水名瀬雅良のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
893×リーマンで高校の同級生再会モノ。
痛いシーンがありましたが、流れとしては純愛なんじゃないかと。
一見普通の会社員としての生活を送っている和彦は、ゲイで1年前までは同性の交際相手がいた身です。そんな彼がある日高校の同級生だった赤澤と偶然再会します。昔、和彦が告って軽くスルーされてしまった赤澤は、今では強面の暴力団の組員に。互いにある意味肩身の狭い思いをしているせいか、しだいに距離感を狭めていきます。
相変らず赤澤のことが好きな和彦は、かなり積極的に彼に関わろうとしますが、このあたりの二人のぎくしゃくした感じが、妙に子供っぽくて拙くて、いい味出てます。
純粋にひたすら想い続け、側に居ようとする和彦にだんだん心を開く赤澤ですが、ある事件で裏切られたと思い込み、そこからは大変痛いシーンが登場します。赤澤は和彦を酷い目にあわせるんですが、彼にとってみれば自分がすっかり心を許した相手だったから、裏切られたと思った辛さは相当なものだったはず。赤澤なりに傷付いたのかもしれない。
そんなことがあっても、まだ懲りず?に想い続ける和彦ってのは、かなり打たれ強い男ですね。そして、尽くす!尽くしまくる。相手の負担にならないように気を遣いつつ。もはや、慈愛の域です。
その強い想いは、きっと高校の頃からの赤澤を知っているからであり、彼が今身を置いている場所が不本意であることを自覚させたかったからなんだと思います。
そして、赤澤がそんな和彦によって生き様を変えようとする姿も、ストーリーに説得力があってよかった。
健気な和彦にはかなり泣かされました。特に、酷い仕打ちををしたくせに赤澤が重傷を負って和彦の部屋に転がり込んできたシーン。複雑な心境の和彦に涙です。切り捨てられない気持ちがせつなすぎ。
なので、辛い気持ちを乗り越え、互いに許そうとする二人に安堵しまくりました。
今後穏やかで幸せな人生を赤澤と歩んでいって欲しいと願わずにはいられないです。 -
Posted by ブクログ
絵がきれいで、好みなのでつい。今回もそうです…
なので、全然期待せずに(ごめんなさい)購入したんですが、けっこう面白かった。ひょっとして、感覚が麻痺してきたんでしょうか…??
高校の同級生でイケメン俳優攻×平凡大学生。ストーリーはベタです。高校の時に片想いしていた安良垣にせまられて、身体の関係を持ってしまった羽地。でも、羽地は当時からモデル業をしていて女関係も派手だった安良垣との関係に耐えられなくなって、彼の前から姿を消します。で、俺様な安良垣が羽地の居場所を探し当て現れると言う出だし。
ありがちですね。
でも、俺様でムチャ振りしてくる強引な安良垣はなかなか魅力的。ワガママだけどへタレっぷりがハンパない!自分がものすごく羽地を好きだって気持ちに全然気付いていない、残念な攻です。で、いなくなると必死で探したり、拒絶されると体調崩して寝込んじゃう。実は受が好きで好きでたまらん感じでかわいげあります。
なので、心優しい羽地が切り捨てられなくなっちゃうのも納得。二人の関係をもう少しエピソード織り交ぜて、じっくり掘り下げて見せてくれたら、もっといい話になったと思う。
ちょっと硬質だけど絵柄はきれいだし、スタイリッシュでセンスもいいです。
ジャーマネの小柴、眼鏡でタイプど真ん中だったけど、羽地に別れろと言ったその口でまた直ぐにやっぱりつきあってくれって一体…高校野球の女子マネージャーも知ってるドラッカーでも読んで、しっかりマネージメントしてほしいものです。
次回作は連載中の「相棒の条件」かな。また期待はしています。 -
Posted by ブクログ
攻め・マル暴刑事:高千穂めぐむ
受け・エロ作家:宮原束紗
恐持てでマル暴の刑事・高千穂は高校からの同級生で今はエロ作家の束紗とたまたま隣同士に住んでいる。腐れ縁で自分勝手だがどこか憎めない束紗の世話を焼いている。
仕事柄どうしても危ない事が多いのに、束紗はそんな事にはお構い無く張り込んでいる現場にすら電話をしてくる。
そして奇妙なバランスで相対している暴力団の上條が束紗を欲しいと言い出し…?!
