菅浩江のレビュー一覧

  • 五人姉妹

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    2006.09. 優しさと切なさのつまったSF短編集。表題作は5人姉妹ではない。1人の主人公からクローンでできた4人の女たちが、主人公に会いそれぞれの想いを話しに来る。立派に自立していたり、嫉妬に燃えていたり…。それでも主人公はにこやかに微笑むしかない…のか。いろいろ感じるところのある話だった。

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    2009年10月17日
  • 五人姉妹

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    ブログの中から拾った一冊です。

    Rainbowさん 、ありがとう。



    こちらは9編の小品からなるSF小説です。



    ◆五人姉妹・・・社運をかけた成長型人工臓器をわが娘に取り付け、そのために娘のクローンを4体作る。

    この手のお話は随分読んだけど、今まで読んだ中で一番、優しさを感じたかな・・・

    最後が良かった・・・・



    ◆ホールド・ミー・タイト・・・もうすぐ30歳になる社会的ポジションもある独身女性が、ネットゲームで自分を癒す

    私もこの手のネット想像話はいくつか書いている。結構、いい題材なのですよね。



    ◆KAIGOの夜・・・アンドロイド系のお話

    遠い昔、宇宙なのか未来の地

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    2009年10月04日
  • <柊の僧兵>記

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     砂漠型の惑星で素朴に暮らす褐色の肌の住民たち。村に突然変異で生まれた白い肌の子供は、不吉であるという言い伝えにより他の村人から忌み子として差別されていた。
     ある日村に高度な科学技術を持った者たちがやってきて、謎の毒で村人を虐殺。
    白い子供ミルンとアジャーナの二人だけが生き残り、伝説の知恵者である「柊の僧兵」に鍛えられ襲撃者たちと戦う。
    彼らは自らの白い肌の意味、聖地とされるオアシスの秘密や世界のなりたちに迫り、悩み、迷いつつも戦うことで見違えるように成長していくのだった。

    ずっと読みたいと思っていた一冊。復刊万歳。
    ネット古書店で購入。
    ある世界で神と崇められているもの、その

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    2009年10月04日
  • 五人姉妹

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    切ない話が多めの短編集。9本も入っててお得な感じ。
    そもそもこの人は『永遠の森 博物館惑星』
    が好みだったんで短編集が文庫になるのを待っていたところ、意外に早く文庫化してくれたのでいそいそと購入。
    期待は裏切られませんでした。すこしばかりリリカルではあるけどね。

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    2009年10月04日
  • 末枯れの花守り

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    文章がとても美しいです。そして花にたくされる思いが切なく、怖い。5話目の「老松」がとてもよかったのでした。

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    2009年10月04日
  • ゆらぎの森のシエラ

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    ネタバレ

    ファンタジーかと思ったけどけっこうSF寄りだった。その名の通り、「ゆらぎ」のある作品。

    『博物館惑星』がとてもよかったのでいつか読もうと思っていた本だったが、描写がピンと来ないことが多く、読みにくかった。
    キャラクターもうまく配置されているのに、全体的には薄味に感じてしまった。
    シエラも狂気に堕ちてからは面白くなりそうだったのに、そこからがめちゃくちゃあっけなかったなあ。
    いっそバッドエンドも悪くなかったように思う。

    解説の山田正紀が、ある女性作家の発言として「日本SFは高度経済成長期の男の小説だった」という趣旨の一文を書いていた。この本(文庫)が出たのは実に18年も前なのだが、SFはいま

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    2025年04月16日
  • 永遠の森 博物館惑星

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    ネタバレ

    「これは評価されるべき良作だが私は嫌いだ」というのがこの作品の感想。
    芸術を題材にしたSF作品は珍しいと思うが、珍しいだけに終わらず2つの要素がどちらも高いレベルであり(;本編中の芸術に関する記述はどれも本当に美しい)、そこに加えて登場人物の人間描写も緻密である。複数の賞を取るだけの作品だと思う。「嫌い」という思いはこれら物語の本質ではなく、設定や登場人物の性格などが私と合わないことから来ている。

    『解説』にあるように本作は6年間(単行本への書き下ろしを加えるなら7年以上)をかけて投稿されたものである。そのためだろうか、途中で作品の雰囲気が変化している。
    前半部分は現代に近い時間軸の芸術作品

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    2025年01月28日
  • そばかすのフィギュア

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    8つの短編が入った1冊。

    本当はアンハッピー寄りの物語が
    あまり好きではないのですが
    ここに編まれた話はどれも
    中高生の頃読んでいた
    ちょっとセンチなSFファンタジーの
    香りが漂っていて…嫌いになれない。
    ブラッドベリから受ける印象に近い?

