和月伸宏のレビュー一覧
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北海道編第二巻。青ベースの表紙にびっくり。初めてじゃないかな?
赤が「るろ剣」のイメージカラーだよなー。剣心が赤毛で緋色の着物だし。新鮮さより違和感が先に立ってしまいました。
剣客兵器の起源と目的が語られつつ、北海道全土を舞台にした動乱の幕開けが宣言された二巻。
新キャラと旧キャラ入り混じる展開が予想されますか。
三島栄次の存在は、正義を振りかざす危うさについて語られていくのだろうと。かつて志々雄と戦ったあとに、弥彦がはまりかけたのを、気づかせたような。
栄次の場合は、復讐鬼になる寸前で掬い上げられたのだけど、新月村の事件は彼の成長において大きな要因であって、剣心や斎藤の「力」がわかりやす -
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るろ剣・北海道編開幕。
その始まりは、前日譚である「明日郎 前科アリ」から。
剣心の次代を担う存在である弥彦。彼が巣立った明治十六年。その次の世代である明日郎や阿欄、旭を導くことが、今回のテーマなのかなと思います。志々雄の洗礼を受けてなお、彼の摂理に飲み込まれずニュートラルな存在の明日郎がわかりやすい存在かな、と。人斬りという過去と、流浪人という今の、二面性に翻弄された剣心自身の経験も踏まえて。
しかし、弥彦が強くなってます。九頭龍閃を歯止めで半分以上止めれるとは。剣心体力落ちてるとはいえ、弥彦恐るべし。
あ、薫が剣心の体力に気づいた理由は、夫婦だからで。
それが些細な変化も見落とさない、っ -
剣客浪漫
幕末最強の人斬りが血刀を人を斬れぬ逆刃刀に持ちかえ、その咎を背負い人助けの道を歩むお話
─なぁんて今更この超メジャー作の解説なんか要らんでしょ。この一冊は懐かしくも最近、北海道編がスタートした名作をカラーで読めちゃうお得品。鮮やかなるもけしてケバケバしくない色調が明治の世を再現してくれるお手並みは見事。是非とも一読を -
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ネタバレ近年のジャンプ作品の中では、圧倒的に一押し。
ドラマチックだったと思います。物語自体もさることながら、一連の経過そのものが。
「るろうに剣心」で一世を風靡したものの、次作「GUN BLAZE WEST」がまさかの打ち切りになった和月伸宏氏の、仕切り直しの1作。正直、「GUN-」もあとちょっと続けていれば化けたと思うんですけどね。コリス、可愛かったなー…
それはともかく、舞台は広大なアメリカから銀成市という一つの町へ、シナリオの雰囲気はぐっとダークに。「GUN-」の反省を活かして地味に始まった感があります。正直最初は、短期集中連載かと思ってました。17話で話がまとまって、めでたしめでたしと思 -
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ネタバレ読み終わった!
今まで読んだ少年漫画のなかでいちばん好きかも。幕末絡みだからというのもある(し、読み始めたきっかけはそれだ)けど、「いのちだいじに」な信念や、過去を背負うけど過去に縛られないところなど、胸に響いたしいろいろ考えさせられました。爽やかハッピーエンドなところも満足。
あと、はじめのほうに強者として出てきたキャラが、後半のさらに強い敵の前に霞んでいくというカカシ先生現象を起こさず(ってNARUTOもまだ最後まで読んでないけど)、初期メンバーが最後まで活躍してくれるところも良かった。
読んでいる途中は、この人なんか好きになれないなーと思うキャラもいたけれど、いま振り返ると、なんだかん -
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ネタバレ薫が、自分が死んだら剣心が苦しむから、剣心のために自分は死ねない、と言うシーンがあります。
「愛する人のために死ぬ」ということが何かと美化されてもてはやされる昨今(いつの世も?)ですが、「愛する人のために死ぬなんてしない」と言いきるヒロイン、素敵だと思います。
「毒親」問題なんかでもよく言われますが、「~ために」と「~せいで」は紙一重。ケーキを我慢するとか、全力疾走するとか、会社ひとつ潰しちゃうとか、くらいなら良いかもしれないけど、死ぬという取り返しのつかないことは、誰かのためにすることではないし、ましてやさせられることでもない。
死というのはいつでも「神様の思し召し」。なぜ、どうして、なんの -
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ネタバレついに出てきました新撰組。作者も新撰組ファンのようなので、どんなふうに描かれていくか楽しみです。
人気の高い斎藤一はダーティーヒーロー(って作者がゆってる)な役どころ。沖田っぽい人も出てきていてドキドキワクワク。
そして作者が「一番の土方歳三の次に好き」という大久保利通も登場。彼についてはまた別途本でも読んで勉強したいなーと思いました。
■斎藤一編
・新撰組と人斬り抜刀斎、幕末動乱期には幾度となく剣を交えた宿敵同士。だが立場は違えど互いに己の剣に信念と命を懸けて戦った彼らに、剣心は、デカい顔してうまい汁を吸っている維新志士たちに対してよりも親しみを感じているとか。
・さて斎藤一、藤田五郎と名 -
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ネタバレ今巻は女性キャラが大活躍。エルムもリリィも、そしてエルムママも。
そして、皆悲しい。
とにかく面白かった!
これまで味方サイドが強過ぎて盛り上がらない…とか思ってましたが、ある意味それは間違ってたと反省。敵キャラの存在感は強さや恐ろしさだけで語れるものではなかったなと改めて思った次第です。
つまり、Dr.リヒターのイカレっぷりが突き抜けてて凄まじい。
世にマッドサイエンティストは数あれど、これほど利己的で良心の欠落した男はなかなかいません。そして愉快なやつもw
息子であるアシュヒトとの会話だからなのか、笑顔(というか顔芸)を見せながら和やかに振舞いつつ…語る事は常軌を逸している。その落差が