菅浩江のレビュー一覧

  • 永遠の森 博物館惑星

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    未来の宇宙に浮かぶ小惑星に設立された博物館の物語。
    学芸員タカヒロがいつも通り館長から無理難題を言いつけられる。
    音楽が聞こえる絵に美術的価値があるか?
    SFっぽい舞台でおこる珍事が面白い。
    ほのぼのと読めそうな短編集。

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    2014年12月08日
  • 永遠の森 博物館惑星

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    SFで学芸員が主人公の話って、基本的に私好みではあるのですが、軽いノリのこじゃれたおはなしに仕上がっております。未来の学芸員は脳が直接コンピュータと繋がっており、データベースを自在に操るのである。
    それでいて主人公は絵画、音楽、自然という分野の調整役で現代のサラリーマン同様、各セクションの好き勝手な要望のとりまとめに日々頭を悩ませているのである。この設定は面白いのだが、舞台が地球と月のラグランジュ・ポイントに設定された美術館星という設定が話を軽くしているのである。
    できればルーブル美術館のあとに建った美術館というような地に足がついた設定にしていただけるともう少し重厚感もでた話になったのではない

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    2014年11月03日
  • アイ・アム I am.

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    SFとは言っても少し物足りなさが残ります。ちょっと薄過ぎるせいでしょうか!?できれば長編で読みたかった。ソフトなSFってところでしょうか。

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    2014年07月22日
  • アイ・アム I am.

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     目が覚めると、目の前には江成一信院長と、江成瑞枝総看護士長がいた。ここは病院で、自分が介護をするためのロボットであることを知る。「ミキ」と名付けられ、病棟で様々な患者と接することになるが、次第にミキは自分の中の不思議な感覚が気になってくる。これは記憶?”私”は一体何だったのだろう?ただのロボットではないのだろうか?

     オチはまぁ、それしかないだろうな~という感じだったので特に驚きもなく。ここまでの技術は今の世の中でも発展していないけれど、介護の世界にロボットが進出してくることは間違いないのではないのだろうか。ミキのように人間と同じく反応してくれる方がいいのか、もっとあえて機械的な方が介護を

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    2014年06月15日
  • <柊の僧兵>記

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    緒方剛志さんの表紙絵のせいでつい……。

    モヤっとさせる本でした。
    設定はかなり凝ってて練られてるっぽいんだけど
    私にはちょっと合わなかったな……。

    「宇宙戦争」にもラストにこーいう設定を使ってたなあ。

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    2013年07月11日
  • 五人姉妹

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    それぞれに設定の違う短編ばかりなのですが、
    すれ違う思いというか、かみ合わない思いというか
    それぞれがお互いの事を考えているのに
    伝わらないジレンマが最初にあって
    結構毒を含んでいたりする。
    でも、優しさとか切なさが後から込み上げてくる感じです。
    伝わった時に主人公達が感じるものが何なのか。
    ただ、それが幸せであって欲しいと思わせるのですよ。
    近い将来、現実に起こりそうなお話ばかりでした。

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    2012年11月02日
  • そばかすのフィギュア

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    SF童話的な短編集
    《雨の檻》外に出られない少女。ゴム人形の親友。外に出て初めて知る真実とは……?
    《そばかすのフィギュア》お姫様にはなれないそばかす娘。報われない自分を重ねる……。
    《お夏 清十郎》踊れない踊り子。時遡の力と孤独。夢の中の清十郎を追いかける。
    《月かげの古謡》お姫様への求婚。男が試練を受ける。姫の代わりに問題を出す妖やかし。妖やかしに惹かれていく男。試練は終わるが姫と王国はすでに……。

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    2012年11月19日
  • そばかすのフィギュア

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    恋愛やジュブナイル要素が印象的だが、さりげなくSF的な世界観。「本格」的なSFを敬遠してしまう人にも読みやすい。
    一見、ほんわかして優しい話が多いが、オチや背景には残酷な面もある。人の心の温かさと、酷薄さが相際立つ短編集。

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    2012年10月11日
  • 五人姉妹

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    表題作を含む短編9作。
    SFなのだけど、べースにある悲しみというか切なさみたいなものが、奥底の琴線にふれる。

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    2012年08月26日
  • そばかすのフィギュア

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    SF風味の短編集。
    オチが予測しやすい話かもしれないけれど、『雨の檻』が好き。
    恋愛と絡めた話が多い気がする。そういう話は立て続けに読んでしまうと、印象が似かよってしまうので勿体ないことをした。

