ファラデーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
サイエンスの啓蒙書において説明をどのように工夫しているのか関心があり、昔から読まれている一般向け科学書として有名な本書を読みました。
本書はロウソクが燃える際の燃え方や燃える際に発生するガスなどに関しての考察を通じ、基本的な化学の概念を説明している文章です。実際に行った講演の実録という体裁で作成されているため、語っている内容や説明の順序などに臨場感を感じます。現代の化学を多少なり修めた私が読むとさすがに回りくどく退屈に感じる部分もありますが、必ずしも化学の知識が一般的でなかった当時においては非常に刺激的な講演だったのだろうと推測できます。講演の最初に言及されている通り、ロウソクの燃焼ではか -
Posted by ブクログ
ロウソクを題材にして化学や物理の基礎を解説している。解説や実験の内容自体は教養的で良いと思うが、単に活字を読むのは退屈だったため、マンガや動画の形式の方が向いているかもしれない。
退屈な理由は2つ。1つ目は内容自体への興味が湧きづらい点。基礎的な話はわかりやすくて良いが、すでに知っている点も多くて発見がない。一方で発展的な話も含まれておりこれは発見もあるが、基礎的な話と比べて難しすぎてつまらなくなってしまう。
2つ目は実験の様子を文字と少しの挿絵だけでは理解が難しい点。図解はあるが十分とは言い難く、まったく知識のない状態では何をやっているかを正確には理解しづらい。すでに知識がある状態であれば理 -
Posted by ブクログ
ロウソクに対してのいろんな疑問を通じて、人間社会との共通点を見出している。
ロウソクを見ていると、不思議だと思うことが多い。
まず、ロウソクと石油ランプを比較している。炎の出方が違うということ、ロウはどうして液体になり、炎の方に上がっていくのか?青い食塩を食塩水にして、実験している。ロウソクの炎の真ん中に紙を突き刺すと、紙の周りが焼けるのがわかったり、ロウソクはなぜ消えるのか?一酸化窒素を使い実験している。なぜロウソクの炎の先端はくぼんでいるのか?など。
私の記憶に残っていることを適当に並べて紹介したが、まだたくさんの実験をしている。1本のロウソクが燃えることで、いろんな疑問を持ち、1 -
Posted by ブクログ
【科学道100冊 2019 1冊目】
思い立って理系の本を読んでみることにした。
ロウソクを中心とした化学実験をもとに、水素、酸素、炭素、窒素などについて順序だててかつ分かりやすく解説してくれる。
ああ、こんな実験したよなーと懐かしく思うものもあるが、若干複雑な器具を連ねたものであれば、もっと図解があればいいなと思った。後半については、ちょっと別でgoogleで調べたりしながら読み進めた。
子供に読ませようと思って単行本を購入したが、これは子供に見せるのであれば、別の図解版の方が絶対わかりやすくていいと思う。お子さんに見せる場合は、図解の入ったものをお薦めする。
とりあえず、まったく