    表題作でもある
    『そばかすのフィギュア』がいちばん好き。
    こんなふうに推しのフィギュアに
    擬似知能を埋め込むことなんて
    もうすぐ本当にできてしまいそうだよ。
    『月かげの古謡』もいい。
    美しくも、物悲しい。
    コミカライズを見てみたいなぁ。

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    2024年10月27日
  • GEAR Another Day五色の輪舞

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    [1]少女は闇の中で壊れかけている工場を見出す。そこには四体のロボロイドたちがいた。
    [2]赤がパントマイマー、青が手品師、緑がジャグラー、黄がブレイクダンサーもいう感じ。
    [3]元の「GEAR」というパフォーマンスは知らないのですが、個人的には山田章博さんの絵を愛でるための絵本という感じで。

    /判ろうとしたり、操ろうとしたりすると、ときめきは違うものに変わってしまうのね。(p.33)
    /大丈夫。本当はみんなそれぞれ、自分で暗さを払うすべを持ってる。気が付けばいいだけさ(p.40)

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    2024年04月18日
  • 不見【みず】の月 博物館惑星Ⅱ

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    主人公を新たに警備員と情動学習のAIに変えて、前作の田代が頼れる先輩になった。
    「美」を楽しむとは、真贋とは、何を美しいと思うか、美術品としての形とはと様々な観点から語られる芸術に普段考えない自分の中の美術の楽しみ方を顧みたりする。
    叔父さんの行方が気になる。

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    2024年03月06日
  • 歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ

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    「不見の月」とあわせて「博物館惑星」の続編です。前作から20年近く経ってますが、物語世界も少し年月を重ねたようです。主人公はあらたに新人学芸員と警備員のコンビになりました。登場する芸術作品は、前作同様にSF要素満載の不思議な品です。いちおう大団円となってますが、まだ続編もできそうですね。学芸員をサポートするAIがこれから芸術とどう向き合っていくのか興味あります。

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    2021年11月20日
  • プリズムの瞳

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    痛いのは苦い手ですが…。
    「今感」があって面白かった!
    ブリッジが誰の言葉なのか、少女が何者なのか…想像するのが楽しかった。

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    2021年10月21日
  • 永遠の森 博物館惑星

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    面白くないわけではないものの、今ひとつ入り込めず、途切れ途切れに読んで、かなり時間がかかったかど、最後の3作は一気に読んだ。

    入り込めなかったのは、あまりに設定が人工的、技巧的というか、細部まで作り込まれていて、この世界のルール、常識が判らない身には、書かれていない部分をを想像できない、受け身でしか読めない感が強かったからと思う。

    後半はもう少し人の内面に踏み込んだ話になってきたので、読みやすかったのかな。

    まあ、綺麗なSFではある。

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    2021年05月02日
  • 永遠の森 博物館惑星

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    ネタバレ

    国産SF読みたいなーーーと言ってたら教えてもらった作品。
    舞台はSFやけど、雰囲気はミステリーって感じかな。でもテーマは一貫してラブだったよラブ。頭に機械埋め込んで、ものいわぬ物品を扱いながら、心と愛情を見つめなおすお話であった。

    Ⅴ抱擁はSFだなあと思ったし面白かった。最先端て、すぐ古くなるからね。最先端て古いんだよ。

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    2020年10月31日
  • 永遠の森 博物館惑星

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    2001年のベストSF、星雲賞、日本推理作家協会賞。宇宙に浮かぶ惑星の博物館、音楽・舞台・文芸、絵画・工芸、動植物各部門をもち、人類の芸術品を収集・分析・研究・育成している。新婚の学芸員が遭遇する謎とその解決、9連作短編集。

    さすがの受賞作。アートの謎には、感性、情熱、祈り、憧れ、そして愛がある。部門間のいつもの対立に悩む調停役..という連作お定まりの定型句も、最終話のラブストーリーにつながるとは。

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    2019年09月18日
  • ゆらぎの森のシエラ

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    SF要素は他の生物を取り込んで成長する仕組みが多少描かれているだけで、基本的にはファンタジーと思う。自己犠牲的かつ不滅的で、勧善懲悪ではないところが特徴かなぁ。結局、この一連の動乱を、永遠に繰り返すような気がするよ。

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    2019年05月08日
  • プリズムの瞳

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    かつて最先端機種として期待を集めながら絵を描くだけの無用の存在となった人型ロボットを鬱憤を晴らす為に利用したり穏やかに交流したりする人達。本来のかたちでは共存出来ず結局プロジェクトが打ち切られたところがリアル。プロトタイプ疑惑の成長しない少女や専門型の真面目さが魅力的。でも若干入り込み切れなかった。

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    2018年10月10日
  • ゆらぎの森のシエラ

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    この物語が初めて世に出た同年に私がこの世に生を受けたことに何か縁を感じる。
    もっと最近の本だとばかり思っていた。内容としては、今時のようなのに、風変わりなというか、よくあるようでないようなSF。
    ただ、おもしろいと思ったのは、「食べたものの知識を得る」ということ。
    これは今までになく新鮮で、なのにとても身近に感じられる考えだった。一瞬、魚の目の周りを食べる自分を想像してしまった。
    実際生き物は己の血肉とするためにものを食べているが、食べたことによって血肉以外の何かも取り込んでいるのではないかと思うと、すごくわくわくする。

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    2016年02月15日
  • 永遠の森 博物館惑星

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    10数年ぶりに再読。
    初めて読んだ頃の私は、まだあまりパソコンに馴染みがなくて、”バージョン”とか”接続”とかいうことの意味が本当にはわかっていなかったなあ。
    このお話が最初に書かれたのは1993年。SF作家の想像力ってすごいもんだ。

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    2015年07月18日
  • そばかすのフィギュア

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    著者の初期短編集ということで、17歳で発表(!)したデビュー作から93年作までをまとめた一冊。確かに出来にばらつきはあるけど、どれも著者らしさを感じさせる話だった。日本舞踊や音楽など普段あまりSFと結びつかないテーマをとりあげるのが上手い作家だと再確認。好きだったのは「月かげの古謡」。ちなみに「カーマイン・レッド」ピイ・シリーズの続きは「プリズムの瞳」。

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    2016年01月17日