谷口克広のレビュー一覧

  • 天下人の父・織田信秀――信長は何を学び、受け継いだのか

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    ネタバレ

    サスガの谷口克広先生この道40年!
    信長が好きすぎて多くの著作をだされた
    多くの学者・作家は家臣人名事典に感謝
    人気№1の信長のお父様も有名になり
    素人の私ですら朝廷へ寄進や道三と和睦
    (濃姫=帰蝶と息子の婚儀)の知識ある
    織田家中勢力争いにとどまらず陪臣の身
    ながら大名クラスの活動って凄い事です
    事跡を語りながら信長と比較することで
    副題「信長は何を学び・受け継いだか」
    にまとめる事で大好きな信長についても
    整理された本でした(読んだ方がいい)

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    2020年05月09日
  • 織田信長の外交

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    織田信長が諸大名とやり取りした文書を検討してその生涯にとった外交戦術。日本全国スケールの遠交近攻策を軸に、大物にはへりくだったり没落した名家を利用価値がある限りは援助したりとらしくない態度を取り、和睦せざるを得ない状況では最後の手段として朝廷・天皇を用い、将軍義昭に苦労させられるものの着実にのし上がっていき、「天下人」となってからは強引な手法に変わりつつあったところを本能寺を迎えるのだった。

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    2019年01月04日
  • 信長と消えた家臣たち 失脚・粛清・謀反

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    栄光に包まれた将がいれば、その途中で失敗して没落した将も居る。かと思えば用済みで消された将もいれば、座して死を待つよりはと謀叛に走る将も居る。戦国時代において最大の急拡張を遂げた織田家というのは人そのものがドラマであり、この本はその織田家において失敗した人たちにスポットを当てている。成功した人の影にはこのように消えた人たちがいるのだ。

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    2017年03月04日
  • 織田信長の外交

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    [縦横無尽の人]桶狭間や長篠など,戦いの名称とともに人々の記憶に深く残っている織田信長。「天下人」に成りおおせたこの偉人の外交政策に焦点を当て,武人とは異なる観点から再評価を試みた作品です。著者は,信長資料集編集委員会委員を務めた経歴を有する谷口克広。

    基本的なパターンは踏襲しながらも,時勢に合わせた臨機応変な外交政策をとっていることを認識させられました。同時に,外交や交渉を立案するにあたり,冷徹な力の計算があった点も見逃せません。とにかく詳細に織田信長の足跡が記されていますので,戦国ファンにはぜひオススメの一冊です。

    〜筆者は,本能寺の変がなかったならば,二,三年のうちに信長による日本の

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    2017年02月27日
  • 織田信長の外交

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    織田信長といえば外交・・・といえば言い過ぎかもしれないが、信長を添加人に押し上げた大きな要素であったことは間違いない。信長に人生の局所局所で巧みな外交を駆使してきた。


    まずは、信長の叔父の織田信光について触れたい。信長の父信秀の死後、信長を庇護したのは信光だった。信光なくして信長は自立できなかっただろう。信長がいかにしてこの叔父を味方につけたか、研究が不十分だと思う。清州城奪取もこの叔父なしでは不可能だったろう。


    武田信玄。僕はこれまで信玄は信長に利用されたとばかり思っていた。しかし違った。信玄が駿河を攻略できたのは信長を使用したかららしい。信長を通して家康をコントロール。武田信玄はあ

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    2017年01月16日
  • 信長と将軍義昭 連携から追放、包囲網へ

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    この本に出会えてよかった
    最新の説まで網羅されて、冷静に自説を展開するところが好ましい

    29.5.7再読
    R1.7.30再読
    時系列に並べて、行動を起こす力学を読み取りたい
    (実生活では苦手すぎる)

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    2019年08月09日
  • 信長の天下所司代 筆頭吏僚村井貞勝

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    明智・羽柴ら軍事・行政とも行う者の多い織田家臣団において行政専門の吏僚として幕府滅亡後の京都行政を担った村井貞勝を扱った書。一冊丸々村井というのは2012年の時点でこの書のみか。一次史料をもとにした日次記を中心に彼の動きを追い、暦論議や推任問題等考察する。伝記と思って読むと拍子抜けするやも。村井の動きから信長の思考が垣間見える、かも。個人的原点の一つ。

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    2013年07月07日
  • 信長の親衛隊 戦国覇者の多彩な人材

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    織田信長の家臣団は、どのような構成で成り立っていたのか。
    近習らの紹介はもとより、家臣の定義や組織状態、出世の仕方など、あまり触れられることのない部分をもしっかりと説明してくれる。
    個人的には、森蘭丸の陰に隠れたマイナーな小姓・万見仙千代についても語ってくれている!と嬉しくなった一冊。

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    2009年10月04日
  • 信長軍の司令官 部将たちの出世競争

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    信長の家臣団がどのように発展していったかについて時系列に沿って解説。信長家臣団については、秀吉や家康家臣団ほど資料が残っておらず、推測に基づいて論じなくてはならない場面が多い。それでも、マイナーな武将が意外と織田家家中での地位が高かったりと、面白い発見があった。

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    2025年01月05日
  • 天下人の父・織田信秀――信長は何を学び、受け継いだのか

