【感想・ネタバレ】鬼女の都のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

京都を舞台とした小説を書く同人作家が死ぬ。主人公たちは、死に追い込んだ「ミヤコ」の正体を探るため、遺稿のあらすじを元に京都の取材を始める.
京都への期待と思い込み、地元の生活とのギャップと、二人の意識のずれが死を呼び込んだ話。
思い込みの激しい同人作家や京都の描写が良い。謎解き役のキャラのせいか解説シーンがやや冷める感がある。

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2016年02月06日

Posted by ブクログ

これはイイ! タイトルと、文章、舞台、事件。何もかものが混然一体となって、一つの素晴らしい作品を作り出しているじゃないか。

あらすじ:
時代小説の同人仲間の中で、絶大な人気を誇る藤原花奈女が、着物が散乱した部屋で赤い着物を纏って死んだ。花奈女の死に関係していると思われる、常にこの京女の作品を支えていた<京都の髄>「ミヤコ」は彼女のプロ作家デビューを恨み、呪詛めいた手紙を送っていた。雅な小説を書き、京女として完璧な彼女の崇拝者、優希は亡き花奈女のプロ作家デビュー作となるはずだったあらすじを受け継ぎ、作品を仕上げようとするが、「ミヤコ」の呪いが彼女と同人仲間に襲い掛かる。京都に飲み込まれる彼女たちが体験する妖しい事件の数々に、論理は存在するのか――。そして花奈女のあらすじを受け継ぐことが出来るのか――。

本格で、その推理小説的な要素が物語全体に及んでいるんだけど、世界観、雰囲気に上手く織り込んであって、浮いてるなんてことはなく、とても心地いい。タイトルの「鬼女」そして「都」、舞台である京都。それぞれが持つ響きとイメージとぴったりの描写で、魅力あふれる作品に仕上がってる。
面白かったあ!

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2012年10月06日

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