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地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館〈アフロディーテ〉。そこには全世界の美術品や動植物が収められ、データベース・コンピュータに直接接続した学芸員たちが、美の追求に勤しんでいた。そんな博物館惑星に赴任したばかりの新人自警団員・兵藤健は、インタラクティブ・アートの展示管理や「不見(みず)の月」なる絵画の盗難にまつわる謎など、さまざまな事件に対処するが──『永遠の森』に続く《博物館惑星》シリーズ第2作。
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Posted by ブクログ
人が考えうる事は、いつか実現可能になるという意見があるが、何処からか宇宙に浮かぶ欠片を運んできて、人が住んだり何かの施設を作ったりという設定は、いろんなところで見かける。 本当に出来たなら、人はどんなものを創り出すだろう。 スミソニアンの宇宙版みたいな博物館惑星のようなものならば、是非とも見てみたい...続きを読むものだけど 前回から変わって、新人2人のお話が中心になるわけだけど、気になるのは健の叔父の存在 この叔父が、どんな人なのか、次のⅢの終盤まで、わからない。 この叔父の存在が物語のとてもいい刺激になっていると思う。 健は、AIに人の情動までも、判断できるように教育する役目を担っているのだけど、人の子供を育てるように自らが見本になり、教え導く事で、情報の蓄積をしていったならば、人と言ってもいいくらいになるかもしれない。 逆に、その手間がかけられていない人は、人らしく成熟できないのではないかな? と、考えさせられてしまう。
主人公を新たに警備員と情動学習のAIに変えて、前作の田代が頼れる先輩になった。 「美」を楽しむとは、真贋とは、何を美しいと思うか、美術品としての形とはと様々な観点から語られる芸術に普段考えない自分の中の美術の楽しみ方を顧みたりする。 叔父さんの行方が気になる。
もう20年近く前になるけれども、メトロポリタン美術館に行く機会があり、現代アートのエリアに、黒く塗られた大きな四角い作品があった。それがいったいなんなのか、かなり近づいて見ていたら、警備の方に「近くだと直線なのに、離れてみるとサイドが歪んで見える作品なのだ」と教えてもらったのをふと思い出す。 これ...続きを読むもひとつの美術作品なのだというのが、当時高校生だった自分にとってすごく面白かった。 同時に、それを「美しい」とは思わない人もいるだろうなとも思う。 「美とはなにか」という問いに正解はないとしても、AIに“理解”させるというのはひとつのゴールになるだろう。 その試行錯誤の過程が、この作品では丁寧に描かれていく。 それにしても先見の明というのか。 この作品が出たのが2021年。2022年にChatGPTが登場する少し前。 画像生成系のAIが流行っていたくらいのタイミングだろうか。 そのなかで、前作からの流れをしっかりと汲みつつ、今読んでも違和感がない物語を紡ぐなんて偉大過ぎるでしょう。 生成AIに感情を教えることはできるのか、なんて、今まさにテーマになる領域だし。 久しぶりに前作を読んで、続きが出ているのを知ってすぐに読んだけれども、 19年空いたとは思えないくらい、同じ雰囲気をまとっていて、 それでいてしっかりと作品内でも時間が経っていて、 あぁみんな変わらずにやっているなと、なんだかほっとしたりする。 私の好きなお仕事小説のひとつでもあるんだよな。 みんな自分の限界に悩んだり、同僚といろいろやったり、上司を頼ったり、ときにやらかしたりしながら、頑張ってるよね、と感じられるのも、この作品の好きなところ。
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