福田隆浩のレビュー一覧

  • ふたり

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    小学生が覆面作家の正体を探る話だが、その中に淡い恋心やいじめの問題が盛り込まれている。読んでいると主人公が中学生ぐらいに感じる。読みやすく読後感も良い。

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    2014年04月12日
  • ふたり

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    初恋っていいですね…。
    ふたりともピュアで!

    主人公の准は、中学受験を控えた小学6年生の男子。
    去年転校してきた同じクラスの女子、小野さんがいじめられていることに気づいた准は、月森和という作家をきっかけに、小野さんと仲良くなっていく。
    月森和の別称をふたりで探しはじめるが、ふたりでいることで、クラスの皆からからかわれてしまい…。

    将来への不安とか、相手を思いやる気持ちとか…、この年齢の悩みや思いが、素直に伝わってきます。

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    2013年10月27日
  • 熱風

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    82点。かなりの良作だと思います。テニス好きにすすめたい。身体障害とかいじめとかさらっとでてきますが、それを差し引いてもあまりあるテニスの楽しみ。テニスをやっている人に読んでほしい。

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    2012年11月24日
  • ひみつ

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    とある理由で新しい学校に転校してきた明里。転校は2学期からで、その手続きのために夏休み、新しい学校に来て、ひとりで学校の中を見て回っていると、図書室で東川さんという女の子に出会った。その子は明里と同じくトールキンが好きで、「ホビットの冒険」のどの登場人物が好きか尋ねてきた。明里は「ガンダルフ」と答えたが、その子は「ゴクリ」だと答えた…

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    2012年06月11日
  • ひみつ

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    ネタバレ

    岡崎明里、もうすぐ11歳になる小5。小規模校ですごしてきたけど、お父さんの転職にともなって、大きな学校に転校する事になった。新しい学校で出会った東川さんは、本が好きでマイペースな女の子。
    実際に転校してみたら、クラスメイトはみんな優しくて、学校は一見おだやかに見えた。けれど、東川さんはいない。事故で入院しているという。けれど明里は、東川さんは、事故ではなく自殺だったのではと思いはじめ、いじめがあったことに気がつく。
    先生に相談しても、信じてもらえない。クラスで孤立してしまう。明里は、いじめにどう立ち向かうのか。


    前の学校でのこと、そして、これから持つべき勇気。
    いじめの問題に たちむかえる心をもてるといいな。

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    2011年12月21日
  • 夏の記者

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    夏限定の新聞記者「夏の記者」に選ばれた小学5年生の佳代。しかし、ずるをして選ばれた佳代は、良い記事が書けず途方に暮れていた。しかし、市のスポーツ施設へのいやがらせ事件に出くわし、その事件を調べる内に、佳代の前に壁が立ちふさがった…
    小学生がジャーナリズムに挑む作品。一貫して子どもの視点からジャーナリズムを芯に据えて描きつつ、なおかつジャーナリズムにとどまらず「大人」と「子ども」の違いを浮き彫りにし、そこからさらにジャーナリズムを深めています。かなり面白いし、子どもにも読んで欲しい作品!

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    2010年12月07日
  • 夏の記者

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    佳代は地元新聞の「夏の記者」に選ばれた。夏休みだけ取材し、記事を書くことになっているのだが、佳代はまだなにも書けていない。そんなとき、男がスポーツドームの扉にれんがを投げつける瞬間を目撃する。なぜそんなことを? 佳代が調べ始めると、思いがけない妨害が始まって…。

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    2010年11月19日
  • アン先生、急患です!

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    またしてもドタバータしてました。
    非常に軽くて読み易い。
    にしても、アン先生がお菓子ばっかり食うとるで食いたなるやんけ〜!

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    2010年06月23日
  • さよならミイラ男

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    母親と二人暮らしのアキトは、学校に行くことがまばらで、クラスからも孤立している。
    クラスにいづらくて教材室で過ごすことにしたが、何かの気配を感じて…。
    アキトが強く生き直す物語。
    *
    ネグレクト、いじめ、学習障害と思われる様子…とアキトの環境があまりにひどくて、読むのをためらってしまった。
    それでもアキトの絵を描くことへの情熱は、心を温めてくれた。
    絵を描いていく場面では、目の前に広がっていくようでとても良かった。
    アキトが自問自答しながら、なんとか前へ進もうとする姿はいじらしく愛おしい。
    本人にはなかなか伝わらないのかもしれないが、叔母さんや工藤さんや図工の先生のように、そんな子どもを助けたいと手を伸ばしている人は確かにいて、本人が「生きよう」と強く思うことが、現状を打開する一歩となると思える。
    と考えてしまうのは、児童書の世界だけなのだろうか。
    アキトのような子だけでなく、困っている誰かを、私も助けられるといい。
    手を伸ばし続けたい。

