福田隆浩のレビュー一覧

  • たぶんみんなは知らないこと

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    久しぶりに読み返すとまた違った印象を得ることができた。
    高機能自閉症など、優れたところを描いていく作品もあるなかで、重度の知的障がいの子どもを主人公にして描いているたいへんさにあらためて思い至った。

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    2024年11月05日
  • ふたり

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    初めて読んだ福田隆浩さんの本。
    表紙が可愛かったので、何となく手に取って
    読んでみた所、最高に面白かった。
    1話目は男の子目線、2話目は女の子目線と、
    交互に入れ替わる。
    男の子と女の子の心理描写が絶妙。

    以来、福田隆浩さんの本を10冊位読んでます。

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    2024年10月27日
  • さよならミイラ男

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    ネタバレ

    小6男子、シングルマザー、貧困、そして学校でも自信がなくて居場所がない。そんな主人公が教材室で謎のミイラ男と出会う。ミイラ男が特別な力を使って主人公を助けるなんてことはない。だから、リアルで、どんどん読み進めた。黒板に絵を描くシーンは圧倒的。そして事実が明らかになってからの福祉の動きや学校の動きがきれい事ではなくて胸をうった。それにしても、ミイラ男とは何者だったのか、ネタバレ感想ではあっさりと記載されているけれど、物語内ではそんなことは書かれていない。もっと違う何かだったのかもとついつい考えてしまう。苦しみを抱えつつ懸命に生きている子どもたちへ届いて欲しいと切に思った。

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    2024年06月08日
  • 香菜とななつの秘密

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    ネタバレ

    いろいろなミステリーがあり、ミステリの中身は最初は怖いと思ったけど謎が解けていくにつれて青春が感じられました

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    2024年05月18日
  • さよならミイラ男

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    きれいごとじゃなくてリアルに迫っててよかった。酷すぎるとか読んでてつらいとかそんな感想を目にしてたのでどれほどかと思ってたけど、これのどこがと思った。現実はもっとひどいから。ミイラ男が暗示しているものは案外ルッキズムだったりして。あの嫌なやつと沖縄の人は運命の裏表だったりして。いろいろ深読みできるのもよかった。

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    2024年05月15日
  • さよならミイラ男

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    最悪な状況のなかで救いになるのがミイラ男であることが、この作品の一番の特色です。傷ついた人の心の支えになるのは光り輝く美しいものではなく、醜くグロテスクなものであることもあるということ。その暗い側面に向きあったことが、読者の子どもにとっても救いになりそうです。信頼できる書評家yamada5さんの感想より。なるほど。

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    2024年04月26日
  • さよならミイラ男

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    電子じゃなく紙本で。胸にささった。リアル小学生はどう読むのだろう。ミイラ男のなぞがわかるシーンではかなり震えた。ラストの爽快さにすごく納得。

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    2024年03月29日
  • さよならミイラ男

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    ネタバレ

    野間児童文芸賞受賞後の作品。前作とはちがう雰囲気にとまどったが、読み出すと一気にひきこまれた。シビアな展開だけど、自分の同級生もこんな感じだったし、決して特別なことではないと思う。強く印象に残ったのはミイラ男の詳細でリアルな描写、そして、中盤の黒板絵のシーン。いじめがそこで大逆転したので正直ほっとした。それにラスト近くで主人公のアキトがはじめて涙を流すシーン。さすがにもらい泣きしてしまった。子どもは大人以上にタフで未来に希望を抱くことができる。頑張れ、アキト! と心から願った。

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    2024年03月16日
  • ふたり

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    まだ出会っていなかった名作に出会った気分!!
    本が好きな主人公准一くん、好きな作家の新作本を持っていることで同じクラスの小野さんと話すことに。2人とも同じ作家が好きということを共通点に、2人の時間が始まる。

    謎探しもあるので、真相がわかった読後感の良さも格別。

    本棚から本を分けてこちらを見ている2人の子どもが表紙。もしかしてこの本の表紙を描いてる人って、、、と想像してしまいました。

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    2023年12月02日
  • ふたり

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    のんびりゆっくりと進んでいけばいい。

    思い出が詰まった一冊になりました。
    福田隆浩さんの本、もっと読みたいな。

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    2022年09月05日
  • 香菜とななつの秘密

