【感想・ネタバレ】ロウソクの科学のレビュー

あらすじ

一本のロウソクに火を点(とも)せば、深遠な科学の世界への扉が開く。製本工から夢を叶え、偉大な科学者になったファラデー(一七九一-一八六七)が、もっとも愛した聴衆――少年少女に語りかけ、実験をくりひろげる名講義。世界中で愛読されてきた本書は今なお科学の精神を生き生きと伝える。現代の読者のために詳細な訳注を付す。(新訳)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

確か小学生の頃、読んだはずだが探すのも大変だから
新訳も手伝って買ってしまった。
宣伝上手な角川文庫の方が目に付きやすいが比べたらやはり岩波文庫
そもそも古典を読むような感覚だから関心の薄い人には取っ付きにくい。
しかし岩波文庫は図版が文章と紐付けられているので助かる人も多いはずだ。
「難しそう」「難しいかった」という方には
「「ロウソクの科学」が教えてくれること(サイエンス・アイ新書)」をお勧めしたい。

0
2024年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一つの事象(ロウソクの燃焼)から身近にある水、二酸化炭素へと話を進めていく。その講義の中では、一般人に目線を合わせ、言葉を選んでいたり、家でもできるような実験を教えてくれる。
本書で、科学の知識を学ぶだけではなく、ファラデーの真理を追求しようする科学の精神を学ぶことも大切である。

0
2021年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【内容】
一本のロウソクに火をともせば、深遠な科学の世界への扉が開く。製本工から夢を叶え、偉大な科学者になったファラデー(1791‐1867)が、もっとも愛した聴衆―少年少女に語りかけ、実験をくりひろげる名講義。世界中で愛読されてきた本書は今なお科学の精神を生き生きと伝える。現代の読者のために詳細な訳注・解説を付した。新訳。

【感想】
200年近く前に、こんなにも正確な科学の知識が見出されていたことに脱帽。
本に書いてあるようなリアルな実験付きの講演だったら、
科学に興味を持つこと間違い無いだろうなぁと思った。

0
2020年01月29日

Posted by ブクログ

 今年のノーベル賞受賞者の吉野彰氏が,小学校の先生に勧められて読んで教えられた本として紹介されていたので,すぐに店頭から消えたという。この現象,毎度のことだけど…。
 わたしの本棚にあったのは,岩波文庫版。矢島祐利訳である。
 内容は,子ども向けクリスマスレクチャーの講演の様子を収めたもの。講演の場所は王認学会(ロイヤル・インスティテュート)で,当時は,いろいろな科学者が一般人向けに講演をしてきたらしい。
 ファラデーは,製本屋にはたらきながら,そこに書かれている文章を読んで科学に興味をもったという経緯がある。その後,曲折を経てデーヴィーの助手として働き始める。そして,中学校でも習う科学的な大発見をするのだ。
 本書は,「ろうそくの科学」と書かれているが,「そうそく」は単なる出発点である。6回の講演の中で,「ろうそく」が燃えると何がどうなるのか。空気とはなんなのか。燃えるとはなんなのか…など,いろいろな知識をユニークな実験を交えながら教えてくれる。本書にはところどころに分かりやすい実験器具の図も掲載されているので,ややこしい解説を読む助けになるだろう。
 子どもにはちょっと難解だと思われるが,吉野氏は本書を手に取って読んだんだと思う。他の会社からも数冊,『ろうそくの科学』が出ているけど,吉野氏の小学生の頃には出版されていなかっただろうし…。(本書の発行は1933年)
 ここまで感想を書いてみて,気づいたことがある。それは,今,手に入るの岩波文庫版は訳者も変わっているし,ページ数も多くなっているようだ。これは読み比べてみるのもおもしろいかも。

0
2019年10月21日

Posted by ブクログ

角川文庫のかわいい表紙に騙されて、きっと角川文庫の方が易しいだろうと角川文庫を読んだが、こっちの方がずっといい。角川文庫とこちらとどちらにしようか迷っているなら、こちらが絶対いいです。
訳が新しいことはもちろんだけど、解説も充実しているし、何より訳者がとことん調べて考えた上で注釈を付けている。足りない図は補ってあるし(アルガン型ランプ、角川は絵もないし、ネットでも日本語ではヒットしないし、一体どんなものかと思っていたが、こちらにはちゃんと絵がある。)、角川みたいに図に番号はあるのに本文にどれを指すか書いていないなんてこともない。とにかく、かけてる情熱と手間が角川の比じゃないんです。値段は若干高めだけど、内容の差はこんなものではない。
同じ内容なら安い方、と安易に決めないでほしい。ファラデーの伝記もついています。出し直すなら、前よりよいものを。さすが岩波文庫。

