鈴木孝夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
言語学になるのでしょうか、日本と欧米とにおける日常の言葉と文化の違いについて。
文化の違いは表面的なものだけでなく、隠れたものについては差異をみつけることが困難だということ、
言葉の違いも、動詞ばかりでなく名詞ですら外国語との一対一対応は困難であるばかりでなく、自国語の単語も、基礎語は定義が不可能であること、
等々、つれづれと綴ってありました。
一番興味深かったのは、日本語の人称代名詞の使い方について。
目上の人に対する二人称はない、という指摘にビックリしました。確かに……
誰も明確にそんなことを教わらないのに、社会で皆適切に言葉を扱えるという事実に改めて驚くと伴に、
学校で初めての外国語に触れるときに異文化を考慮しない一種乱暴な対訳を教わって、特に疑問に思わないのが不思議ですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1章から3章まで、この本の半分くらいは言語の特徴というよりは、文化の違いによる意味の広がり方の違いが現れていることを豊富な具体例で記しています。虹の色、太陽の色、リンゴの色の認識の違い、食べ物や服装の認識の違いが書かれています。
後半の4章と5章は漢字が持つ特徴を記してあります。
ここで書かれている漢字の特徴をひとつ挙げますと、複数の概念が組み合わさってできている「高級言語」に現れていることを著者は示しています。
英語で高級言語と呼ばれる単語はスペルから意味を察するのは難しく、丸暗記するしかないことが多いです。
「graminivorous」、これは漢字だと「草食性」。漢字の場合は聞くだけでも見ただけでも簡単に理解できるわけです。前者を理解するにはラテン語の知識も必要になってきます。
私の感想としては前半は冗長に感じましたが、特に後半の4章と5章は普段使っている日本語の特徴に気付かせてくれたので読んだ価値がありました。 -
Posted by ブクログ
2007年01月22日 01:58
入試小論対策。
最初は、この鈴木孝夫さんの自信満々さにいちいちむかついてたけどだんだん笑えるようになってきた。
だって「この言語は私はかなり以前から注目しており、◎◎と名付けた。」とか「それに関しては鈴木孝夫著の「なんちゃらかんちゃら」参照。」とかめっちゃ自己アピール激しい。
内容は・・無意識的文化強制(諸国での虹の色に関する認識の相違)が興味深かった。
「郷に入れば郷に従え」というのはあまりにも異文化理解が浅すぎますね。
異文化理解って難しいよな。あたりまえやけど。
あと高等語[難しいことば。高所恐怖症とか、水頭病とか。]の話もちょっとためになった。
日本語は基本となりうる単語にそれぞれ漢字がある。だからそれらをくっつけて熟語→高等語を作っても、意味は大体わかってしまう。
でも英語は元がギリシャ語からきてる。だから高等語も、基本英単語の構成でできてるんじゃなくて、ギリシャ語由来。だからまったく意味がつかめない。
例えばわたしたち日本人がho-shokuseiとko-hiju-って文字を見ただけじゃわかりにくい。てか私はわからん。ホウショクセイ、、飽食性とか奉職性とか宝飾性とか……。コウヒジュウ?高比重とか公費銃とか……?
だけどそれを漢字でかくとそれだけで瞬時に我々は今まで見当もつかなかった意味不単語がわかる。
ホウショクセイ…蜂食性
コウヒジュウ…厚皮獣
ああ、ホウショクセイってのはよく知らんけど、蜂を食べる性質ってことで、コウヒジュウは厚い皮をもつ獣か。
でも、これを英語にしたからって、蜂食性がbeeeatingになったり厚皮獣がtaughfaranimalになったりすることは決してない。
蜂食性はapivorous、厚皮獣はpachyderm。
面影ない!
ここででてくるのが噂のギリシャ文字。これらはギリシャ文字起源。
そして「だからか!!!」とすっごく納得してしまったこと。→英熟語で、「まったくわからない」「見当もつかない」は「It's all Greek to me.」だけど、
「なんでぐりーくとぅーみーなんやろ?」と文法書を見た時思ったんですが。
そう!!!!Greekなんだよ!!!!こっからきてたんだよ!!!!!!!!すげ───!!!!
まぁあとは憎たらしい本ですが、読んで損はなかったかな。 -
Posted by ブクログ
前半は、言語によって世界の区切り方が異なる、という言語学の最も基本的な考え方の1つを、色彩語彙を取り上げて分かりやすく紹介している。後半はいかに日本語が漢字に依存する言語であるか、漢字の特徴や利点といった点について書かれている。
前半は高校生の現代文で読まされるくらい有名な部分で、分かりやすく面白いので、読む価値があると思う。後半は英語にもe.g.やi.e.には「音読み」と「訓読み」がある、という部分が興味深い。また、、この本の書かれている時(1990年、今からもう20年前)にはもう、カタカナ語が増えてきているという事実があり、既にきちんと分析されている点が面白い。(09/01/06)