鈴木孝夫のレビュー一覧

  • 日本語と外国語

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    ネタバレ

    前に読んだ「ことばと文化」もべらぼうに面白かったが、
    これもそれに迫る勢いで面白い。

    りんごは何色か、
    太陽は何色か、
    虹は七色か、
    といった日常的の一旦から、
    言葉と密接にかかわる文化の違いを明らかにしていく様はエキサイティング。
    辞書での意味の一致が必ずしも環境認識と一致しているとは限らない、
    というのは見落としがちな事実だな。


    他にも、
    イギリス人が靴を脱ぐのを嫌がるのは、
    「足」の持つ根本的な意味の違いから来ているという考察。

    日本語の漢字の音読みと訓読みという、
    同一概念の二重音声化と同一表記の双面性が、
    高級語彙の理解に寄与しているという考察。

    日本語が音声と映像という、
    二つの異質な伝達刺激を必要とする言語であり、
    それが日本の識字率の高さの要因のひとつであるという考察。

    などなど、
    枚挙に暇がないくらい、
    数々の「気付き」を与えてくれる良書である。

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    2012年02月16日
  • 日本人はなぜ日本を愛せないのか(新潮選書)

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    もちろんタイトルにあるように「日本人はなぜ日本を愛せないのか」を、その歴史や地理的な背景にも言及しながら、ていねいに考察している。しかし、それだけではなく、日本が無意識に陥ってしまっている西欧崇拝や西欧中心主義の視点はなぜ生まれたのか、日本が失わなかった伝統的な文化の特色がなぜ今世界に必要とされているのか等々、日本人として自覚しておくべき大切なメッセージが、著者の熱い思いとともに込められた本だ。編集部の質問に答えるという対話体で書かれている。実際は、そういう形式をとって分かりやすく、しかし充分に考え抜かれた構成と内容で書かれた本だと思う。

    著者は、日本が指導的大国として世界にアピールできる長所は何かと問いかける。多くの日本人は、それに即座に答えられないだろう。自分の国にそんな長所があるとは思えないのだ。しかし実際には、大いに自覚すべき長所がある。ひとつは、異質な文化や物を、自分の社会に抵抗なく取り入れて自分のもにしてしまう混合文化社会という日本社会の特長だ。世界の多くは、宗教的な制約などで日本ほど自由に文化の取り入れができない。日本は、強調的、混合文化社会という自らの文化の価値を世界に積極的にアピールすべきだ。

    ふたつめは、日本文化の深層にあるアニミズム的な生命観だ。一神教的な世界観は、神を最高位に置く人間中心主義が濃厚だが、日本人の場合は、生命のみならず山や森にさえ魂を感じ、人も動物もひと続きの循環構造のなかを巡っているという古代的な生命観が、心の深層に流れている。

    今、世界の主導権を握っているのは、強烈な自己主張と他者への執拗な排除攻撃を続ける「動物原理」を基本とするユーラシア文明だろう。その中心が一神教文明だ。しかし、世界は今、行き詰っている。アメリカは、これまでのようなずば抜けた超大国としては破綻する兆しが見えてきた。その代わり中国が台頭してきているかに見えるが、実際は無理に無理を重ねて背伸びをし、中華帝国再興を目指して走り続けている。しかし、中国も突如として内部の山積した矛盾が噴出して大混乱に陥る可能性が高い。

    その時、世界は壊滅的な大津波に襲われるかもしれない。その危機に面したとき、これまでのあまりに人間中心的だった西欧的世界観の反省にたって、人類と地球環境の共存を最重視する戦線縮小の時代が始まるだろう。日本人には、元来、人間ももろもろの生物の中の一員として、他の生き物たちの「お陰で」生かされているという生命観があった。そうした生命観を自覚的に捉えなおして、そこに、21世紀の危機を乗り越えるのに大いに貢献すべき大切な何かがあることに目覚める必要がある。それが著者の主張だ。

    かんたんに要約してしまったが、このような結論にいたるまでに、本書はじつにていねいに様々な具体例を挙げながら考察する。一神教的で牧畜型のユーラシア文明の欠点や、そのような一神教的世界観に立った西欧世界が、どのような横暴によってアジア、アフリカ、南米などを植民地支配してきたか、日本人がそうした西欧文明の悪の部分にいかに無自覚で、お人よしで、西欧コンプレックスから脱しきれていないか等々、興味がつきない考察が、随所に散りばめられている。

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    2009年10月04日
  • 日本語と外国語

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    太陽の色は何色?

    赤。


    さて、果たして他の国でも同じでしょうか?


    りんごは?

    虹は?


