和月伸宏のレビュー一覧
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るろ剣・北海道編開幕。
その始まりは、前日譚である「明日郎 前科アリ」から。
剣心の次代を担う存在である弥彦。彼が巣立った明治十六年。その次の世代である明日郎や阿欄、旭を導くことが、今回のテーマなのかなと思います。志々雄の洗礼を受けてなお、彼の摂理に飲み込まれずニュートラルな存在の明日郎がわかりやすい存在かな、と。人斬りという過去と、流浪人という今の、二面性に翻弄された剣心自身の経験も踏まえて。
しかし、弥彦が強くなってます。九頭龍閃を歯止めで半分以上止めれるとは。剣心体力落ちてるとはいえ、弥彦恐るべし。
あ、薫が剣心の体力に気づいた理由は、夫婦だからで。
それが些細な変化も見落とさない、っていう綺麗なのでもいいし、夜の営みで気づくっていう、下衆いのでもいいと思います。
舞台は北海道。死んだはずの薫の父親・越路郎が写真に写っていたことが、そのきっかけになります。つーか、お父さん生きてるんなら、かえって来いよ。そうすりゃあ、神谷道場が比留間兄弟にいいようにされることもなかっただろうに。
その場合、剣心と薫の出会いもなくなってしまうのですが。
しかし、結構お茶目なおっさんだな、写真への写り込み方。
第二幕の見開きの面々。バックショットの面々は、今後の登場を暗示しているということでいいのかな?レギュラー陣や、行く先が北海道ということを提示されていた面々はともかくとして、闇の武や縁とかどう絡むの?
ましてや雷十太っぽい人もいるんだけど。弥彦に負けた彼が再登場?
なかなか見掛け倒しの弱キャラだったので、再生させたいのかなぁ?ま、小さいコマだったので出せたらいいなぁ、ぐらいかもしれませんが。第零幕のお医者さんもいたなぁ。
北海道編ということで、個人的にはやはりもう一人の壬生の狼の生き残り、永倉新八に登場を期待します。
当時、北海道にいたかどうかは調べてないのでわからないけど。
連載開始早々、作者の性癖でミソがついてしまった感のある北海道編。それと作品の良しあしとは関係のないことと思うけど、この先ついて回ることと思います。
同じことを二度と犯さず、漫画家として頑張っていくしかないんじゃないのかな。
応援してるし、期待もしてます。 -
剣客浪漫
幕末最強の人斬りが血刀を人を斬れぬ逆刃刀に持ちかえ、その咎を背負い人助けの道を歩むお話
─なぁんて今更この超メジャー作の解説なんか要らんでしょ。この一冊は懐かしくも最近、北海道編がスタートした名作をカラーで読めちゃうお得品。鮮やかなるもけしてケバケバしくない色調が明治の世を再現してくれるお手並みは見事。是非とも一読を -
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ネタバレ読み終わった!
今まで読んだ少年漫画のなかでいちばん好きかも。幕末絡みだからというのもある(し、読み始めたきっかけはそれだ)けど、「いのちだいじに」な信念や、過去を背負うけど過去に縛られないところなど、胸に響いたしいろいろ考えさせられました。爽やかハッピーエンドなところも満足。
あと、はじめのほうに強者として出てきたキャラが、後半のさらに強い敵の前に霞んでいくというカカシ先生現象を起こさず(ってNARUTOもまだ最後まで読んでないけど)、初期メンバーが最後まで活躍してくれるところも良かった。
読んでいる途中は、この人なんか好きになれないなーと思うキャラもいたけれど、いま振り返ると、なんだかんだ言ってみんな好きかも、みたいな気持ち。甲乙つけがたし。
■雪代縁の復讐
・雑魚戦おわって、縁登場。ただの敵討ちじゃなくて生き地獄を味わわせるということで、薫をさらってしまう。
・と思ったらなんと薫、殺されていた。葬儀も執り行われる。剣心、崩壊。失踪。落人群(らくにんむら)で発見される。
・敵討ってやろうぜと左之助など訪れるが、脱け殻状態。左之助、去る。
・操と蒼紫、京都から到着。蒼紫、薫の死を不審に思い調査し、遺体が偽物であることを突き止めた。薫生きてる!蒼紫vs外印で蒼紫の勝ち。
・斎藤から情報をもらったりしながら、操&弥彦の若者コンビ、薫と縁の居場所探す。
・で、それはまだ見つからないんだが、鯨波が暴れだしたのを弥彦が食い止めようとする。燕ちゃんが、弥彦を助けてくれと、落人群へ剣心を呼びにいく。敵討ちは響かないけど助けてくれは響いた。剣心復活!鯨波vs弥彦&剣心。最後は弥彦が説き伏せて勝利。
・薫、縁のアジトで目を覚ます。縁の様子から、縁は姉を殺されたトラウマで自分のような若い女性を殺せなかったと気づく。心の傷につけいる作戦で、食事の用意などしてあげる薫。
・縁は、自分の率いる武器輸出マフィア軍団を、人誅のために作ったので、それさえ済めばナンバー2だった呉黒星に譲るつもりでいる。斎藤はこのマフィアを捕らえるのが警部補としての使命なので、薫救出は目的ではないがこのアジトを突き止め、潜入予定。
■左之助復帰
・信州の故郷にふらっと帰った左之助。赤報隊に入ると言って出てきたぶり。父と、妹と弟がいる。故郷の村が維新政府に乗っ取られそうだったところを左之助がぶん殴って救う。父とも仲直りするが、維新政府の人間をボコったのは村とは無関係のよそ者だったってことにして東京へ。俺の帰る場所はここじゃねえ!