いわゆる刑事ものなので、高千穂の事件に対する緊張感が現れていました。
男同士の恋愛など思いつきもしない高千穂の鈍感さは束紗には気の毒でしたが、束紗側の描写でなくほとんどが高千穂側からの描写だったので、切なさと言うよりは客観的に不器用な恋愛を傍観している気持ちで読みました。
編集者の成瀬、暴力団ナンバー2の上條のお陰で高千穂が目覚めた訳なので、高千穂は二人に感謝しないといけないです。
成瀬は高千穂の後輩北里を気に入ってるし、上條はかなり男前な人なので、各々の話を読んでみたいです。
Hシーンはほとんどエロくありません(笑) まあ神奈木先生だから。二人が気持ちを通じ合わせて良かったということで。 -
Posted by ブクログ
バイト先の先輩の彼氏に愛されて、戸惑う沙智の揺れる心を細やかに描いたハートフルなストーリー。
沙智は家庭に悩みを抱えているから、毎日が余裕なくて恋愛どころじゃない生活。でも、そんな環境にも負けず一生懸命生きていこうとする姿勢がとても健気です。
そして、そんな沙智に何かとやさしく接するカフェのバイトの先輩尚が、また裏表なくいい人。
なので、尚の彼氏である賢吾に好意を持たれても、拒絶するしかすべがない状況。沙智も彼に好意を持っているけど、尚のことを思いやる真面目でいい子なんです。
賢吾も第一印象とっつきにくそうで不遜な感じですが、読んでいくうちに意外に優しく男らしい性格であることがわかります。沙智に対する気持ちも、嘘がつけない真っ直ぐさがアダになっている気がしますね。悪い男じゃないから、かえって始末が悪い。
そんなメイン登場人物すべてがいい人なので、これはどんな風に決着つけるんだろう??と、何だかこっちが心配になる成り行きでした。
誰かがすごく嫌な、裏のある人間だとすんなりいったかもしれないけど。
沙智がちょっと可哀そうで幸薄い日々を送っていたから、ささやかでも幸せに包んでくれる相手にめぐり逢えたんなら、それでよかったと思わせるところはよかったかな。
「春、それから」は賢吾目線でのショートストーリー。不器用攻めの心の内がよくわかる。恥じらって可愛い反応する沙智に、ちょっとSっ気をそそられる賢吾の気持ちに納得。 -
Posted by ブクログ
ダークミステリーな匂いがムンムンの兄弟モノです。夜光花センセの本領発揮というかんじ。
男同士で、しかも兄弟というW禁忌の設定に実に弱い!そういう方はかなり多いと思いますが、私も例にもれず磁石のようにその手の作品に吸い寄せられるタイプです。
大抵、兄弟モノになると、痛いドロドロ系、読後重くなるものだけど、これは違った。
ミステリー部分は、閉鎖的な村の様子と共に暗く妖しく印象付けられますが、それと比べると尚吾と誠の関係は都会の洗練された暮らしぶりに重ねられ、思っていたより明るい印象。
確かに、許されない関係に悩みはするものの、わりと背徳感に欠けているんですよ、この二人。特に弟の誠は、かなりのブラコン。かわいい性格しています。罪悪感いっぱいのくせにHしたがる尚吾より、一線越えた後はふっきれてる感があって、なかなかいいです。二人がそういう関係になる背景もきちんと描かれているし、尚吾がとうとう我慢できず誠を抱くシーンは萌えまくりました。
尚吾のとんでもなく弟に執着しまくりなところがすごく萌え。あんなかっこいいお兄ちゃんが、弟にのめり込んで、自分だけのものにしたくて…と、ひとり我慢して悩み苦しんできたのかと思ったら、こっちも、いいよ、罪悪感なんか無くても、もう両思いになれてよかったね、としか言いようがありません。
続くので、この後も期待大です。
水名瀬雅良センセのイラストが、すごくいい。ルックスが本文とぴったりだと思います。 -
Posted by ブクログ
unisonシリーズの7冊目。
前作で名古屋転勤を告げられた長瀬の逡巡と見守る桐生の話。
それに以前サイトにUPしていたという滝来の若い頃の話で半分ずつの量。
書き下ろしは長瀬の転勤話を桐生側から見た桐生の気持ちを書いてある。
大きな展開は無かったものの、移動先では波乱がありそうな終わり方。次は半年後くらいに出るそうなので前作からの1年待ちより短い。
この手の続き物はなるべくサクサク刊行して欲しい。焦れるよ!
滝来の若い頃も、結局可愛くなかったよ!
ツンデレにもならなかったし。そもそも彼は純粋な恋愛をしたことないのかな?だとしたらある意味可哀想だけど。
今回の☆4評価についてはシリーズ物だから甘くなってます。