    言葉の意味だけでなくその文化背景を理解しないと本当のコミュニケーションは図れません。


    言葉という表面に現れた現象だけを対象にする辞書の限界。


    例え言葉が通じても、その言葉を通じて見ているものが違うのです。



    そしてさらには音読み訓読みが存在する日本語と外国語の比較。

    日本語というものがどういうものか、この本を読めばわかります。



    そして、本書には書いてありませんが、日本語と外国語の違いを知ることで、効率の良い外国語の勉強の仕方もわかってしまいます。(ニヤリ)


    国際社会の一員となった日本。

    その言葉を見直すとともに、いかに世界に飛び出していくか。


    お勧めの一冊です!

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    2009年10月04日
  • 日本人はなぜ日本を愛せないのか(新潮選書)

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    信仰の自由を掲げている日本で、キリスト教の布教率が1%を越えないのは「日本人は魚と農業の国だから」。


    は?何で?


    と思うかもしれませんが、その理由も分かりやすく書いてあります。

    キリスト教だけでなく、日本が外交が苦手な理由などもこれで納得がいきます。



    そして日本という国がいかに裕福で、そして世界に誇れる国だという事が、この本を読めば分かるはずです。

    もともと日本を離れて合気道を教えている身なので日本のよさはつくづく感じていましたが、もっと日本を大切にし、日本文化を守っていかなくてはならないと思いました。

    しかも日本の将来がどうのこうのではなく、国を越えて地球のレベルでそのように感じる事が出来ます。


    今、科学の発展により、人間も量子レベルでは他の物質と変わらない事が分かっています。

    「八百万の神」などあらゆるものに魂があると昔から考えてきた日本人の伝統。


    全ての日本人に読んでいただきたい一冊です。

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    2009年10月04日
  • 日本語と外国語

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    この本を読むと、使う言語によって、同じものでも違うように見えているということを発見できる。母語以外の言葉を学ぶということは、その視点を増やすことなのだと感動する。

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    2009年10月04日
  • 日本人はなぜ日本を愛せないのか(新潮選書)

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    非常に面白かった。著者の思想の偏りは気になるものの、しかしフランスに住んでいる今、日本人が日本の中で思い描く「外国」と、リアルな「外国」は大きく違うことを身をもって経験しているため非常に納得度が高い。線をかなり引いた書籍。読めてよかった。そして、この風変わりな、でも憎めない愛すべき文化を持った日本という国に生まれ、日本人に生まれて、よかったと思わされる本。

    メモ

    まず一つ目は、異質な物や文化を自分の社会に平気で取り入れ、他の国から見れば呆れるほどの混合文化社会をつくる才能です。

    と言うのも日本は、六世紀の末から二十世紀の半ばまで千三百年以上にもわたって、いろいろな国と結構付き合いがあったにもかかわらず、その時その時に接触した外国から幸運にも、侵略されたり植民地にされたりといったような、ひどい目にあわされることがありませんでした。そしていつでも、もっぱら日本の発展向上に役立つような、有難い面だけに限って外国と付き合うことができたからです。

     そのため、本当は外国というものは世界の何時どこでも、自分たちの存在を脅かす、恐ろしい油断のならない相手で、時にはこちらの理解を超えるおぞましい存在なのに、日本人は外国を自分なりによく分かったつもりで、しかも実際以上に美化し理想化してしまったのです。私はこのことを「距離と時間のおかげで生まれた蜃気楼効果」と呼んでいます。

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    2026年02月17日
  • ことばと文化

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    ことばと文化の結びつきは面白い。それがわかる。言語学というものの面白さに触れることができる素晴らしい一冊。

    まえがきの部分に
    「入門書とは、その学問特有のものの見方を示すものでなければならない。そしてものの見方とは、動的な精神の動きに他ならないものであるから、入門書はそれを書く著者に固有なものの見方と切り離すことができない。」ⅲ
    とある。入門書とは平易な言葉で誰でも理解できるようにその学問のことを述べるものだと思っていた。この文章から、多種多様な入門書が同じ学問領域でも存在していることが頷くことができる。入門書といえばこれ!というようなものよりも入門書を比較して読むことで、その領域をさまざまな観点から観察できることの方が重要なのではないかと思った。


    本書の中からも数個、
    「ものにことばを与えるということは、人間が自分を取りまく世界の一側面を、他の側面や断片から切り離して扱う価値があると認めたということにすぎない。」39
    したがって、言語を研究することはその言語を使用する国や地域の文化をも研究することにつながるのだ。日本語ではオノマトペや人を表す言葉が多いことから何が言えるのか、何を重視してきた文化なのかを考えることができるということだ。

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    2025年11月10日
  • 日本語教のすすめ

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    読み始め当初は、危ない国粋主義なおじさん?と警戒しながら読み進めると、歴史、文化背景から説いた日本語論で、面白かった。

