加藤登紀子のレビュー一覧

  • 農的幸福論 藤本敏夫からの遺言

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     本書は、加藤登紀子の「まえがき」とともに、第一章『人間はこの時代に生きられるのか』、第二章『農的幸福論』、第三章『僕の少年時代は幸せだった』、第四章『藤本敏夫が残したもの―加藤登紀子』、第五章『農村回帰の時代―甲斐良治と加藤登紀子の対談』で成り立っている。読み応えがあり、文字には活力が感じられる。藤本敏夫という人物を多面的に描き出す編集は、加藤登紀子の編集力によるものである。肝臓がんで亡くなる間際の文書やインタビューも収められており、藤本敏夫の遺書とも言える内容である。
     三派全学連委員長であった藤本敏夫が有機農業を営み、大地を守る会を立ち上げたことは知っていたが、加藤登紀子による本であるこ

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    2025年03月22日
  • 百万本のバラ物語

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    大きな歴史や出来事に打ちのめされて、日々の小さなささやかな大事な希望を見逃しているのではと気付いた。日々のニュースに目まぐるしくなっていた。世界の事ももちろん大事だけれど一人ひとりの歴史も大事。
    人間は未だに命の大事さを本当に分かっていない人達がたくさん一定数いる。そういうもんなんだろうか。人間の賢さと、どうしようもない愚かさが合わさって戦争や罪が起こるのでは?欲に目が眩んで本当に大事なものを簡単に見えなくなる、どうでもいいものとして扱う。とても悲しい。
    どうしようもない大きな絶望 身近な暗い絶望が私に人間全体を絶望させるけど、それに飲まれずささやかで消えそうな希望を大事にしようと思った。

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    2023年06月28日
  • 哲さんの声が聞こえる 中村哲医師が見たアフガンの光

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    ネタバレ

    加藤登紀子が好き
    コンサートにも行ったしCDも持っている

    そして
    中村哲医師を尊敬する
    そんな言葉では足りないけれど

    こういう一冊に書いてくださってありがとうございます
    加藤登紀子さん

    プロローグに「途方に暮れながらも、与えられた時間を素晴らしく生きたいと願うあなたに贈ります。」とある

    忘れてはいけませんよね、アフガニスタンのことも

    目の前のことに追われていても
    見つめていたいです

    本来豊かだった国がどうしてこうなってしまったのか、

    読みたかった本をやっと読みました

    ≪ 哲さんは アフガンの光 見て信じ ≫

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    2022年05月24日
  • 哲さんの声が聞こえる 中村哲医師が見たアフガンの光

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    ホンモノの生き方をした人を知っていくことは、
    人生を真っ当に生きていくために、
    とっても大切なこと。


    〈本から〉
    「アフガニスタンからアジアが、そして世界が見える」
    「目を射る純白のテイリチ・ミールは、神々しく輝いている」
    「予防に勝るものはない」
    「この白い峰々の下で人々は生まれ、生活し、そして死んでゆく。幾千年も変わらぬこの単調なたたずまいは、変化に疲れた我々の心をすがすがしくする」
    「誰も行かないから、我々が行くのだ」
    「せめて私たちは、虚構の上塗りをせず、敢えて動かぬ石でありつづけましょう」
    「病気は後でも治せる。まず生きておりなさい。」
    「アフガニスタンでは金はなくても生きらるr

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    2022年02月15日
  • 哲さんの声が聞こえる 中村哲医師が見たアフガンの光

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    登紀子さんの目線による、中村哲さん入門。どうして彼が偉大だったかが分かる。クリスマスイブのエピソードが重要だと感じた。

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    2021年12月25日
  • 青い月のバラード(小学館文庫)

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    ネタバレ

    声には人の人生が出ると思う。激動期に生きた男と女の半生。
    「学生運動」という、命と情熱をかけた行動。同じ時代を生きた北方謙三氏の「友よ、あれは幻の旗だったのか」を読んだ。小池真理子氏のエッセイも読んだ。
    が、おトキさんや旦那さんのような「ほとばしる情熱」をビリビリと感じたのは、始めてだ。

    時に涙し、時に勇気をくれるおトキさんの歌声。その裏側にある「ものがたり」を知った今、その歌声に、より一層酔いしれる。

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    2014年04月09日
  • 農的幸福論 藤本敏夫からの遺言

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    藤本敏夫とは、森山良子と共に今や数少ないきちんとした社会的な面も含むメッセージ性を持った歌手の加藤登紀子が、獄中結婚した相手の元全学連委員長ということくらいしか知らず、その後たしかムツゴロウこと畑正憲のような活動をされてきたみたいに思っていました。

    一応、私ごとき遥かに遅れてきた世代でも知っている名前の、最首悟や山本義隆や秋田明大や滝田修や、あっ、つかこうへいの『新・飛龍伝』では内田有紀が神林美智子という名の全共闘委員長役だったのですけれど、そういう中のひとりとしての認識もありました。

    たしか2002年亡くなった年に、家の光から単行本が出たのを買いそびれていて、このたび文庫本で出たので購入

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    2011年12月20日
  • 青い月のバラード(小学館文庫)

