菅浩江のレビュー一覧

  • 永遠の森 博物館惑星

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    設定はハードSFなのにリリカルな読後感。
    わりと大騒ぎな事件もあるのに、全体的にしんと静謐な空気が感じられて、初めて読んだ作家さんだったが、かなり好み。特に最後の「ラブ・ソング」がロマンチックでよかった。

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    2016年01月15日
  • 永遠の森 博物館惑星

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    とても"綺麗"で優しいSF。
    芸術やら美術とテクノロジーを融合させた話は読んだことがなかったのですが、面白い。

    イメージや「だいたいこんな感じ」で脳と直接接続したデータベースから検索できる技術も、そのうち実現するんだろうなという感想。
    今の技術だと、キーワードによるGoogle画像検索で概念がなんとなく調べられるので、それの超発展系のような感じか。

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    2016年01月15日
  • 永遠の森 博物館惑星

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    ゲージュツというのは、一般人ならこの絵が好きとかこの本が面白いとか適当に言ってれば良いけど、博物館とかの専門家にとってはそうもいかないんだろうかなぁ、と。でもフィギュアとか挙句の果てにはスキーのジャンプにまでゲージュツ点みたいなものが付き始めると、その結果に対するもやもや感が半端なく、そうなるとゲージュツを客観的にとらえて点数付ける事が機械でできるようになるのも悪くないか。
    というストーリーではなく、男はやっぱりロマンチストという話だった。

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    2015年08月31日
  • 永遠の森 博物館惑星

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    博物館惑星アフロディーテで起こる美術品などについての問題を、コンピュータ(でいいのか?AIではないし…)と脳を直接接続した学芸員が解決していく話。コンピュータでぱぱっと解決するのではなく、結局は想像力やロマンで解決するのがいい。
    しかしながら、マシューは最後まで好きになれず、ミワコの魅力もよくわからん。

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    2015年03月20日
  • 永遠の森 博物館惑星

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    久しぶりにSFを読んだので、その世界観に馴染むまで戸惑いましたが、綺麗な読みやすい文章なので読み進められました。
    案山子と呼ばれる所長や、困ったちゃんの後輩、気の合う同僚と人間関係も愉しいし、展示物も想像力をかきたてられる。
    最後の杮落し公演の場面は、映像を想像しながら読んだ。

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    2014年05月15日
  • アイ・アム I am.

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    良かった

     平成13年の薄い本。2時間もあれば読みきれる。筋も、ものの 10分で読みきれる。ロボット・ナース。

     雑だ。流れるような美しさはない。もっとていねいにこのテーマを扱ってほしいと思うほど。

     アプローチは瀬名作品とは異なる。ロボットに人格はない。でも、でも、とても感動する。単にアバターがほしいわけではない。アバターを通じて命を学ぶ。ラストのキレは、マッドサイエンティストのそれ。自分が居なくなっても困らないように。そうか、だからナースなのか。素晴らしい。

     心に閉じ込められた姑問題。安楽死。さらっと語る現実と、新生児は人間未満、老害は人間崩壊と言い切る愛。そして、ラストの親の愛

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    2014年01月14日
  • 鬼女の都

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    これはイイ! タイトルと、文章、舞台、事件。何もかものが混然一体となって、一つの素晴らしい作品を作り出しているじゃないか。

    あらすじ:
    時代小説の同人仲間の中で、絶大な人気を誇る藤原花奈女が、着物が散乱した部屋で赤い着物を纏って死んだ。花奈女の死に関係していると思われる、常にこの京女の作品を支えていた<京都の髄>「ミヤコ」は彼女のプロ作家デビューを恨み、呪詛めいた手紙を送っていた。雅な小説を書き、京女として完璧な彼女の崇拝者、優希は亡き花奈女のプロ作家デビュー作となるはずだったあらすじを受け継ぎ、作品を仕上げようとするが、「ミヤコ」の呪いが彼女と同人仲間に襲い掛かる。京都に飲み込まれる彼女た

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    2012年10月06日
  • 末枯れの花守り

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    連作短編5作。タイトル&ジャケ買いにして大正解。
    なんとも馨しく妖しい花の物語。
    飛花落葉なれど、今という時があるからこその美しさがある。

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    2012年06月13日
  • アイ・アム I am.

