水名瀬雅良のレビュー一覧
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雑誌で既読。
水名瀬センセのイラストで、ガテン系な設定。作業服萌え。
後輩大型わんこの浦木×ヘビースモーカーで口の悪いクールビューティーの名久井。王道中の王道で、年下ワンコ好きなら楽しく読めるストーリーです。
ただ、定番でありきたりすぎて肝心の砂原センセらしいカラーが埋没してしまっている気がしました。
他の作家さんの作品と言われても、素直に納得してしまいそう。
自分がゲイであることをひた隠して、いい先輩であろうと努力しているのに「ホモが嫌い」「胸がムカムカする」という、後輩の言葉に激しく傷ついている実は繊細な心の持ち主の名久井。キツイことを口にしますが、臆病でネガティブなんです。浦木はそんな -
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ネタバレ2012/03/10
【やや好き】愛執と書いてアイシュウと読むのか…。 表紙の印象でドロドロ系大人恋愛かと覚悟して読んだが、オレ様攻が健気受にメロメロなのを自覚無しで追いかける話だった。 美しいオレ様が偉そうにした後、泣いたり縋ったりオロオロしたりするのって溜まらなく支配欲を満たされるなーホホホ(笑) 思ったより自分的ツボだったので別の短編入れないでマルっと一冊で読みたかったなー。 おもに攻が翻弄されてる姿を(笑) 他→『真夏の残照』義理の息子×育ての親(籍が入っているかは不明だけど…) やはり思い出より共に過ごした時間が勝つよね。だって人間だもの(笑) -
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この親にしてこの子あり、と言う暗い面を誠の存在で克服した尚吾が幸せになればいいなぁ、と願いつつ読み切った。半分しか血が繋がってないとは言え、実の兄弟である、と言う面は否めないが、禁忌を犯していても生きていて欲しいと願う父心が救った気がする。尚吾の母親の薫はどうやって生まれてきて、どうしてああなったのか、背景が全く描かれていない面が気になったが、そう言う面が気になるのは、BL小説ではなく、一般小説と同じ感覚で自分が読んでたから気になるんだな、と気付いた。BL的には薫はああいう存在、ってだけでも十分なんだけど、夜光さんは「物語を紡ぐ」と言う面でエンターテイメント性が非常に高いと思う。
尚吾はようす -
Posted by ブクログ
過疎化の進む故郷の村の暗い秘密、故郷の友人からの不可解な葉書、友人の死、母の違う兄弟…振りは横溝正史風味で、舞台設定自体が大好物だ。媚薬ではなく、人間の理性を狂わす花の存在により、兄と弟は禁断の関係を結ぶ事に…って、ありがちと言ってしまえばそれまでなんだけど、そこへ強烈なスパイスとなっているのが、弟に異常なまでに深い愛情を抱く兄と、その兄をに真っ直ぐな心で親愛の情を向ける弟。この二人の存在が浮かび上がってきて、「世界は二人の為に」でいいじゃないか、と思える作品。
エロの種類も実に豊富で、粘膜接触により性的興奮度が高まると言う描写が秀逸。