団鬼六のレビュー一覧

  • 鬼六の将棋十八番勝負(小学館文庫)

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    ネタバレ

    可愛らしい

    将棋バカなところがある、可愛いおじさんです。
    将棋ジャーナルなる雑誌も刊行して、結局廃刊になった、
    くらいに将棋が好きなんでしょうが、羽生さんに駒落ちで勝ったところは
    大変に可愛らしかったですね。
    お好みで

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    2024年02月07日
  • きみはぼくのもの 第一巻 女流作家と美少年

    購入済み

    凄すぎ…

    原作者が団鬼六先生で、作画が杉本ふぁりな先生って…
    こんなタッグ…凄すぎでしょ!
    この作品のことを知った時、こんな凄い組み合わせを考えてくださった編集の人に感謝したくらい😀
    読んでみたら、期待以上💖
    1話って、その作品の序章みたいなものですが、その段階で、重厚感が凄かったです!
    本当に読んで良かったです!

    #シュール #ドキドキハラハラ #深い

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    2022年10月10日
  • 真剣師 小池重明

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    ネタバレ

     将棋の棋士については関心がなかったのだけど、ロマン優光さんがコラムで幻冬舎アウトロー文庫について触れていた際に大好きな本として揚げていらっしゃり、随分前に買った。そうして読んでみると、本当にめちゃくちゃで最高に面白い。将棋の世界で圧倒的に強いのにアマチュアで、プロをどんどんなぎ倒していくのが痛快だ。しかし人生については下手ばかり打ち、袋小路に突き進んでいくのが凄い。将棋の腕前でいくらでもうまくやれただろうし、他の博打にさえ手を出さなければなどと思うのだが、しかしそこで下手を打つところがチャーミングで、応援したくなる。才能とは、幸福とは、など大いに感じさせられる。

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    2021年01月28日
  • 真剣師 小池重明

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    小池重明さんの一生を描いた作品。天才とあほが入り乱れている人物。こんな人がいたんだなーって感じです。将棋に関しては天才であったのかな。今で言えば何か発達障害の様な障害があると診断されるかもしれない。
    いずれにしても、勉強になる作品でした。

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    2018年09月30日
  • 真剣師 小池重明

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    どうしようもなく駄目な人間だが、人を惹きつけずに止まない魅力と才能を持つ男の伝記。自分はこういうアウトローの生き方に未だ憧憬を感じてしまう。どうして自分はまとも過ぎるのかとも思う。

    2年以上将棋から離れていた晩年の小池が、アマ名人や奨励会会員などを次々と打ち破っていく「果たし合い」のくだりは何度読んでもぞくぞくする。そして通奏低音のような、鬼六先生の無頼漢に対する優しさ。どんなに酷い話であっても、それがどこか喜劇的な色彩を伴うのは、この底無しの優しさによるものだろう。

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    2016年07月13日
  • 真剣師 小池重明

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    団鬼六と言えばSMというイメージしかないのだが、趣味の将棋では89年から将棋ジャーナルのオーナーとして93年まで私財をはたいて発行を続けた。その団が6年ぶりに小説家として復帰したのが92年に亡くなった新宿の殺し屋こと真剣師の小池重明の懺悔録「流浪記」を基にした本作だった。余命1年と宣告された小池に懺悔録を書かせ将棋ジャーナルに連載したのもその団の仕掛けだった。団と小池の付き合いが始まったのが88年ごろで、冷静に見れば団はいいカモにされているのだが、破滅型の小池を見捨てきれなかったようだ。

    中学生で将棋を覚えた小池は高校に入ると学校に行かずに将棋にのめり込む。ほぼ一年で三段になり中部日本学生将

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    2015年08月30日
  • 真剣師 小池重明

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    もう何度か読んでいる本だが、ときどき読みたくなる。
    こんなにわかりやすく、かつ、とてつもないスケールで破綻する人なんて、他にいないだろう。誰にでもできることではない。そこに、憧れのような気持ちを持ってしまう。

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    2013年11月08日
  • 真剣師 小池重明

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    ネタバレ

    勝負の世界で強い人が生き残る世界にいるにもかかわらず、強いが故に破滅的な人生を歩んでしまった小池氏。
    競馬で100万円買った翌日に今度は競馬で全額すって、その翌日には飯場での肉体労働に身を置くというくだりが凄まじ過ぎる。
    自分勝手な行動で周囲に迷惑をかけ続ける小池氏ですが、読んでいても全く不快感を覚えず、逆に共感を覚えるのは、書き手の思い入れから来るものなのかもしれない。

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    2013年08月29日
  • 真剣師 小池重明

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    まっとうに生きるチャンスは多々あったのに残念だ。
    才能があっただけに悔やまれる人生だったと思う。

    表現を変えれば「健康的・建設的な人生」と「そうでない人生」との
    わかれ道に何度もさしかかり、そしてみごとにそうでない人生を
    選択してしまう。
    これは偶然ではないと思う。

    感情的な生き方から、冷静に人を洞察し、
    周囲に調和する生き方に変わる。
    すなわち社会性を獲得することが人としての成長だとするなら、
    彼に何があれば建設的な人生を選択できたのか。

    もう一回読み返してみたい。

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    2012年08月16日
  • 美少年

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    団鬼六の原作を先に読んだのですがBL脳だからかこちらの方が自分的に受け入れやすかった。
    小野塚カホリの漫画はもう…BLというかたまたま描いた漫画が同性愛だったって感じ。芸術級!!