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    自分は何者であるのか。この、人類が存在する限り、決してなくなることのない究極の問い。人の一生はこの問いの答えを探す旅のようなものであるような気がする。その答えは一つではなく、正解もない。自分で見つけたものだけが、自分にとっての正解と為りうる。

    介護ロボットのミキは目覚めた時から必要なことは全部知っていた。介護の知識も、病院の地図も、自分自身の構成図すら与えられていた。それでも、一番最初の彼女の質問は「私は、誰ですか。」という言葉だった。その問いの真の答えを求める思いは、病院の人々との触れ合いを通して、ますます大きくなっていく。
    身体のほとんどを機械に助けられ、それでも生きていることを実感しよ

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    2011年03月31日
  • そばかすのフィギュア

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    初期短編集。移民宇宙船やクローン、機械人形などが出て来て世界観的にはSFなのですが、内容は青春ものだったり恋愛ものだったりミステリだったりホラーだったり。SFって懐が大きいんだなあと改めて実感。ドロリとした怖さが底に秘めていたり、冷たい寂寥感が漂っていたりともの悲しい作品が多かったです。

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    2011年01月24日
  • そばかすのフィギュア

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    8つの短編小説。切ないけど、優しい話ばかりだった。
    「お夏 清十郎」は、時間飛行ができる日舞の家元・奈月のお話。
    過去へ行って、当時の名演を見聞きし、受け継いでいくために時間飛行を繰り返す。しかし、時間を超えることはまだまだ研究途中で、彼女の体に大きな負担をかけてしまう。自分が満足に踊れなくなってしまっても時間飛行を繰り返す奈月。その理由は、時間の狭間にいる清十郎に会うためだった。

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    2010年11月20日
  • 五人姉妹

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    9篇収録のSF短篇集。どれもこれも切なくて優しい話で泣きそうになる。「夜を駆けるドギー」がお気に入り。

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    2010年10月04日
  • アイ・アム I am.

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    自身の内の自我に気づいた医療用介護ロボット<ミキ>が、「自分とは」「生きるとは」を問いかける。面白かったけど、できれば長編で読みたかったかな。

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    2010年08月03日
  • ゆらぎの森のシエラ

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    キヌーヌの異形の動植物相の描写は、ブライアン・オールディスの『地球の長い午後』や、
    山田正紀の『宝石泥棒』シリーズを彷彿とさせる。
    ヒロインであるシエラはかわいいのだが、物語の後半の描写では正直、
    腰の引ける部分があって焦った。
    物語の後半はテンポが速く、疾走感が素晴らしい半面、
    書き急がれた感が無きにしも非ず。

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    2018年10月25日
  • 五人姉妹

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    SF的論理が話の中心でなく、SF的設定内での人と人のやり取りがメインとなっています。だから慣れない身にも、読みやすかったですね。人を信じること、頑なに拒んだこだわりがほぐれる様が、優しく穏やかに描かれてました。内容としては、シビアなものも多いんですけどね。

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    2010年03月26日
  • 五人姉妹

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    「五人姉妹」・・・病から父の会社が開発した成長型の人工臓器を埋め込まれた葉那子。しかし彼女には臓器に問題があったときのためのスペアとして生み出されていたクローンの姉妹がいた。
    幸いにも成長型人工臓器は上手く機能し35歳という年齢を迎えることになった葉那子は、父の死を機会にそれぞれ人生を歩んできたクローンの姉妹達と会うことを決意する。

    他に「ホールド・ミー・タイト」はネットに耽溺できる歳ではないと言いながらも、憩いの場をネットに求める30歳女性の姿を、「KAIGOの夜」は介護"される"ロボットを生み出したAIを、「秋祭り」は試験管ベビーとして生まれた者の神を求める心情を描く

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    2009年11月12日
  • そばかすのフィギュア

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    せつないSF短編集。

    宇宙船が出てきてドンパチやるのがSFではない。
    こういう感情の細やかな機微まで描いてる小品たちを読んでいると、SFというジャンルに対するイメージが変わりました。

    最新技術によって、動き・話し・感情も持つフィギュア。
    そんな彼らの恋と人間との交流を描いた表題作は、とても印象に残りました。

    いじめられっ子の少年と人間型ロボットの出会いと別れを描いた「カーマインレッド」も素晴らしい。ラストに胸を打たれる…。

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    2009年10月04日
  • アイ・アム I am.

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    終末医療を行う総合病院にミキという看護ロボットが目覚めた。
    看護、介護するなかで感情の揺れやなぜか存在する記憶を思い出し、私とははなんなのかを問うていく。

    短い本なのですぐに読めるし、話もわかりやすいのでおすすめ。
    この手の話は幸せな方向に自分探しが進むのがほとんどだけど、ミキのようにロボットとなるという救いがなかったらどうだったんだとは思わずにいられなかった。
    結末としてはこれが良いに決まってるけど…

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    2009年11月13日
  • <柊の僧兵>記

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    SFとファンタジーって似てるんだなあ、とか思いました。
    剣と魔法の世界ならファンタジー。魔法と科学の世界もファンタジーかな?
    じゃあ、魔法と見せかけた科学の世界なら、やっぱりSFかと思います。
    柊のように、というくだりがお気に入りです。

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    2009年10月07日
  • ゆらぎの森のシエラ

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    SFなようでファンタジーな物語。異形の騎士と少女が出会い、世界を支配しようとする大人物に対抗していこうとする。世界しくみ、人間の営みについても考えさせられる、深い話です。

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    2009年10月04日