美達大和のレビュー一覧
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人が生きる、その中で身につけておくと良い考え方や思考の一端が学べる本。
筆者自身が受刑者であり、末文でも懐疑心の中でやり取りをしたという事が書かれている。
実際、「偉そうに何を」という人も居るかとは思う
ただ、個人的には。
犯した罪の云々はあくまで本人の思考の範疇であり、外部者である私にその意味や今の行動の意義を問う権利は当然無く、むしろ誰もその意志を決める術を持たないと考えている。
従って、そういった点は重視せずに本感想は書く。
素晴らしい内容だと感じた。文通相手が高校生・中学生相手なこともあってか非常に分かりやすく、砕かれた順序で話して下さっているので理解もしやすかった。
自分に自 -
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自由人ヒロキくんと内気なサヤカちゃんの姉弟がみたっちゃんの生き様から勇気と知恵を学ぶ、対話と成長の物語。
p.77 人間にとって大切なのはIQの高さより、勤勉性、真面目さ、自分との約束を守る心だと思っています。この三つを貫けば、必ずあきらめないで続ける力、そして続ける習慣が身につきます。
→ 自分が続けると決めたことを辛いことがあっても納得するまで続けることが真の自信と勇気を与えてくれる。
p.95 最悪の事態となった場合、サヤカさんはどうしますか?そのときに取るべき行動をノートに書き出しておいてください。そのとき、自分がとるべき道を考えてみるといいでしょう。最悪の場合にどうするかを決めて -
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明日に向かって進む勇気をくれる本である。限界を決めるのは自分自身と気付かせてくれ、そのリミッターを軽やかに外す。「自分にしかなり得ないなにものかになる為に生まれてきた」という信念とともに。
何らかの結果が悪かったら、その原因に真摯に向き合い解消すれば良い。努力は苦しくて当たり前であり、何かを為すために努力し続ける力を持つことが大事である。また、少しずつハードルを上げれば、何でもできる。出来ない人とは、その努力を怠る人である。自分の人生を振り返るに、何か不都合が起これば「言い訳」を言っていた。耳が痛い。
何より驚くのは、殺人事件を犯した終身刑の受刑者の豊富な知識、身体を鍛え続けた根性、そしてそれ -
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【2015年4冊目】
とても良かったです!著者はとてもキレる人です。教養の深さや論理性は読めば分かります。
なぜこんな人が2件も殺人を犯した無期囚なのか…この人の能力があれば、社会で何だってできたろうに…。
残念でなりません。
私個人としては死刑制度には賛成です。この本に出てきた反対派、賛成派それぞれの論拠も概ね把握していました。
だけど、ここまで論理の整った賛成論は見たことがなかったこと、美達大和という人について読み進める程にどんどん興味が湧いてきたこと…などからありきたりなテーマではありますが★5つの評価にしました。
興味がある方は是非! -
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ネタバレ文章は非常に論理的かつ説得力がある。主張に賛同できるかどうかは別として、少なくとも事実認識を正しくするうえで、読む価値があると思う。
事実認識という点で、無期懲役囚が仮出所になるのに現在では平均で30年前後になっているということ。これは私自身誤認していたし、多くの人が誤認しているのではないかと思う。
死刑肯定論に賛同できるかどうかは、死刑にならないと死とは何かということに加害者が向き合えない、という論理に賛同できるかどうかにかかっている。本書に書かれている内容が事実なのかどうかを検証するのが難しいため、私自身は結論が出せないでいる。 -
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2件の事件で2人を殺害した無期懲役囚の筆者。ここでは冤罪があるから死刑廃止という議論はやめておく。大事なのは被害者の生命権。加害者の人権や、死刑囚にも人権があるというわりには、被害者の人権(生命権)と遺族の人権への配慮が欠けていると思われる死刑廃止論者。例えば、生きたままドラム缶に入れ灯油をかけて焼き殺した加害者が生きている事自体公平のなのか?何の過失もない人を1人、2人、3人・・・と冷酷に殺す加害者に死刑以外の刑罰が考えられるのか?殺害方法・動機によっては、法の正義を満たす為に、遺族の意志に拘らず、見合った刑罰を科さなければならない、それが死刑ではないか?
終身刑の話がでて来るが、社会に出る -
- カート
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試し読み
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受刑者視点の刑務所の様子が細かく描写されていた。それによると大半のLB級受刑者は裁判で見せている反省の念は見せかけに過ぎず、刑務所内では自分のした凶行に対して反省することも更生して罪を償おうとする気もないことを知り、大変腹立たしい。被害者及び被害者遺族の気持ちを考えるとそんな受刑者達を活かしていること自体に疑問が湧いてくる。やはり「施されたら施しがえす、恩返し」「やられたらやり返す、倍返し」ならぬ「殺されたら殺し返す」精神が必要だと思う。
さらに本書では受刑者の社会復帰に対する具体的な対策が述べられていた。これには私も一理あると思っていて、30年近い懲役を経て、元通り社会復帰できるかというとそ