美達大和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
殺人者であり無期懲役囚である美逹大和の書いた本。叱る依存、反省すると犯罪者になります、からの流れで読んでみた。まずこんな知性が2人も人を殺して収監されてるって事に驚く。内容としては無期懲役囚でありながら卓越した観察力と周囲への興味を持つ美逹でしか書けないLB級刑務所の様子を反映したとても貴重な内容になっていると思う。タイトルから想像されるような過激な内容ではなく、前述した2冊とは対立する内容かと思って読んでみたけど必ずしも両者は矛盾すると思えなかった。反省すると〜を読んだ時に大事なのはどの視点か、と言うようなことを考えたが、美逹が言うのは被害者にとってそれがどんな意味があるのか、であるところに
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Posted by ブクログ
私には欠けている「やり続ける力」「やり抜く力」。この本でもひしひしとその大切さを感じました。
無期懲役囚と一般の中・高校生との手紙のやりとりなんだけど、囚人とは思えないような優しくて、見守るような手紙の内容にびっくりしました。
もちろん、犯した罪があるのでこの人のすべてを肯定はできませんが、それでも手紙をやりとりしていた子たちには支えとなっている存在なんだろうなと感じた。
読みすすめていく中で、作り話?と思ってしまうくらいにできすぎた感があったけれど、本当の話にびっくりしたし、囚人=美達さんの答えの内容の豊富さや理論には感銘しました。目をよくする方法だとか、足を細くする方法だとか。
美達 -
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Posted by ブクログ
美達氏が本書で紹介している本は、
本好きなら、「ポイント押さえているな」という感じです。
本好きじゃない人にも、
本を手に取り続けるキッカケになるチョイスだと思います。
無期懲役囚で、殺人を犯して服役している、
(不謹慎な言い方ですが)滅多にいない読書家です。
読書家には、いろんなタイプがいますが、
美達さんは、天才型で、片っ端から本を読んでいって、
吸収するタイプだと思います。
読書する効用というのは、さまざまあると思いますが、
人生を好転させる手段と考える人もいますし、単なる暇つぶしだという人もいます。
強制的な読書というは、長くは続きません。
美達氏も、この著作で、強制的に読書を勧め -
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Posted by ブクログ
殺人により無期懲役の服役をしている美達さん(本文より、みたっちゃん)と手紙でのやり取りを通じて変化していく女子高生サヤカちゃんと中学生の弟ヒロキが描かれている。
みたっちゃんの事件についてはこの本ではほとんど書かれてはいないため、そこへの言及は置いておくが、客観的にみて本書でのみたっちゃんは2人にとって最高のメンターである。
みたっちゃんはとにかく自分を甘やかさずにやることで、目の前の成果だけではなくその後の自分の人生をすばらしいものにできることを説いている。うーん、自分に甘い自分には耳の痛い内容。。けど、だからこそこんな自分になれたらすごい力を発揮できるんだろうなぁとポジティブシンキング♪本 -
Posted by ブクログ
犯罪者は寒く暗く侘しい刑務所の中で、自らの犯した罪を省みて悔い改め改悛し、真人間になって社会復帰する……なんてことがもしかしたら幻想⁈妄想⁈にしか過ぎないのかもしれない。
衣食住に困ることなく、当たり前だけれど逮捕されることに怯えることもなく、テレビや読書といった娯楽にもあまり不自由しない、という、犯罪者として「シャバ」で怯えながら暮らすよりもはるかに安定した日々を過ごしている。
著書によればそんな環境の中で心から反省する者は1〜2%に過ぎないという。
それは極論だ、という人もいるだろう。でも、哲学者の言葉や理論を引きながら語るのもまた反対の極論に過ぎない。
ただ共感しやすいかし辛いか -
Posted by ブクログ
美達大和氏は2件も人を殺めた犯罪者。
その犯罪者と高校生のサヤカと中学生のヒロキの姉弟は、文通で交流している。
文通内容は受験を控えている二人へのアドバイスと、素朴な疑問に、かなり詳しく応えている。
予備校の先生なのでは?と錯覚してしまいそうなくらいだ。
筋力のつけ方とか、脚を細くする方法(笑)とか子供たちの、微笑ましい質問にも熱心に応えている。
読み始めは受刑者なのに…と批判めいた気持ちでいた。
本当に実在している人なのかとも疑ってしまったが、美達氏のブックレビューなるサイトを見つけたので実在している!!
犯罪者を“魅力的”と表現したら相応しくないのだけども、かぶりついて夢中で読んでしま