    輸入した漢字に音訓読みという2通りが存在する理由(母音のみ、もしくは子音+母音で終わる発音しかないため、同音異義語がどうしても多くなる理由や、日本語で「あなた」と言う二人称代名詞がダイレクトに使いづらい感覚は誰しも持っていると思うが、その背景は、なるほどな〜と膝を打つ。

    日本語がマイノリティだけに世界で損していると言う感覚は、私には新しかった。また、侵略した土地で現地語を滅した侵略者の言語である英語、西語、仏語が世界を埋め尽くしている現状を何と考える?!という視点もハッとした。貴重な言語が消えてったんだなぁ…

    日本語が劣ると思う必要はないけど、少し前はそんな意見を堂々と言う知識人もいたようで、梅棹忠夫、志賀直哉等の発言は、引用註釈が欲しかった。

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    2025年08月24日
  • ことばと文化

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    «「私にとっての普通」は万国共通では無い»
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    こちらの本が出版された当時と今とでは違う部分もあるかと思いますが、「無意識に日本人的な尺度で外国語や外国の文化を日本のそれと比べている」という指摘は、確かに今の自分もしてしまっていると、ハッとさせられました。
    日本語を教える上でも、外国人と交流する上でも、自分のものの見方は相手とは全く違うのだという意識、それから、自国と他国の文化や考え方に優劣は無いのだという意識を持って、自分を卑下せず、かと言って威圧的にもならずに接していきたいと思いました。

    以前講義の中で紹介されていたので読み、今回は再読です。言語に関わるお仕事をされる方やこれからされる予定の方、言語関係のお仕事に興味がある方に、特におすすめしたい1冊です。

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    2025年05月05日
  • ことばと文化

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    2024/4/27-6/26.

    6.人を表すことば がとても興味深かった。私は自分のことを表す一人称をそこそこ持っていて、状況や環境によって使い分けているけれども、それは日本語特有のものであり、随時「自己規定」しているのである。日本語の自己規定の対象依存的な構造。
    一人称に留まらず、人称代名詞の充実さ。

    最後3-4ページが非常に興味深くて、何度でも読み返したい。察しの文化、思いやりの文化と言われる日本人の美徳と欠点。その根本にある、対象同化の心的構造。それは、相手に対する甘えであり、依存である。息を吸うように相手の気持ちを察し汲むことに長けているが故に、相手にも同様の言動を求めてしまう。それは、期待外れだったときの不満やストレスに繋がってしまう。
    結局「あなたのため」は自分のためであるということ。

    相手の出方を伺ってはじめて自分のスタンスを示すのは、わたしもままやること。日本人が自己主張が苦手なのは、他者の意見を軸に考えてしまうから。

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    2024年06月26日
  • ことばと文化

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    本書に『問題とはそこにあるものでなく、視点を設定した時はじめて出てくるものなのである。』(p.180)とあるように、日本語をながめる時の新しい視点を与えてくれる一冊

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    2024年03月09日
  • 日本語と外国語

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    読みやすいかったし、外国語の端々に出てくる外国文化、認識の違いが面白かった。
    言語に関心のある人ならば一度読むといいと思う。

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    2022年09月07日
  • ことばと文化

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    書かれたのが1970年代ということもあって日本と外国の対比に ん?と思うところも何箇所か出てくるけどそれでも読みやすいし言ってることもわかりやすい。言語学ってこういうものなんだろうなーっていうのがわかる。言語学全体を全然知らないから何ともわからないけど。

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    2021年09月13日
  • 日本語と外国語

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    英語のorangeは「オレンジ色」で日本人がイメージするのと同じ色とは限らない。「黄色の封筒」や「赤靴」も黄色、赤とは限らない。
    色の名前が持つ弁別的な用法、つまり「他のに比べて赤っぽい」から「赤」と呼ぶ、その物ズバリを表現しないこともある。
    りんご、太陽に対する文化的なイメージの差。また、「フランスではリンゴはこう」「英語では虹は◯色」と言い切ることも難しい。

    日本語が持つ多数の同音異義語。
    音声的に「ん」を除き、すべて「子音・母音」の組み合わせしか許容しない。だから、作れる言葉の種類が限られる。また、日常語は短くなる傾向があるので、ただただ長い語を作っていろんな種類の単語ができました、というわけにもいかない。
    日本語の動詞の抽象度の高さ。「なく」「鳴る」など。