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    2012年06月15日
  • 五人姉妹

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    ネタバレ

    バイオ企業を率いる父によって、成長型の人工臓器を埋め込まれた葉那子には、臓器スペアとして4体のクローンが用意されていた。やがて無事に成長した彼女は、亡き父の想いをもとめ“姉妹”との面会を果たすが…クローン姉妹の複雑な心模様をつづる表題作、『永遠の森博物館惑星』の後日譚「お代は見てのお帰り」など、先端科学が生みだす心の揺れを描いた9篇。“やさしさ”と“せつなさ”の名手による珠玉の作品集。


    SFのジャンルになるのかな。近未来の世界を描いた短編集でした。優しい物語もあれば、ちょっと切ない物語もありましたが、どれも鮮やかに情景が浮かんできてキレイな1冊でした。私が気に入ったのは「夜を駆けるドギー」

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    2011年12月08日
  • ゆらぎの森のシエラ

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     SFファンタジー。
     もとは人間だったにもかかわらず、ある人物から化け物につくり変えられ、その手先として利用されていた男。理性を取り戻し、己を血に飢えた化け物へと変えた相手への復讐を誓った彼は、その旅の途中、森の奥でひとりの少女と出会う。
     森にひっそりと住む、変わり者の少女。げてものを食べ、おかしな奇行に走るせいで、村の人々から頭が足りないのだと思われていた彼女は、男に出会ったことをきっかけに、急激な成長をはじめる。男とゆく旅路の中で、少女はやがて己に課せられた運命を知り……

     失礼ながら、ものすごーーく「もったいない!」というのがいちばんの感想でした。SFファンタジーの大作になりそうな

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    2011年05月22日
  • そばかすのフィギュア

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    初・菅浩江。短篇集なせいかライトなものが多くて読みやすかった反面、あまり心に残るものもなかったような。

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    2011年02月22日
  • ゆらぎの森のシエラ

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    作者は菅広江だと解っているのに、途中何度も久美沙織の作品かと錯覚してしまった。
    安定感のあるファンタジーだが、70億の針を少し連想させるバイオSF要素も。

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    2010年09月11日
  • そばかすのフィギュア

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    表題作がとてもよかった。二人の女の子が無垢で可愛い。
    ピィの話の男の子二人組みの話もよかったです。鮮やかだった。
    もっと一つ一つのお話が、長く細やかに語られればいいのにと思いました。

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    2009年10月04日
  • そばかすのフィギュア

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    著者の短編集『雨の檻』に1作加わり8編となった初期短編集。

    「雨の檻」・・・細菌に勝てない体を持ち世代宇宙船で生まれたシノは、ずっと無菌室に閉じこめられたまま感情型ロボットのフィーと過ごす日々を送っていた。その生活は単調で、両親とも直接ではなく立体映像を通してしか会話もできず、さらに数少ない変化を見せてくれていた映像窓も何年も前から雨しか映さなくなっていた。
    そんなある時、立体映像で会話していたパパの画像が突然乱れる・・・、そしてその日を境に宇宙船、フィー、制御を司る中枢とシノを取り巻く環境に狂いが生じはじめ・・・

    「セピアの迷彩」・・・智子は恋人ネッドを交通事故で失った、しかし彼はクロー

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    2009年11月12日
  • そばかすのフィギュア

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    良くも悪くも女流作家王道的な印象が残るSF短編集。それぞれ設定がまったく違う話ばかりなので、一気に読むにはテンポが悪いかも。

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    2009年10月04日
  • ゆらぎの森のシエラ

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    異形の騎士と、謎の少女。立ちはだかるは、化け物を生み出す創造主。なかなか描写がえぐいです。最後、聖餅を食べた後の様子はかなり怖い。でもこの展開は怖いとはまた別の意味でぞくぞくさせられました。

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    2009年10月04日
  • 五人姉妹

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    『博物館惑星』がとてもよかったので買ってみました。
    SFというより、SF的設定を使ったおとぎ話の短編集。
    表題の『五人姉妹』は正確には姉妹ではなく、5人のクローンの女性たちのそれぞれの生き方を描いた物語です。
    他にも『博物館惑星』と舞台が同じ『お代は見てのお帰り』、どこか星新一を思わせる『KAIGOの夜』など。
    私のお気に入りは「アイボ」の進化型ともいえる犬型ロボット「ドギー」を巡る『夜を駆けるドギー』。タイトルがいいですよね(笑)。
    それぞれに切なく、どんな科学の進歩した舞台に置かれようとも人間は人間、ということでしょうか。

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    2009年10月04日
  • メルサスの少年 螺旋の街の物語

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    新潮文庫の方も持っているのですが、先に買ったのがこっちなので。蛹を経て異形に変わったという女性陣を本当に綺麗だと思った覚えがあります。想像しただけで見てもないのに。

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    2009年10月04日