菅浩江のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
良かった
平成13年の薄い本。2時間もあれば読みきれる。筋も、ものの 10分で読みきれる。ロボット・ナース。
雑だ。流れるような美しさはない。もっとていねいにこのテーマを扱ってほしいと思うほど。
アプローチは瀬名作品とは異なる。ロボットに人格はない。でも、でも、とても感動する。単にアバターがほしいわけではない。アバターを通じて命を学ぶ。ラストのキレは、マッドサイエンティストのそれ。自分が居なくなっても困らないように。そうか、だからナースなのか。素晴らしい。
心に閉じ込められた姑問題。安楽死。さらっと語る現実と、新生児は人間未満、老害は人間崩壊と言い切る愛。そして、ラストの親の愛 -
Posted by ブクログ
これはイイ! タイトルと、文章、舞台、事件。何もかものが混然一体となって、一つの素晴らしい作品を作り出しているじゃないか。
あらすじ:
時代小説の同人仲間の中で、絶大な人気を誇る藤原花奈女が、着物が散乱した部屋で赤い着物を纏って死んだ。花奈女の死に関係していると思われる、常にこの京女の作品を支えていた<京都の髄>「ミヤコ」は彼女のプロ作家デビューを恨み、呪詛めいた手紙を送っていた。雅な小説を書き、京女として完璧な彼女の崇拝者、優希は亡き花奈女のプロ作家デビュー作となるはずだったあらすじを受け継ぎ、作品を仕上げようとするが、「ミヤコ」の呪いが彼女と同人仲間に襲い掛かる。京都に飲み込まれる彼女た -
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自分は何者であるのか。この、人類が存在する限り、決してなくなることのない究極の問い。人の一生はこの問いの答えを探す旅のようなものであるような気がする。その答えは一つではなく、正解もない。自分で見つけたものだけが、自分にとっての正解と為りうる。
介護ロボットのミキは目覚めた時から必要なことは全部知っていた。介護の知識も、病院の地図も、自分自身の構成図すら与えられていた。それでも、一番最初の彼女の質問は「私は、誰ですか。」という言葉だった。その問いの真の答えを求める思いは、病院の人々との触れ合いを通して、ますます大きくなっていく。
身体のほとんどを機械に助けられ、それでも生きていることを実感しよ -
Posted by ブクログ
「五人姉妹」・・・病から父の会社が開発した成長型の人工臓器を埋め込まれた葉那子。しかし彼女には臓器に問題があったときのためのスペアとして生み出されていたクローンの姉妹がいた。
幸いにも成長型人工臓器は上手く機能し35歳という年齢を迎えることになった葉那子は、父の死を機会にそれぞれ人生を歩んできたクローンの姉妹達と会うことを決意する。
他に「ホールド・ミー・タイト」はネットに耽溺できる歳ではないと言いながらも、憩いの場をネットに求める30歳女性の姿を、「KAIGOの夜」は介護"される"ロボットを生み出したAIを、「秋祭り」は試験管ベビーとして生まれた者の神を求める心情を描く