等が盛り込まれ、ちょっとした推理も絡めてある。小学生高学年にはとてもいい本だし、私も面白かったです。
息子は恋愛話には拒否反応を示すような子だけれど(アニメで恋愛っぽい話だと耳に手を当てたりする)、このお話を面白いと言ったのはとても興味深い。
多くの子供達がこういう本を読んだら、人の気持ちが分かる子になっていじめが減るんじゃないかなぁと思う。将来娘にも読んでもら -
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ネタバレ久しぶりのYA小説。著者の「熱風」が面白かったし、期待して読んでみた。
いじめ、親の離婚とそれから来る色々な不和…。つらいことがあっても、ひとりじゃない。君がそばにいてくれれば、ふたり。温かくてぬくもりのある物語。「ふたり」という平仮名3文字のタイトルが抜群に内容と合っている。
そばにいて本を読むだけの時間、それはどれだけかけがえのない時間なんだろう。そういうひとりと巡り会えたことは、どれだけ素敵なことなんだろう。
大人になって変わってしまうものはあるけど、確かに変わらないものはある。信じよう。ひとりじゃない、って本当に素敵なことだなぁ。
物語としては、謎解きがあって続きが気になるし、