0
2019年06月20日

Posted by ブクログ

円柱型のロウソク
火をつけると、整った綺麗な形の炎があがるのは、炎の熱による上昇気流で、空気が円柱の形に沿って昇るから
ロウソクの真ん中に溶けたロウがたまるけど、フチまでは溶けずに垂れないで溜まるのは、上昇気流によって周辺のロウは冷やされて溶けないから
ロウソクの芯の周辺が暗いのは、そこではロウはまだ気化しただけで、燃えてはいないから
などなど、円柱型のロウソクの奇跡的なほどの完璧さに涙がこぼれる 科学の諸要素が感動的なほどに結晶してるロウソクの佇まいに惚れ惚れ
こういうのを小学校の授業とかでやらないといけないんです

0
2018年11月24日

Posted by ブクログ

こんな講義を受けてみたかった。いまだったらVRでファラデーを蘇らせてネット講座なんてことも可能だろうし、実現したら面白そう。

0
2017年10月14日

Posted by ブクログ

高校、大学と進むと力学でも電磁気学でも微分積分やベクトル解析を多用して本質が見えないことが多い。その意味で理科らしい授業は中学の時がMaxだったと思う。自分の場合、担任が理科教師で大学も研究棟も一緒だったし、この本を読むと一昨年亡くなったその恩師を思い出す。ファラデーは高等教育を受けておらず数学の知識が無かったが、それが逆に現象の本質に迫る方法論を身につけさせた。ロウソクが灯っている時、何が燃えているのか、知れば誰でも不思議に思うはず。大気の組成とか水の電気分解とか、理系文系の別なく読まれるといいな。

0
2014年09月22日

Posted by ブクログ

科学の啓蒙書としての古典的名著で、今で言う大学受験参考書とかによくある「ライブ形式」の元祖(か?)。一応、実験装置などは挿絵などでフォローもあるのだが、必ずしも今の人の常識に照らしてわかりやすいわけではなない。むしろこれを下地にして今風にリメイク版「ロウソクの科学」ライブをやってくれる人が現れてくれることに期待。
正直、今の時代に即した内容で楽しくてためになる啓蒙書はたくさんあると思うので、評価はもう少し辛くしてもいいと思っているが、多くの人を啓蒙してきた歴史的な価値とファラデーへのリスペクトとで満点。

0
2014年07月07日

Posted by ブクログ

火などを使った科学実験の内容と,その語り口調も楽しめる一冊.
所持していたものが昭和八年初版だったので少し異なるかもしれませんがこちらで登録します.

0
2012年09月09日

Posted by ブクログ

マイケル・ファラデー氏の少年少女向けのクリスマス講演の記録。燃えるロウソクを使って、一つひとつ実験をしながら「なぜ燃えるのか」「燃えた物質はどうなるのか」を興味を惹き付けながら実演する光景が目に浮かぶ。YoutubeやTiktokがある今となっては文字面だけだと分かりにくい部分も正直あるが、化学に興味を持つ第一歩としてワクワクしながら読み進められる本である。色褪せない。

0
2025年08月13日

Posted by ブクログ

むかし、お仏壇のろうそくと線香でイタズラして、
初めて祖父に怒られた苦い思い出があります。

思えばそれが祖父との最期のやりとりだったかもしれません。
おかげさまで人様に大きな迷惑もかけず、こうして生きられております。
叱ってくれる人がいる、というのはありがたいことですね。


この本は、山本有三の『心に太陽をもて』を手にした時、
ファラデーについて描かれた内容に特に興味をひかれましたので、
いつかきっと読んでみたいと思っていました。

ここでは、ふだんなにげなく見ている、当たり前に燃えるろうそくをテーマに、
それ単体を科学的に説いた内容が主題となっていますが、
自分は控えめに言っても、不真面目な学校生活を送っていましたし、
理科はとりわけ、座学も実験もイヤイヤやってた記憶ですので、
興味があってこの本を手にとってみたはいいものの、
書かれていることは恥ずかしながら、あまり良くわかりませんでした。