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    あの小柄な身体には激動が詰まってる。
    だから、お登紀さんの歌声はあんなにも胸を打つ。

    事実は小説より奇なり、とはよく聞くけども。
    ぼんやりと聞いたことはあったお登紀さんとご主人の出逢いは、本書ではっきりと知るに及び、なんだか作り物のお話を読んでいるみたいに運命的で、情熱的で、けれど不安定で、孤独が押し寄せるものだった。
    学生運動の中心的人物だったご主人は、きっとカリスマだったのだろうなあ、と思う。
    私は、学生運動の勢いも意義も目指したものも、その熱をも知らない。
    けれど、当時学生たちがあれほどの行動を起こすには、やっぱり強い求心力がなければ始まらなかったんじゃないかと、想像する。
    凡人が先頭

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    2009年10月04日
  • 百万本のバラ物語

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    加藤登紀子さんのYouTubeチャンネルで山田五郎氏と対談している回で、この本の存在を知りました。ウクライナの事が知りたくて読みましたが、音楽や絵画にも興味が広がりました。自分の中で、加藤登紀子さんについての印象もより良い方向に変わりました。

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    2025年09月03日
  • 大宮エリーの東大ふたり同窓会

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    凄い面白かった。どの方も、本当に魅力的だし、大宮エリーさんがその人の魅力を絶妙に表現してくれている。

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    2025年08月11日
  • 大宮エリーの東大ふたり同窓会

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    面白かった。どなたも本当に興味深い方々ばかりで。
    私は勉強が苦手だから、出来る人に憧れがあるんだろうな〜
    私の推しさんも登場してるし、読み応えありました。

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    2025年07月12日
  • 運命の歌のジグソーパズル TOKIKO’S HISTORY SINCE 1943

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    加藤登紀子さんを代表
    する歌々がどのように
    生まれたのか?

    散らばったいくつもの
    断片的なエピソードが
    一枚の絵になっていく。

    だからジグソーパズル。

    百万本のバラ
    知床旅情
    琵琶湖周航の歌
    ANAK(息子)
    時には昔の話を
    さくらんぼの実る頃
    ・・・

    押しも押されぬ名曲の
    数々。

    そして、お登紀さんと
    いえば、

    『紅の豚』のジーナが
    はまり役でした♡

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    2023年07月30日
  • 百万本のバラ物語

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    国を起点として考えると戦争はなくならない。人を基点で国境なき考えで平和を考えないとウクライナ戦争も終わらないのではないか。

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    2023年04月23日
  • 百万本のバラ物語

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    ネタバレ

    「これが鉄のカーテンの向こう?!
     そう、これがロシア人よ!私は嬉しくて、そう叫びたいくらいでした。」

     今、このご時世で、この本を上梓した著者の心意気が素晴らしい。というか、居ても立っても居られなくなったというその心情が良く判る。

     満州で生まれ、ロシア、ウクライナをはじめとする数多の出自の人と出会い、昭和、平成、令和と時代を経てきた彼女自身の歌と共にあった人生を綴った内容だが、単なる“私の履歴書”ではなく、今の時代に訴えかける熱い思いが随所に溢れている。

    「戦争に負けたら国がなくなる、と言われたかもしれませんが、人が生き続けている限り、国はなくならないのです。」

     ややもすると、ウ

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    2023年01月27日
  • 大宮エリーの東大ふたり同窓会

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    やはり東大は頭一つ抜けていて、人物的にも面白い人が多い印象。
    なるべく自由で、様々な人材を輩出する最高学府であってほしい。

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    2025年09月05日
  • 「さかさ」の学校 :マイナスをプラスに変える20のヒント

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    著者が人生で大切にしてきたことや経験から得た知恵など、なるほどそんな考え方もあるよねと思いました。

    「好きなものを人にあげよう。恋人も!」にはドキッとさせられましたが、この世は常に川や風のように流れていますし、人は結局、一人で生きて死んでいくしかない。そう考えると、人間関係も移ろうものだし、だからこそ関わる人との良い瞬間を作りたいと思う。その人との間に素晴らしい瞬間が5つくらいあればそれで十分と言う、嫉妬とか未練とかとは訣別した著者の潔さが素敵でした。

    人生って何かを積み上げていくイメージがあったのですが、著者によると何度もゼロから始め、無限に繰り返す。例えるなら畑のようなものだと言う表現

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    2025年02月23日
  • 青い月のバラード(小学館文庫)

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    加藤登紀子さんの物語。獄中結婚をした夫、藤本敏夫との日々を振り返っておられます。全共闘時代での出会い、入獄、結婚、運動の挫折、鴨川での日々(自然農法ほか)、そして夫の闘病生活、早い別れが、お登紀さんの芸能活動とパラレルに描かれております。一つの時代の物語なのかもしれません、★三つであります。(お登紀さんの著作には、その後の日々を描いた続編もあるようです)

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    2023年02月26日
  • 心をととのえるインテリア

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    もう少し庶民でも取り組めるインテリアの楽しみ方が書いてあるかと思ったけど、お金がかかる取り組みかなぁと思ったので評価は低め。

    のんびり楽しみたい。

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    2022年09月24日