【感想・ネタバレ】ロウソクの科学のレビュー

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Posted by ブクログ

齋藤孝だったかの本で科学の入門書とあり読んだ。
光文社シリーズだけあって訳のおかげかとても優しい語り口。理系なので何の話をしているかはだいたいわかるが、挿絵はあるものの全てではないので、こういうのは動画や実演にはかなわないと思った。

科学者というと偏屈で子ども向け講義をするようなイメージがなかったが、あとがきを読むとファラデーがこの講義をするに至った背景もわかり興味深い。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

これは著者の一般向けに行った講義ををまとめたものらしいが、その実験内容もさることながら、若年層にわかりやすく、そして面白く伝える、という配慮が行き届いた内容に感動する。

無駄のないロジカルな筋立ても素晴らしいし、聴き手を楽しませようというサービス精神が感じられるのが感動してしまう。ファラデー氏は科学者でありながらプレゼンテーションの神なのだ。
著者の講義が当時大人気で所属していた組織を支えていたのもわかる。

科学の知識よりもその「伝え方」の巧みさに感動して読んだ本だった。
もちろん「ロウソクの科学」の科学的知見そのものも面白かった!

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2024年04月08日

Posted by ブクログ

少年少女向けの講義録で、薄いし、ロウソクに科学を語るほどのものがどんだけあるんじゃいと思って手にしたものの…難解すぎて読破できず恥
ロウソクを取っ掛かりに、燃焼とは何かとか気体液体固体といった物質の状態変化とは何かとか、次から次へと実験が繰り広げられていく。例えば「これは水。これも水」ということを証明するために、ロジックを積み上げるすべてのステップを実験で示していて、「これも実験できるのか」と目が醒めるような思いがする。
本講義が当時一世風靡したことも、本書が名著として読み継がれていることも納得。

とは言え想像以上にハイレベルだった。
最初の方は活字だけでも十分想像できる実験だったので、むしろ図解がない分を想像する思考運動が楽しかったくらいだったけど、読み進めていくうちにアレとコレの化合物が…という話をすべて頭の中でビジュアル化するのは困難を極めた。実験の楽しさは「見て信じること」に尽きるので、見ることも想像することもできなくなってしまって、本書で記録されている数々の実験の楽しさが分からなくなってしまった。

これに少年時代刺激されたというノーベル賞受賞者が数々いるのだから、私の理解力不足はきっと私の力量によるところ。
ロウソク一本からこんなにも様々な実験に繋がり得るのかという発見、そこから誘われる自然科学の世界の広さについての感動、徹底した科学的思考法が身につくことに思いを致せばこれは読み継がれるべき一冊と思う。

でも分かりづらかったし、星一つ減点…。

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2022年11月10日

Posted by ブクログ

なんだかんだ読む機会がなかったのでこの機会に。

と思ったものの、講義の実空間と書籍で読む科学講義とでは隔世の感が拭えないようにも感ぜられる。
解説やあとがきの補足情報は、いっそうリアルな場での科学教育の躍動が垣間見えるものの
一部の挿絵を糧にして字面を追う中ではどうにも、こういった書物への態度として即時的すぎるという自戒もあるが、このメディアの個人化が進む昨今では、あるいは科学的探究の道程を突き進んだ研究者の振り返りに郷愁の念を添えるには適している代物なのかとも思われる。

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2022年11月02日

Posted by ブクログ

ロウソクを題材にして化学や物理の基礎を解説している。解説や実験の内容自体は教養的で良いと思うが、単に活字を読むのは退屈だったため、マンガや動画の形式の方が向いているかもしれない。
退屈な理由は2つ。1つ目は内容自体への興味が湧きづらい点。基礎的な話はわかりやすくて良いが、すでに知っている点も多くて発見がない。一方で発展的な話も含まれておりこれは発見もあるが、基礎的な話と比べて難しすぎてつまらなくなってしまう。
2つ目は実験の様子を文字と少しの挿絵だけでは理解が難しい点。図解はあるが十分とは言い難く、まったく知識のない状態では何をやっているかを正確には理解しづらい。すでに知識がある状態であれば理解できるが、この場合は1つ目の内容自体への興味がない方の問題がある。

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2022年10月08日

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