■黒星戦
・みんなで縁のアジトへ。縁と黒星も一枚岩じゃないのでいろいろあって、黒星がまず部下の四人組、四星をつれてしゃしゃり出る。
・四星vs左之助、蒼紫、斎藤、弥彦。それぞれ善戦し勝利。はっきり言って敵でないほどみんな強いのだが、みんないろいろ良いこと言います。
・黒星は縁に一発殴られて退場。
■縁戦
・いよいよ。高い!とか速い!とか神経が!とかいろいろあるんだけど、結局、人を殺した罪をどう償うのか、答えは出たのか?!という話。縁は、死んで償えと言う。剣心は、死んで償えるとは到底思えないと言う。生きて、目の前の笑顔をひとつでも守る、取り戻す、それに尽きると。
・とちくるった黒星が銃を乱射、つい体が反応して薫を守ってしまった縁。違う、俺が本当に守りたかったのは…と絶句、戦意喪失、捕縛。
■エピローグ
・縁、剣心たちから渡された巴の日記帳を持って失踪、行方不明。あとで落人群にいるシーン。日記帳を握りしめているから、いずれここから去っていくなと言われる。
・恵、故郷の会津で医者をするためお別れ。剣心は奥義の会得で体に無理が来ているからあと数年で奥義は撃てなくなるよ、と言いおく。
・蒼紫と操、京都へ戻る。御庭番衆の弔いもしにいく模様。
・左之助、信州での一暴れが原因で指名手配。海外へ逃亡するためお別れ。
・数年後、剣心と薫には子どもが!弥彦は神谷道場の師範代になっていて、剣名轟く感じになっている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ薫が、自分が死んだら剣心が苦しむから、剣心のために自分は死ねない、と言うシーンがあります。
「愛する人のために死ぬ」ということが何かと美化されてもてはやされる昨今(いつの世も?)ですが、「愛する人のために死ぬなんてしない」と言いきるヒロイン、素敵だと思います。
「毒親」問題なんかでもよく言われますが、「~ために」と「~せいで」は紙一重。ケーキを我慢するとか、全力疾走するとか、会社ひとつ潰しちゃうとか、くらいなら良いかもしれないけど、死ぬという取り返しのつかないことは、誰かのためにすることではないし、ましてやさせられることでもない。
死というのはいつでも「神様の思し召し」。なぜ、どうして、なんのために、ということは人間には計り知れない。そうやって人間はなんとかやってきたんじゃないんでしょうか。
■追憶編
・剣心が維新志士(長州藩)の影の人斬りをやっていたころ。若冠15才。ばさばさ斬ってる。新しい時代のためと信じて。
・あるとき、人斬り現場を女に見られる。失神しちゃったのでとりあえず連れて帰る。女ができたのかと周りにからかわれ否定するも、なんとなくそのままに居つく女。
・名前は巴。無表情な美女。帰る場所もないらしい。日記をつけている。なんとなく剣心も心許してく。人斬りとしては、最近剣筋が鈍くなってきたと噂される。
・元治元年。池田屋事件とか禁門の変とかで長州藩ピンチ。人斬り抜刀斎も次の動きが決まるまで田舎に隠れ住む。怪しまれないよう、巴と夫婦のふりをせよと命じられるが、いつからか愛し合っていたふたり、形だけでなく本当に夫婦になる。
・長州藩内での裏切りで命を狙われる抜刀斎。これに、巴の敵討ちが絡んでいた。巴は自分の許嫁を殺した男の敵討ちをしたくて長州藩内の裏切り一味と手を組んでいた。許嫁を殺した男とは抜刀斎。皮肉なものです。
・でも剣心を愛しちゃった巴、仲間には嘘の報告をしたりするが、巴自身が既に剣心の弱点となってしまっている。人質状態の巴を助けに、全力で賊と戦う剣心。いろんな敵からのトラップなどあって、最後の最後、剣心を助けるために躍り出てきた巴を剣心自身が謝って斬ってしまう。
・これをきっかけに、暗殺家業は志々雄真実に引き継ぎ、剣心は最前線で剣を振るう遊撃戦士となる。
■決戦前の十日間
・という剣心の身の上話を聞いたみんな。夜のガールズトークにて、恵は、私が巴の立場でも同じことをする、剣さんのために死ねるわと言う。それに対して薫は、私は、私が死んだら剣心は自分を責めて苦しむから、私は絶対に死なないという。ここ好きです。
・弥彦。憧れの剣心の強さは、剣術の強さだけじゃなく、死ぬよりも辛い心の痛みに耐えて生きてきた強さなのだと知る。自分も本当の意味で強くなって、目に映る泣いている人たちを守りたいと語る。ここも好きです。そして薫からついに神谷活心流の奥義を教わる。
・縁との戦いを止められるとしたらそれは巴の言葉だけ、という恵の一言を聞いて、巴の日記帳があればもしかして…と考えた薫。京都にいる操に手紙をだし、届けてくれるよう頼む。操、蒼紫と共に出発。
・恵には、会津に戻って医者をしてくれという声がかかっている。恵や弥彦を見て、自分も身の振り方考えなきゃなあと思う左之助。