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    香菜とななつの秘密。福田 隆浩先生の著書。話し上手で攻撃的で活動的な性格の子もいれば聞き上手で慎重な性格な子もいる。話し上手で攻撃的で活動的な性格の子は生まれつき話し上手で攻撃的で活動的な性格の子なのかな。聞き上手で慎重な性格な子は生まれつき聞き上手で慎重な性格な子なのかな。性格は不思議。私は話し好きだけれど話し上手ではないし聞き上手でもない。秘密も秘密にしておけずにおしゃべりしてしまいがち。好きと上手は別物だから。話し上手な人はたいてい聞き上手でもあると思う。聞き上手な人はたいてい話し上手だと思う。

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    2022年08月15日
  • 手紙 ふたりの奇跡

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    児童書だと思って軽い気持ちで読み始めたけど、結構奥が深かった。
    秋田と長崎で文通を始める6年生の2人。

    母を病気で亡くしたり、父の再婚の話が出たりと思春期の女の子にとっては環境の変化が大きすぎる生活をしている秋田のホノ。
    ‪亡き母は、生きていて幸せだっただろうか?との疑問から長崎のコウへ手紙を送る。

    コウも亡き祖父を素直に受け入れることができなかった自分の姿を見つめ直したり、発達障害を抱えながらも懸命に生きようとする幼なじみの奮闘を支えたりしながら心の内をホノに打ち明ける。

    最後は涙が出るくらい心温まるストーリー。
    少年少女の成長と、必ず誰かが味方になってくれるというメッセージが込められ

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    2021年09月10日
  • ふたり

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    福田センセイの作品を知るきっかけになった1冊。小6の2人が繰り広げる冒険から、終始目が離せません!続編もついつい期待してしまいます。

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    2021年08月07日
  • ひみつ

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    仲間の後押しを得て、気持ちを奮い立たせクラスの問題に立ち向かう5年生の明里。その行動力には鬼気迫るものが。読み終えた後、明里のクラスの新しい日々が明るいものであるよう祈りたくなりました。

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    2021年07月28日
  • 香菜とななつの秘密

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    すぐに緊張してしまい、人前で話すのが苦手な5年生の香菜。しかし彼女には、鋭い洞察力と論理的な思考という別の持ち味もありました。学校の難事件に挑む香菜とクラスメイト達のやりとりが面白い!

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    2021年07月27日
  • ふたり

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    ネタバレ

    大先輩にあたる人のイチオシの本だったけど、すごく納得できてしまった。
    6年生の主人公二人は、どちらも問題を抱えている。准は離婚した父がどうやら再婚するようで、一緒に暮らす母はどこか不安定な気配。転校生の小野さんは、荒れ気味なクラスで理由なきいじめに遭っている。
    偶然にも同じ作家のファンだと知ったところから、ふたりの恋が始まっていく。
    ふたりの恋は、ただ一緒にいるだけで嬉しかったり、安心できたり、互いを思いやりながらも周囲の目を気にしまくったり、ピュアで、読んでいると気持ちが柔らかくなってくる。
    成長していくことを不安に思うふたりに、ようやく出会えた憧れの作家は、変わることを気に病むのではなく、

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    2019年11月22日
  • おなべの妖精一家2 ワロンカフェ、本日開店です!

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    おなべのようせいルーミナおばさんは、料理がとても上手です。少しふしぎなおかしだけど、心や体がとってもワクワクするおかしばかりです。読んでいるだけで楽しくなりますよ。

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    2019年02月14日
  • おなべの妖精一家1 ワロンの料理をめしあがれ!

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    ワロンという、なべの一族が、はるかの家に来て、「三くち目からの思い出スープ」を出します。三くち目から思い出が出てくるスープだから、すごいと思いました。

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    2019年02月08日
  • 熱風

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    スポーツを極める人が全て人格高潔になるわけではないけれど、スポーツマンが勝利のみ追い求めているその瞬間だけは侵し難く神聖な時間なんだと思う。
    その時間が、苦しみを抱えた二人の少年を通して描かれることでさらに純化されてたとえようもなくまばゆくて、ひたすら酔わされた。
    悩み苦しみぶつかり、色々なものを抱えているのに多くを自分の胸にとどめたまま、最後はどこかあっさりと別れようとしているところは中学生らしく思えて、作者の巧さが見える気がする。
    テニスが書かれている名作として紹介されたのだけど、テニスシーンはもちろん、小説として本当に良かった。外で読むんじゃなかった。涙が止まらなくて不審がられたよ…。

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    2016年11月10日
  • ふたり

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    ただ横に座って、一緒に本を読んでいるだけ。
    それが何より嬉しく、何より落ち着く。
    ずっとこの時間が続けばいいのにって思う。

    これはやっぱり恋物語だ。
    素敵な恋物語。

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    2014年07月07日