科学的な内容の細部は別にさせてもらいまして、
あくまで自分が直感でつかんだ印象としては、
講義をするファラデーも受講者も、ひとつひとつがエネルギーを
燃やしている独立した生き物であり、ろうそくと大きな違いは無いこと。
ファラデー自身の燃える炎が、ひときわ明るく周囲を照らし、後進を育み、
影響を与える存在として光を放っている光景が目に浮かびます。
ここには、冷たい現代的な詰め込み教育とは真反対の、
暖かみに満ちた一体感を感じますね。

いちばん生活のそばにある物が、実は世界の真理になっている。
なるほどこういう意識が持てれば、距離感はグッと近づく。
もしも自分が、このファラデーのクリスマス講義に参加する様な、
何かのきっかけがあったとしたなら、科学に限らず、その後の意識は
また違ったものに変わったかもしれません。

冒頭に述べました山本有三氏の本にあったように、
ファラデーは元々、エリート街道を歩んだのでなく、
人よりマイナスの状態から、大出世した偉人であるからこそ、
未来を生きる子どもへの育成の取り組みに熱心だったのかなと。

この本を読む限りでは、研究の成果に対する外部の妬みから不本意な
仕打ちも受けたように書かれていますが、彼の科学者としての
純粋な気持ちは、限りなく曇りのないものと言って間違いないかなと思います。

今日も世界の至るところ、科学者は地道な努力に明け暮れていることでしょう。
自分も1本のろうそくとして、持ち場を守ろうと思います。

0
2025年06月22日

Posted by ブクログ

●ファラデーの講義
昔からの名著として読みたいと思っていた本。
ファラデーの生き生きしたロウソクに関する講義が印象的であった。ロウソクについて様々調べており、日本製のものも登場。あらゆるロウソクを調べ、実験から、科学現象を説明する。ロウソクに関する現象がよくわかった。

0
2025年01月27日

Posted by ブクログ

 「ろうそくの科学」はファラデーが行ったクリスマス講演について記録したものである。この本はノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんがおすすめした本であり、理系的な知識、または考え方を身に着けるべく本書を購入した。
 ろうそくの燃焼をきっかけとして、水や酸素などの反応物について様々な実験を通して、それらの性質を解き明かしていく内容となっている。一見難しそうな内容に思えるが、大半が高校までに習うような現象を解説している。
 私が特に感動したのは炭素の性質について説明している第2講と第6講の箇所である。その理由は、これまで水素や酸素の働きなどについては理解できていたが、炭素に関しては特徴がいまいち分からなかったからである。本書を読むことで炭素は燃焼にとても大きな役割を果たしているとともに私たちの生活に深く関わっていることが容易に想像することができた。
 個人的には化学に一度おおまかに触れている高校生以上の人におすすめしたい。また、理系では知識の蓄積、文系では科学実験の感覚を味わうことができるだろう。

0
2021年08月26日

Posted by ブクログ

第一講から第六講まで
ロウソクの燃焼から、水素、酸素、二酸化炭素、窒素の燃焼への影響を実験しながら説明していく講義を書籍化したもの

内容についてはなかなか全部を理解したとは言えないけど、
この講義をリアルタイムで聞いた少年少女の気持ちになって読めました。

学校で「水の元素記号はH2O」と教わってテストのために覚えるのではなく、
自分で講義を聞きに行き、目を輝かせて勉強する当時の少年少女がうらやましいような気持ちになりました

0
2021年05月08日

Posted by ブクログ

王立研究所にて、1860年の年末から翌年初にかけて行われた、恒例のクリスマス講演。ファラデーさんが行われましたその内容を、雑誌の編集者だったクルックスという方がまとめられたものです。ろうそくの燃焼から始まり、物の化学変化を6回に分けて講義されています。化学式などを使うことなく、実際に目の前で行うことで、何がどのように変化するのかということを分かりやすく示されています。私たちが知っている化学変化について、一つ一つ丁寧に、具体的にどのような環境で発生するものなのかを知ることができます。このような目線での授業というものがあったならばと感じさせられる内容でした。
ろうそくに限らず、物が燃焼するときに、何が起こっていて、何が発生しているのか。それは常識として知っている感があるものですが、実は化学式として知っているだけで、実際に現実を見たわけではなかったこと。本書を読むことで、そういった、一見簡単で基本的なことが、実は本などからの受け売りにすぎないことを教えられました。

