あらすじ
転校した先の学校で、自分が来る前に行われていた東川さんへのいじめに気づいてしまった明里は、入院している東川さんの事故が、実は自殺未遂ではなかったのかと疑います。やがて明里は東川さんへのいじめの証拠を少しずつ発見していき周囲に訴えるのですが、クラスメートはそのことで明里を敬遠し、ついには明里がいじめの対象になってしまいます。くじけそうになりつつも、明里にはいじめに負けられない理由があったのでした。
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仲間の後押しを得て、気持ちを奮い立たせクラスの問題に立ち向かう5年生の明里。その行動力には鬼気迫るものが。読み終えた後、明里のクラスの新しい日々が明るいものであるよう祈りたくなりました。
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子どもの悪意は恐ろしい。
大人がもつそれと違い、遊び半分に、でも巧妙に、都合の悪いことは隠したり、忘れたりで、なかったことにしてしまえるあたりが何より罪深い。
天使のふりをする悪魔が一番手強い…そんなことを思い出しました。
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表紙がホラー?な内容って思っちゃうけど
幽霊的なホラー小説ではない笑
転校してきた学校ではいじめはあった?なかった?
入院している子は崖から落ちてしまっただけ?それとも自殺?
主人公がなによりも強い それは一度間違ったことをしてしまったからだろう
子どもって純粋にみえるけど流されやすく残酷なこともする でも間違いに気付いたらやり直せれる
ぱっと光が差し込む終わり方だった
小5/いじめ/ソフトボール/いじめ
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以前自分が友だちのいじめを見てみぬ振りしてたことが許せない主人公が、自分の正義を信じ、見えない敵に向かっていく感じが爽快だった。
実際の学校現場はこうなのか??
子どもたちから見た大人(先生)はこうなのか?
自分の生活と照らし合わせながら、子どもにしか見えない世界を垣間見た感じ。
正しいことを信じぬく気持ちを思い出させてくれた1冊(๑⃙⃘ˊ꒳ˋ๑⃙⃘)
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小規模学校から大規模学校への転校初日、次から次へと声をかけられ「友だちができた」気になっていた明里だが、自分の転校前にいじめがあったのではないか、ということを学年集会で発言すると、周りの態度が一変して…
最初のほうの、先生と子どもたちのやりとりからすでに、決して表には現れないいじめの気味悪さのようなものが感じられる。
いじめられた経験のある子が、いじめる側に回る、またはその逆も。いじめの連鎖がなくなってほしい。
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とある理由で新しい学校に転校してきた明里。転校は2学期からで、その手続きのために夏休み、新しい学校に来て、ひとりで学校の中を見て回っていると、図書室で東川さんという女の子に出会った。その子は明里と同じくトールキンが好きで、「ホビットの冒険」のどの登場人物が好きか尋ねてきた。明里は「ガンダルフ」と答えたが、その子は「ゴクリ」だと答えた…
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岡崎明里、もうすぐ11歳になる小5。小規模校ですごしてきたけど、お父さんの転職にともなって、大きな学校に転校する事になった。新しい学校で出会った東川さんは、本が好きでマイペースな女の子。
実際に転校してみたら、クラスメイトはみんな優しくて、学校は一見おだやかに見えた。けれど、東川さんはいない。事故で入院しているという。けれど明里は、東川さんは、事故ではなく自殺だったのではと思いはじめ、いじめがあったことに気がつく。
先生に相談しても、信じてもらえない。クラスで孤立してしまう。明里は、いじめにどう立ち向かうのか。
前の学校でのこと、そして、これから持つべき勇気。
いじめの問題に たちむかえる心をもてるといいな。
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教師である作家さんだからこそ、願いも込めて書かれたのかなと思いながら読んだ。転校した学校で、事故にあい入院している子が、実はイジメによる自殺未遂なのではと疑い、それを行動にうつす明里はすごい。きっと、現実はこんな風にはならない、なってほしいけれど。自分がやられない為、大したことないと思って、イジメる者は麻痺してるんだろう。明里はカッコイイと思う。
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郊外から父親の転勤で都会に転校した岡崎明里。出迎えたクラスメートは明るく親切で、クラスも和気あいあいとしていました。明里は転校することに緊張して損した、とさえ思うほどでした。
ある日、学級会で、入院している東川さんにお見舞いとして千羽鶴を折っておくる話し合いをします。東川さんは、事故でけがをして意識不明で入院していました。
実は、明里は、夏休みに転校する前、学校を訪れた時、図書室で東川さんに会っていました。彼女は、初めて会った明里に「本当の友だちになって」といきなり言ったのです。
何か、不自然さを感じた明里は、東川さんが落ちたという場所に行き、ある考えにたどり着きます。
そして次の日、学年集会で、その思いをみんなや先生の前で明里は言ってしまします。
それまで、とても好意的だった女子や、クラスメートは手のひらを返したように、明里に冷たくあたるようになり、東川さんへおこなっていたように、いじめが始まるのでした。
お話しに出てくる、クラスの女子たち、とりわけ仲良くしてこようとする子の名前が一切出てこなくて、形だけしかのクラスの繋がっていないようで不気味でした。
無邪気な悪意、それがあっという間にクラスの中に連鎖していくようすは、読んでいて辛かったです。湊かなえの『告白』に似た感覚でした。
先生の鈍感ぶりには少々飽きれます。
明里が、過去の自分と向き合って、このままでは何も変わらないと勇気を出して行動していく後半は、救いがありました。
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小5
トルーキン『ホビットの冒険』
で喰いついてしまった。
イジメを推理小説風に料理していて中々面白かった。
でも、YAかな。
小学校高学年~中学生向きかな…と思った。
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転校先の新しい学校で、明里は「東川さん」のことを聞く。城跡で足を滑らせて、意識不明のまま入院しているという。城跡に行ってみた明里は、それが事故ではなかったと確信する。東川さんは自分で飛び降りたんだ…。巧妙な嘘でかくされたいじめの気配をたどりながら真実を明らかにしようとする明里。なぜそこまで必死にいじめをあばこうとするのか。明里には、いじめを見過ごすわけにはいかない過去があったのだ…。
全編いじめの話で暗いが、謎解き仕立てなので一気に読める。