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Posted by ブクログ
とても面白かった。
言語学と日本語のことがもっと好きになる。
第五章で、カタカナ語の氾濫に対してバチギレ(誇張)している著者の熱量が好き。
>いったい日本以外の国で、このように自国民だけしか飲まない(読めない)出版物の名前だけを、しかも国民のすべてが理解するとは限らない外国語で表示し表紙を飾るという、不可思議なことが流行しているだろうか。もしあるとすれば、それはどこかの国の植民地である。
日本語のロゴが書かれたTシャツは日本人にとってはダサいものだが、英国では英字ロゴのTシャツは普通に売られている。
当事者たちはどんな気持ちなんだろうと想像することもあったが、そもそも「母国語はダサいもの」という認識を、日本人だけが持っているのだ、という論ですべて説明ができるのかもしれない。
Posted by ブクログ
太陽の色は何色?
赤。
さて、果たして他の国でも同じでしょうか?
りんごは?
虹は?
言葉の意味だけでなくその文化背景を理解しないと本当のコミュニケーションは図れません。
言葉という表面に現れた現象だけを対象にする辞書の限界。
例え言葉が通じても、その言葉を通じて見ているものが違うのです。
そしてさらには音読み訓読みが存在する日本語と外国語の比較。
日本語というものがどういうものか、この本を読めばわかります。
そして、本書には書いてありませんが、日本語と外国語の違いを知ることで、効率の良い外国語の勉強の仕方もわかってしまいます。(ニヤリ)
国際社会の一員となった日本。
その言葉を見直すとともに、いかに世界に飛び出していくか。
お勧めの一冊です!
Posted by ブクログ
英語のorangeは「オレンジ色」で日本人がイメージするのと同じ色とは限らない。「黄色の封筒」や「赤靴」も黄色、赤とは限らない。
色の名前が持つ弁別的な用法、つまり「他のに比べて赤っぽい」から「赤」と呼ぶ、その物ズバリを表現しないこともある。
りんご、太陽に対する文化的なイメージの差。また、「フランスではリンゴはこう」「英語では虹は◯色」と言い切ることも難しい。
日本語が持つ多数の同音異義語。
音声的に「ん」を除き、すべて「子音・母音」の組み合わせしか許容しない。だから、作れる言葉の種類が限られる。また、日常語は短くなる傾向があるので、ただただ長い語を作っていろんな種類の単語ができました、というわけにもいかない。
日本語の動詞の抽象度の高さ。「なく」「鳴る」など。
日本語は、漢字(視覚)情報も込みで成立している。筆者の言う「テレビ言語」
確かに会話でも「それどういう漢字?」と尋ねることは多い。
英語は「ラジオ言語」。音声のみでほぼ成立する。単に「言語学的には…」と言っても、ヨーロッパ言語を前提として発展した言語学に日本語を当てはめることは注意を要する。
yellowが黄色だ、と覚えたところですべて理解できるとは限らない。自分にとって太陽は恵みだから誰にとってもそうだ、と思うとアラビア文化ではそうではない。
トリビア的にも面白いが、自分の理解と相手の理解が同じか?自分に対して、言葉がどんな影響を与えているか?「絶対こうだ!」と言い切らず、謙虚であり、微妙な差異や違和感に気づくモニター力が必要。
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