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    2026年10月04日
  • たぶんみんなは知らないこと

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    いろんな視点で物語が展開するのが、子どもにも読みやすい。でもなんとなく、これは大人のために書かれた本なのかな?という気もしたり。
    きれいごとだ、という意見もわかるけれど、意味のある物語だとおもう。

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    2026年01月28日
  • さよならミイラ男

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    児童書にしては、heavyな内容なのかなと思います。

    気味の悪いミイラ男はアキトにとっては唯一の希望だったのかもしれないですね。

    美術のおじいちゃん先生、ありがとう。

    この作品を読んだ子どもたちはどんな事を思うのか、感想が気になります。

    子どもたちには自分を信じて、勇気を持って未来に進んで欲しいというメッセージを感じました。

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    2025年03月02日
  • さよならミイラ男

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    主人公アキトの母は夜の仕事に出かけ、朝方お酒とタバコの匂いに包まれて帰ってくる。時々、アキトの食事を忘れることもある。夜起こされることもあり遅刻も多いし、勉強もわからないうえ、いじめやからかいにもあう。そんなある日、物置になっている空き教室でミイラ男を見つける。ミイラ男に気持ちをぶつけるアキト。ミイラ男はアキトの空想の産物なのか。ところが、かつて、アキトと同じようにミイラ男を見ていた生徒がいたことを知る。アキトはミイラ男に背中を押され、卒業制作の下絵を描くことになった矢先、学校で倒れてしまう。
    このような物語を読むと、人は人で育つもので、多くの人と関わることで変えられることは多いと、思わずにはいられない。一つ一つは小さくても、道を照らす光になると思いたい。
    色々な意味で、子どもでいる時間を奪われない世界であって欲しい。

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    2024年09月22日
  • さよならミイラ男

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    ネタバレ

    福田先生の本を読むのは初めて。
    本作では「ネグレクト」「精神面で未熟なシングルマザー家庭」「貧困」「学習障害」などがテーマになっている。
    それらを全部小さな体で抱える男の子が主人公だ。
    素直がゆえ、全てを受け止めてしまう姿が痛々しい。
    明日を生きるため理不尽な全てに未熟な防衛本能フル回転で立ち向かい、「お母さん大好き」という気持ちと「しょうがないんだ、これが僕の人生なんだ」という納得と諦念の繰り返しで日々を暮らしている。
    学校で見える緑色をした化け物(「ミイラ男」と名付ける)を縁(よすが)としている。

    どん底まで落ちた命すら危険だったラストは希望が見え、少年は自分には実は色んな選択肢があり、その先の未来で絶望を知った元少年たちも色んな生き方をきっとしていて命は続いていて、だから生きていていいんだと思えるような展開になっている。
    彼の未熟だった母親も少しずつ変わろうとはしている(現実的にはどうなるかはわからないが)。

    そこでつい思ってしまう。
    どうして児童文学の多くは、最後になって急スピードでの主人公の納得、大団円、ハッピーエンドみたいな展開になるんだろうか…
    寄り添われていると思っていたものにそこで突然突き放されたような気がして、線を引かれたような気がして、自分はすぐに児童文学からは離れてしまった子供時代だったのでついひねくれてしまう。
    でもハッピー展開がなければ、目に見える大きな救いがなければ、純粋な子供たちの先には純粋がゆえにすぐに単純に死の影が生まれ、そしてそれにとりつかれてしまう気がするので、それが結果的にページ数の都合的に始まる急速な大団円であっても正しいんだろう。
    しかし本当に見せてほしいのは、大きな出来事が小さな子供の人生を浚ったあとであり、この先にはどんな未来が広がっていて、どんな救いがあって、そこにはどんな困難があって、これまでの苦しみのどんな部分が自分を救ってくれるのか――そういったことのような気がする。
    そこでようやく、どうやら自分の人生も、自分さえしかるべきところへ手を伸ばせば、その手を取ってくれる誰かがいるのかもしれないと具体的に現実的に思わせてくれることが兆しに繋がるのではないか。
    本作には上記で挙げたテーマの辛辣さ、それらに翻弄される少年の生活や思考があまりに凄惨なため、そればかりが独り歩きしてしまい、「本当の救済」が欠けていると思う。

    まず実際、子供のころの自分が、子供では解決できない問題の中心にいたときにはそんな自分の境遇に似通った本など手に取らなかった。
    裏切られることを知っているからだし、自分が本当に「そういう子」だと認めたくない気持ちが混在しているからだ。
    だから手に取るのは健康な、元気な、本好きの子だったとして、その子たちは本作を読んでどのような感想を持つのだろう。
    願わくば、助けてあげたいなどと思わないでほしい。
    結局何もできない、できることなどそもそもない、だけどひとつだけ、自分と「その子」との間に線を引かない、それだけなら出来る。
    そんな感想でいいから持ってくれる子が増えたらいいなと、以前解決できない問題を抱えていた子供だったわたしは思うのである。
    そうすると必ず、幸福だったあなたにこそ見えて、出来ることがあると思うからです。