0
2020年08月08日

Posted by ブクログ

2019年のノーベル化学賞を取った吉野博士を、科学の世界へ誘った一冊。

漫画版や図解のものもあるけど、これは原著にできるだけ忠実であるように書かれてある。発行当時、この本を手に取った人の気持ちになりながら読んでみた。

なるほどこれは興味をそそられる。科学の奥深さが詰まっている。燃えるロウソクから放たれる様々な物質のように。

だれかこの本に書かれている全ての実験を映像に残してくれないだろうかって思うぐらい、生で実験を見たいなと思わせてくれる。
見たかったら科学者になって、自分の目で見ろってこと?

0
2020年07月04日

Posted by ブクログ

名著、とはこういうものなのでしょう。

子供たちに、ロウソクを使った実験を通して科学の不思議を伝えている、六日間の講義録。

子供にわかりやすく講義しているから、そんな難しいことやってないだろ…と思っていたら、基本的だけど意外と本格的な実験をしていたり。

丁寧に書かれた註釈を読みながら読むのは結構根気がいりますが、註釈読むことで、よりその場で講義を受けているような感覚になります。

わかりやすい図もついていて、小学校でやった理科の実験を思い出します。

石灰水とか、懐かしいなあ。

なんだか、科学って、やっぱり素敵ですね、世界は不思議に溢れているなあと、実感。


ファラデーに講義をしてもらいたかったなあ…。

とても偉大な人だと思います。

0
2012年01月27日

Posted by ブクログ

難しい単語が頻出するじゃないかと少し身構えて読んだけどすごく読みやすかった。
影って不思議だな〜という単純な疑問や、よく出来たこの世のあらゆる生物の仕組みや結びつきを考えるきっかけになった。

0
2025年06月28日

Posted by ブクログ

ロウソクに火が灯る現象から、少年少女に対して、科学とは何かを解き明かそうとするファラデー。見えない気体に含まれるものとは。文章と図解で、こんなにも生き生きと実験を見せて、科学の楽しさを伝えられるものだろうか。1800年代であるが、時代を感じさせない。

果たして、子供時代に本作を読んでいたらどうだったろうかと夢想する。一人で読むには、理解が足りず、何かつまらない文章問題でも読むような感覚になったかも知れない。恐らく、理解出来なかっただろう。ノーベル賞受賞の吉野さんのように、子供の頃に面白いと思えるか否かはその後の人生の試金石なのだろうか。今でも多くの子供は、この一冊を与えると興味なさそうな反応だ。でも、実際に実験を見ると目は輝く。この違いは、文章と映像の再現力、文章から想像する力の不足。

子供にただ与える前に、文章を映像化する力を身につけるにはどうするか、セットで考えたい。

0
2022年07月14日

Posted by ブクログ

ノーベル化学賞受賞者が子供の頃に読んだ本として目に止まって。
ロウソクは、炎、燃焼、水、酸素、、簡単で、そして奥深い化学が詰まっていることがわかった。ファラデーの実験も、大気圧、酸素分解、重さなど子供の目には魔法のように映り魅力的で、そして不思議さがわかるものだと思う。19世紀のでんじろう先生。
れを読んだり見たりすると、自分もその科学の一端に触れ、人間の発展に貢献したくなる、のかもしれない。

0
2020年04月27日

Posted by ブクログ

ついつい世間に流されて読みました。
子供の時に読んだのですが、当時は結局読み終えられなかった記憶があります。
ただ、いま大人になって改めて読んでみると、なるほどというとこが多く楽しく読み進めました。
やっぱりこれをおもしろいと感じれる子供がノーベル賞もとれるんだな。