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    2009年10月07日
  • 美少年

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    『…もしもほんまの女やったら幸せになったと思うのやけど』


    本当に、そうだと思った。

    あの悲惨なシーンで女は二人いた。
    その二人の女よりもっとずっと女らしい人がいたのに、男だったばっかりに……


    理不尽だとも思ったけど、人はいつか死ぬし。
    みんな死ぬし。

    なんて言えばいいんだろう。


    読んで損はないと思う。
    読後に抱いた感情がどんなものであれ、ある意味でも損はしない。

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    2009年10月14日
  • 美少年

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    カバー買い。

    ずっとこの表紙が気になっていて(なぜなら美しいから!)読んでみたいと思ってた。
    どういう内容か全く知らず、もちろん団鬼六が何者かなんて知らずに…。
    読んで相当驚いた。
    …耽美…っ!!

    でも儚げな感じで綺麗だし、美少年はホントに美少年だし。
    小野塚カホリの本はこれが初めてだったけど、絵がドツボだったのでこの人にはまった。
    切ない哀しいバッド・エンドもツボ。
    後味が悪いともとれるけど、こういうラストが好きだったりする。

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    2009年10月04日
  • 真剣師 小池重明

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    新宿の殺し屋の異名を持った最強の真剣師小池重明の軌跡を描いた名著。将棋の天才、いや、賭け将棋の天才と呼ばれ破天荒な生涯を遂げた男、小池重明。彼の生き様を垣間見る事ができる。将棋以外はなんとも人間らしいというか、一芸に秀でてはいるものの妙に人間臭いところが共感を呼ぶ。将棋に明け暮れては、女と駆け落ちし、酒におぼれては、路頭に迷う日々。滅茶苦茶な人間だが魅力がある。そんな一人の人間をこの本の中で見れる。

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    2009年10月04日
  • 美少年

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    女以上に女であり、又、そうあろうとした、女舞の名手と、朴念仁の「私」 こと一青年の悲戀。原作は団鬼六の私小説(SM要素含有)
    実は、小野塚作品でこれが一等お氣に入り。

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    2009年10月04日
  • 美少年

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    団鬼六原作を小野塚カホリさんがコミックス化。カホリさんの画風・表現に時代背景も合わさり、何か時代の匂いと言うかお香の様な淫靡な香りが紙面から匂い立った気がしました。

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    2009年10月04日
  • 真剣師 小池重明

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    痛快、破天荒、将棋以外は全くダメ男の小池重明を、ポルノ小説界の大御所、団鬼六センセが書き上げた怒涛の人生。読み始めたらやめられません。将棋の綺羅星をバッサバッサと破って行くさまはまさに痛快。でも将棋以外はホントにダメ男です。こんな天才、もう出てこないでしょうねぇ。

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    2009年10月04日
  • 真剣師 小池重明

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    ギャンブルに直接絡んではいないが、まさに破滅的人生の生き様を綴った、近年稀にみる傑作だと思う。悲哀、そして愛くるしさ、かっぱエビせんではないが、余りに面白くて、読むことが<止められない、止まらない>僕でした。
    (Feb 15, 2000)

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    2009年10月04日
  • 真剣師 小池重明

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    本当にクズでどうしようもない、でも、まばゆい煌きを放ちつづけた純真な男の一生を、一筆入魂で描ききったセミドキュメント。
    私は将棋は駒の動かし方を知っている程度の素人ですが、どんどん引き込まれてゆき、何度も読み返してしまいます。
    そして、どうしようもないほどの喪失感に圧倒されるのです。
    作家名で偏見を持たず、是非一読を。
    【大傑作】。

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    2009年10月04日
  • 檸檬夫人

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    この人が私小説を書く人なのか、それとも空想のみで書く人なのか、それは知りません。ただ、ここには老人の醜さはない。ただひたすらに男であろうとする哀れがあるだけ。

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    2009年10月04日
  • 美少年

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    トラウマになりそうな衝撃作…こう云うのは矢張りこの人にしか描けないだろうなと思う。「私」に別れを告げた菊雄が正面を見据えるシーンが強烈に印象に残った。原作はSM・アウトロー文学の巨匠、団鬼六の私小説で、美少年・菊雄は実在するのだそうです。

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    2009年10月04日