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    2024年05月30日
  • さよならミイラ男

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    この作者の先生、というので漠然と期待していたものとは少し外れた出力の作品が出てきたな、という印象でした。別に悪くはなかったけど、スレはてた大人なので「ジャンププラスの読み切りでまあまあ見るやつ」みたいな感想になってしまった。YAではあんまりない方向性なのかな。

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    2024年05月11日
  • ひみつ

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    教師である作家さんだからこそ、願いも込めて書かれたのかなと思いながら読んだ。転校した学校で、事故にあい入院している子が、実はイジメによる自殺未遂なのではと疑い、それを行動にうつす明里はすごい。きっと、現実はこんな風にはならない、なってほしいけれど。自分がやられない為、大したことないと思って、イジメる者は麻痺してるんだろう。明里はカッコイイと思う。

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    2023年08月20日
  • 熱風

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    聴覚障害を持つ主人公と、原因不明の脱毛症の少年がテニスでダブルスを組むというお話。

    主人公のお家はコンビニで両親は朝から晩まで働き詰め、かつ、主人公が耳が聞こえないこともあり、会話もなかなかできず、ぎこちない親子関係。
    主人公は
    ・自分が両親の役に立てていない
    ・迷惑をかけている(将来自分に店を残すために無理してコンビニを続けている)
    ・両親は健常者の子供を羨んでいる
    と思い込んでいたけれど、
    ちゃんと両親は主人公のことを愛していて、そしてコンビニで働くのも好きだからであって、でも不器用で伝えられていないだけ、という感じ。

    一方、脱毛症の少年も
    ・両親が離婚(少年は、自分の脱毛症が原因だと思い込んでいる)
    ・母親が放任&世間の目を気にして少年の脱毛症を隠そうとする
    ことに悩み、必死に頭を隠したり、いじめられてもやり返せなくなってしまう。→みじめ。

    そんな二人と、少年をいじめる奴らが
    テニスを通じて本気でぶつかり合っていく物語。
    ーーーーーー
    印象的なところ
    聴覚障害者の苦しみ(周りの状況が分からず、みんなの話についていけない疎外感や、それに対する諦め)が表現されてて、自分の想像が全然及んでいなかったことに気付かされました。

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    2023年06月04日
  • たぶんみんなは知らないこと

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ泣いてしまった。
    支援学校の話。あるあるすぎてもう。
    これに近い育児をしているので、ここのお母さんやお兄ちゃんに同調が強くて、ヘトヘトになった。読むのが大変だった。

    連絡帳もリアル(私はこんなにきちんと書けていませんすみません)、同級生の様子もリアル、先生たちも、お母さんたちの距離感も、学級通信も。
    何よりこの界隈の離婚率の高さたるや…。ブルブル。

    バスで出会った老女、交流の普通小学校の子どもたち、こんな和解が現実にもあったらいいなと思う。
    しかし、まあこれはフィクション。そこは期待しない。

    こんな世界がありますように、といつもいつも願うし、すずちゃんの新生活が素晴らしいものになるようにと思った。
    ティッシュ箱抱えて読みました。ふうー。

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    2023年02月03日
  • 手紙 ふたりの奇跡

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    文通形式で表現された物語が、とても新鮮でした。生きることを肯定的にとらえる結末は、主人公達の成長をも感じさせます。小学校高学年の子ども達に、紹介したいと思いました。

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    2022年04月05日
  • 幽霊魚

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    娘を愛せない母親、という話は読んできたけれど、息子を愛せない母親、という設定は初めてだったと思う。
    そして、父親と引っ越した島で出会った同級生の母親は、突然家を出て行ってしまっていた。

    タイトルを見て、中をパラパラ見たときは「幽霊魚」というちょっと不気味な言葉から釣りの話がメインかと思ったけれど、読み終わったあとは、まだ小学生の子どもがこんなに家族問題で本心を表せないで生きている、という内容が心に突き刺さりました。

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    2021年10月25日
  • 手紙 ふたりの奇跡

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    離婚して離れて住んでいて亡くなったお母さんの秘密を知ろうと、作文コンクールで優秀賞をとった耕治に手紙を出した穂乃香。二人がやりとりする手紙だけで話がどんどん進んでいく。
    秘密は意外なものだったけれど、家族や友達関係についても考えさせられる話。

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    2021年02月22日