    日本語は、漢字(視覚)情報も込みで成立している。筆者の言う「テレビ言語」
    確かに会話でも「それどういう漢字?」と尋ねることは多い。

    英語は「ラジオ言語」。音声のみでほぼ成立する。単に「言語学的には…」と言っても、ヨーロッパ言語を前提として発展した言語学に日本語を当てはめることは注意を要する。

    yellowが黄色だ、と覚えたところですべて理解できるとは限らない。自分にとって太陽は恵みだから誰にとってもそうだ、と思うとアラビア文化ではそうではない。
    トリビア的にも面白いが、自分の理解と相手の理解が同じか?自分に対して、言葉がどんな影響を与えているか?「絶対こうだ!」と言い切らず、謙虚であり、微妙な差異や違和感に気づくモニター力が必要。

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    2021年07月11日
  • ことばと文化

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    ことばの背景には必ずそのことばのもつ文化がある。だから、他言語に同じような言葉があったからといって、一対一で翻訳できるわけではない。動物の例が出ていたが、なるほどと納得するところがあった。また、後半では、一人称、二人称等の概念について述べてあるが、こちらも納得。自国、他国ともに文化を知り、言葉を知らなくて、翻訳などはうまくできないだろう。生理的に嫌悪感をもたらすような言葉遣いをしてしまう事もありうるわけだから。
    まずは日本語について知るには、文豪の作品を読むといいかもしれないとこの本を読み終えて感じた。

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    2021年03月18日
  • 日本語教のすすめ

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    「しょうもない愛国本じゃないの」かと疑っていたが、日本語や言語というものの奥深さを感じさせられた。

    日本人が言語について自虐的な見方をしているとの問題意識を背景に、日本語の世界をもっと広げていくことを目的とする「日本語教」を広めよう...という筋書きで、日本語と他言語の比較を通して、どちらの言語が優れているとかいう訳でなく、日本語には日本語なりの面白い世界があるということを、様々な例で紹介している。

    なぜ古代ギリシャ語ではクジラと蛾を同じ単語で表すのか、に対する答えや、日本語で人称代名詞は欧米と使い方がどう異なるのか、など、ちょっとしたトリビアから英語を勉強した人ならなんとなく考えたことがありそうなことなどについて、筆者の身近な経験を踏まえて説明しているため、かなり楽しく読むことができた。

    「日本語教信者になって日本語を世界に広めるべきだ」とまで熱くはならなかったし、現実的にそこにエネルギーを使う意味は何かまではわからなかった。しかし日本語のわかる自分が日本語のことをまだよく分かっていないのはもったいない、もっと自分の使う言語の深みを知りたい、と興味がそそられた。

    なお、「大東亜戦争」という呼称や植民地戦争に対する見方など、やや国粋主義的に思える違和感のある表現もあり、筆者のその姿勢には全面的に賛成できない。ただし筆者の指摘する「日本語が劣等言語というのはおかしい」という点については、その通りだと思った。また、言語により他国と交渉をすることで武力行使ではなく外交による平和を実現するためにも日本語の弱みである「他動機能」的用法の不用意を解消していこう、という提言はとても面白かった。

    そして言語も自由で流動的に変わっていくものであり、それは自分たちが変えて意味を与えていけるようなものなんだと気づいた。日本語はこんなところが弱いからどうやったら、「翻訳調」にならずに弱いところをカバーしていけるかな、とか、主体的に、客観的に自分の言語というものを俯瞰的に分析できるんだと目を開かされた。例えば上記の「他動機能」の弱みを日本語でどう解消すべきか、考えられるようになったといえる。あるいは、英語とその翻訳による文献ばかりの 「Non Violent Communication」と呼ばれるような自己主張に関わるコミュニケーション論についても日本語で考えるとどうなるだろうかというのも考えたい。

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    2021年02月24日
  • ことばと文化

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    国や地域によって異なることばの特徴や力についての記述がおもしろい。表面の発音や単語の違いだけでなく、文化背景も踏まえたことばの発生や変容について考えられる

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    2021年01月26日
  • 日本語と外国語

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    虹=7色
    っていつだれから教わったかさえ覚えてない。
    けど、本物の虹に遭遇したとき本当に7色か確かめた人はどれだけいるんだろうか。
    日本では気にもしないような当たり前が一歩違う文化の国へ赴くとそれは当たり前じゃない。
    思い込み?刷り込み?ってなんだか怖いな~
    そしてもっと日本語という文化を大切にしたい(かっこいいからといって横文字ばっかり使わない)

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    2020年06月17日
  • 日本語と外国語

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    虹の色、など理解しやすくしかし普段あまり考えることの無い視点から外国語について知ることができた。これから外国語を学ぶ人に良いと思う。

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    2020年02月20日
  • ことばと文化

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    英語学習の参考文献として読んだが、45年以上前の本にも関わらず、内容が普遍的で全く古びてない。日本語が特殊な言語であることがよくわかった。

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    2019年08月16日