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    当然のことながら登場人物の名前は似ているので、しっかり読まないと混乱する。
    のではあるが、信秀を中心にその先代と岩倉織田氏と清須織田氏の対立、そして信長までの流れを概観し、最後には信長と信秀の政策を比較していくという流れはわかりやすい。
    歴史上の天才扱いをされ、その揺り戻しがくるという信長観はそこそこ目にするところであるが、信秀起点の見方はなかなか新鮮。

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    2024年07月08日
  • 天下人の父・織田信秀――信長は何を学び、受け継いだのか

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    織田信長の父・信秀の事跡を少ない史料を元に再構築し、その思想や諸政策がどのように受け継がれたかを示す内容。尾張国において弾正忠家が勢力拡大する過程に見える守護代家との関係、三河を巡る松平・今川家との角逐なども興味深い。

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    2023年09月17日
  • 織田信長の外交

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    周辺勢力との外交という側面から信長の特異性を描き出そうとする一冊。その生涯を合戦と外交の組み合わせで叙述し、時期毎の特徴を明らかにしていく内容。先に読んだ同著者「信長の天下布武への道」のアップグレード版という側面もある。

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    2023年09月13日
  • 信長と消えた家臣たち 失脚・粛清・謀反

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    織田信長は何故多くの配下を失ったのか。その歩みを辿る。
    序章 粛清の城 佐和山城
    第一部 挫折
      第一章 元亀騒乱の中に消えた武将たち
      第二章 越前の騒乱の中で
      第三章 抜擢に応えられなかった者たち
    第二部 粛清
      第四章 伊勢における粛清  第五章 近江における粛清
      第六章 天正八年の老臣追放 第七章 北陸国衆の粛清
    第三部 反逆
      第八章 反逆の中での尾張統一 第九章 将軍との対立の中で
      第十章 水野信元と松平信康の切腹
      第十一章 信長を見限った外様大名
      第十二章 反逆による信長の最期
      終章 反逆されやすかった信長
    信長家臣人名索引有り。
    織田信長の天下布

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    2021年09月13日
  • 織田信長合戦全録 桶狭間から本能寺まで

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    合戦全録の表題通り、メジャーな合戦以外にも紙面を割いています。合戦でいかに勝利し、いかに苦戦したかを通して信長の人物像が自然と感じられる構成になっており、一読の価値はあると思います。

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    2021年01月28日
  • 信長軍の司令官 部将たちの出世競争

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    題名の通り織田信長の軍隊編成と各司令官について記載した書。信長の基本的な戦歴を知っていることが前提だが、信長の軍隊の編成思想、司令官の任命思想が分かり面白い。戦国時代において、これだけ能力主義で人事を考えたというのは驚きであり、かつ現在の組織論にも通じるものを感じる。特に武力だけではなく統治能力も能力として重視しており、そのお眼鏡にかからないと各方面軍の司令官にはなれない。明智光秀はそのお眼鏡にかかるような非常に優れた武将であったのだが、その光秀がなぜ信長を裏切ったのかはやはり興味が湧く。信長は本能寺前に信忠に天下を任せる構想を持っており、急逝しなければどのような天下になったのだろうか?

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    2020年12月16日
  • 信長・秀吉と家臣たち

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    ネタバレ

    #信長 #麒麟がくる
    天正8年重臣佐久間信盛親子追放
    それに伴い家臣団は再編された

    信忠が吸収し尾張方面支配が完成
    信長が旗本衆として近江国衆を吸収
    方面軍再編成 
    光秀、丹波
    秀吉、播磨・但馬

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    2020年01月12日
  • 信長の天下所司代 筆頭吏僚村井貞勝

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    京都所司代の村井貞勝を公家の日記や残された文書をもとに論述する。
    村井貞勝の功績はもちろん、織田政権と京都の関係についても勉強になった。

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    2016年03月14日
  • 信長と将軍義昭 連携から追放、包囲網へ

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    ネタバレ

    信長と義昭の関係にフォーカスを当てた考察本。目新しい内容はあまりなかったが、理路整然と纏められていて良かった、あとがきに、筆者が自らの推測の部分が多くなってしまった点に触れていたが、それほど推測内容に違和感がなかったので邪魔にはならなかった。義昭についての評価は分かれるところだが、将軍としてのプライドと打倒信長の執念は、自分としては評価したい。

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    2015年12月06日
  • 織田信長合戦全録 桶狭間から本能寺まで

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    信長の合戦の総集編。尾張兵は弱兵なんて聞いたことあるけど信長の側近に限っていえばそんなことはない。信長の相手を上回る大軍を用意したりスピードを重視したり長やりや鉄砲の採用だったりとその合理性は戦略面でも戦術面でも学ぶところ大。ってか著者専門の研究家かと思ってたらなんと中学の先生らしい。

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    2014年12月20日
  • 信長と将軍義昭 連携から追放、包囲網へ

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    信長と義昭が出会い、二重政権を構成し、義昭が追放され信長が本能寺に斃れる過程。信玄と信長が信玄の上洛直前まで友好関係を結んでて信玄が勝手に裏切ったって初めて知った。

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    2014年12月20日