0
2019年11月16日

Posted by ブクログ

日曜朝のFM番組で小川洋子さんが12月に紹介していた本。ファラデーの青少年のためのクリスマス講義録、全6回。
ざっと150年前の産業革命後のイギリスでも理科教育は全く行われていなかったと云う。きっと、当時のイギリスの子供たちはワクワクドキドキで、ファラデー先生の実験に見入ったんだろうなあ。
小中学生の頃の理科室を思い出した。燃焼実験とか、電気分解とか。
「ファラデー先生。質問。どうして、火から水が出てくるの。ろうそくの中に水素があるの」とか、手を挙げて、聞いてみたいなあ。

0
2017年02月13日

Posted by ブクログ

もし150年前にノーベル賞があれば何度も受賞していただろうと言われる科学者、ファラデー氏による青少年のためのクリスマス講演録。ロウソクの炎のゆらめきから見えてくる科学的考察はとてもシンプルでありながら驚きに満ちていて、世界の法則に触れた瞬間の輝きに満ちている。化学記号を使わない故の読みにくさや時代背景の取りにくさはあるけど、訳者の言う通り当時の少年少女の気持ちに寄り添って読むことでその喜びに触れることができるだろう。センス・オブ・ワンダー、驚くことの才能を持ち続けることを忘れないでいて。

0
2014年12月23日

Posted by ブクログ

説明がとても実践的で、現象の記述がとても具体的です。炭素、鉄、鉛、リンを空気中、酸素中での燃え方の記述など、実演しながらの口述なので、その表現は目に浮かぶようだ。教科書を読んでの理解とは違って、まるで実験室で先生が実演しているのを見ている感じがする。150年前の書籍なので、使用されている器具等は、今では想像するしかないものもあり、理解するのが難しい面もある。ファラデーはもともと職人から研究者になったという。それゆえ理論家というより実験家なのだろう。現代のいろいろな科学の解説書を含めても、これほど見事な解説書はないと思う。

0
2014年05月14日

Posted by ブクログ

イギリスの科学者マイケル・ファラデーが、1860年のクリスマス・レクチャーとして英国王立研究所で6回分の講演をまとめた本作。題のごとく、ロウソクが燃焼時に起こる様々な物理・化学現象を解説した1冊。

実際に講演を聞いているような口語訳で文章が書かれているので、ファラデーの口調が想像しやすく、親しみが感じられます。とは言え、実験内容は本格的で難解。内容をよく理解しようと思うならば、まずは『ロウソクの科学』をもとにした他の著書を読んで基礎作りした方が良いかも。

0
2016年10月12日

Posted by ブクログ

【レビュー】中世イギリスの科学者ファラデーさんの、子供向け公演がまとめられて出版されたもの。歴史的な意味と、科学的な意味で興味深かった。

中学校の授業でも習った多くの実験は、当時ナポレオン時代から既に確立されていたものだったことに驚いた。

また、ロウソクが燃えるということと、人間を初めとした動物が呼吸をするということについての多くの類似点を指摘していことにも驚いた。

0
2012年03月18日

Posted by ブクログ

途中の、水が生じる~辺りから斜め読み

分かりやすく書かれた現代のポピュラーサイエンスの本ばっかり読んでるせいか、内容が頭に入ってこない。
分からせる気があるのか?と筋違いのつっこみを入れたくなる。現代の作家は親切です。

光学中心に書かれてるのかなー、と想像して読み始めると、はるかに広範囲な分野について書かれていてたのでビックリ。

0
2012年02月29日

Posted by ブクログ

無理な注文なのだが、実験の映像を見ながら読みたかった。ローソクの科学の実験を再現してWebにアップしてくれる人はいないだろうか?

0
2012年01月28日

Posted by ブクログ

ファラデーによるクリスマス休暇の間に行われた六回連続の子供のための講義の記録.ろうそくの炎の観察から始まり,燃焼による生成物とその物質の特性を多くの実験を通じて明らかにしていく.ちょっと実験の数が多すぎて考える時間が少ないような気がするが,子供たちを対象にした講演なので仕方がないのかもしれない.この本の中の多くの実験が私たちが高校生までに学校でやってみる,あるいは見る実験であることにも驚く.なにせ150年前の本なのだから.
詳細な注と巻末のコンパクトにまとめられた小伝もこの岩波版の良いところ.
ただ子供が読むならもっと図の多い版が良いかもしれない.

0
2011年12月27日

「学術・語学」ランキング