・剣心と薫。時代は変わって、人も変わっていくけど、それでも私は剣心とずっと一緒に居たい、とつい告白。ここも好きです。剣心、京都戦から帰ってきたとき「ただいま」と言ったけど、その言葉を言ったのは流浪人になってから初めてのことだったでござるよ、という返事。いい感じ。
・斎藤&張。志々雄が東京湾攻め混みに使おうとした軍艦の入手元が、縁が上海でトップにたつマフィア集団絡みであるということで、縁戦に絡んでくる感じ。
■縁以外の雑魚戦
決闘の日来る。正直この辺は飛ばし読み。
・弥彦が場を任されて命懸けで戦う。勝つ。
・左之助もなんやかやで勝つ。もうハラハラしないくらい強い。傷は負うけど。
・斎藤が出て来て、相変わらずクールだけど結果的には助っ人、圧勝。作者裏話にもあったが、「斎藤一を前にするとどんな敵キャラも弱くなってしまう」。
・剣心も戦う。勝つけど手負い。 -
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ネタバレついに出てきました新撰組。作者も新撰組ファンのようなので、どんなふうに描かれていくか楽しみです。
人気の高い斎藤一はダーティーヒーロー(って作者がゆってる)な役どころ。沖田っぽい人も出てきていてドキドキワクワク。
そして作者が「一番の土方歳三の次に好き」という大久保利通も登場。彼についてはまた別途本でも読んで勉強したいなーと思いました。
■斎藤一編
・新撰組と人斬り抜刀斎、幕末動乱期には幾度となく剣を交えた宿敵同士。だが立場は違えど互いに己の剣に信念と命を懸けて戦った彼らに、剣心は、デカい顔してうまい汁を吸っている維新志士たちに対してよりも親しみを感じているとか。
・さて斎藤一、藤田五郎と名を変えて警察官をしていますが、薫の道場に来て左之助をぶったおす。
・いろいろ雑魚キャラが絡んだりしつつも、剣心vs斎藤の戦い開始。不殺とかぬるいこと言ってんなよ決着つけようぜと挑発され、剣心も自分の中の人斬りが目覚め、やるかやられるかのところまでいったところで、大久保利通登場。
・大久保利通から、京都で暗躍する志々雄を殺せという依頼。大久保さんは私利私欲でなく本気で日本国民のためを思っている善い人。志々雄はかつての剣心と同じ、維新の際に影で働いた人斬り。
・斎藤は大久保から、剣心の力量を調べろという役目を負わされて来ていた(のにヒートアップしちゃった)。斎藤も悪役面だが、実は「明治を食い物にするやつは許さん」という精神で動いている。
・剣心が大久保にこの件の返事をすることになっていた五月十四日に紀尾井坂の変で大久保利通殺される。表にはでないが真犯人は志々雄一派のもの(下手人は沖田っぽい顔)。
・剣心、みんなに反対されながらも、京都行きを決意。薫だけにはお礼とさよなら。 -
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ネタバレ幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心――明治に入り、不殺(ころさず)の誓いである逆刃刀を携えて弱き人のために剣をふるう。
原作やアニメはずっと見てましたが、最近になって実写映画化もされましたね~。ずっと愛されてる作品なんだなとしみじみと感じます。
一応、単行本(全28巻)は全て読んだのですが、初め~志々雄編が特に好きですね。幼いころは善悪って二項対立のものと思いがちですが、志々雄編のラストではそうじゃないっていうのがダイレクトに伝わってきて、すごい印象的でした。幕末から明治っていうのはいろんな闇を抱えてたんでしょうね。
あと、7巻から登場する斎藤一が格好いい!単行本をちまちま買ってたので、最終決戦のあと斎藤さん死んだと思って号泣してしまいましたよ。今考えると恥ずかしい限りです。
――ネタバレってどの程度の内容からですかね?ちょっと分からないので一応、含むということにしておきます。 -
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90年代スタートのジャンプのバトル漫画を代表する作品のひとつ。全28巻。
漫画・アニメ方面の幕末ブームの火付け役(加速化役?)なのは間違いないでしょう。
とりあえず同年代には「竹刀や傘で牙突のマネをした奴は正直に手を挙げろ」 と言いたい。
要するに、るろ剣で最もかっこいいのは斎藤一であるということです。
「無論 死ぬまで」とか言ってみたい。
それにしても、2009年製の携帯電話の予測変換候補に「るろうに剣心」と入っているのが、ちょっとした驚き。
更に(今さらながら)ビックリするのは、連載期間が5年に満たないこと。
人気作は5年でも10年でも連載させてる最近のジャンプと比べると、何とも意外の感がありますな…