波頭亮のレビュー一覧
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プロフェッショナルの掟や仕事のルールから人間としてのプロフェッショナルらしさや日常行動に至るまで、プロフェッショナルの世界の実態とあるべき姿を示して、職業の本質を明らかにする。主として、医師や弁護士、経営コンサルタントなどをプロフェッショナルの代表とする。
プロフェッショナルの定義とは、「高度な知識と技術によってクライアントの依頼事項を適えるインディペンデントな職業」である。
3つの形態的要件と2つの意味的要件を満たすものとしている。
1.プロフェッショナルは極めて高度な知識や技術に基づいた職能を有していなければならない。
2.プロフェッショナルの仕事は、特定のクライアントからの特定の依頼 -
Posted by ブクログ
ベーシックインカム制度に興味があり本書を手に取った。本書では、AI(人工知能)とBI(ベーシックインカム)についての総括的な説明がなされ、またそれらが社会にもたらす破壊的変化について述べられている。働き方改革の議論が盛んに行われている昨今、BI制度を耳にすることが多くなった。本書を読んで、簡易的にではあるがBI導入における懸念点と克服法、またBIが社会にもたらす利益について知ることができ、とても満足している。著者が大事なポイントとしてあげた「働かざる者食うべからず」の概念をいかに崩していくかとの議論は興味深く、私としては仮にAIとBIが社会の軸になった際に人間がそれに適応できるかどうかに関して
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能力が高く社会的に成功しているエリートというものはAIやBIに対して好意的な態度を示す場合が多いような気がする。
AIに対しては、その将来的なリスクについて検討していたが、BIに対してはその利点およびデメリットとして挙げられる点に対する反論に多くの紙面が割り振られていた。メリットの分析、デメリットの分析両方は説得力があるものが多かったが、財源の確保についてはあまり実効性のある提案にまでは踏み込んでいなかったのが少し物足りなかった。
ただ、全体としては非常によくまとまった良著であると思う。AIに関しては、得意分野がある一方でヒューリスティックな判断や身体性を伴った行動、共感などの能力の欠如が弱 -
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AIとBIはいかに人間を変えるのか (NewsPicks Book) 幻冬舎
予てから注目していたBIだが、AIの普及によってその有用性が高まることを説いており、非常に腹落ちした。全体を通して論旨がわかりやすく、AI、BIに馴染みのない方にもわかりやすいと思う。
AIの技術的な壁よりも、既得権益層の反発により、AIとBIの普及に時間がかかると思うが、方向性としは納得感がある。もしかしたら、人類史上の中でも有数の大きなパラダイムシフトの入口に今いるのかもしれない、そんなことを感じさせられてワクワクした。
人工知能AIの進化により、遠くない未来に人は食うための労働から解放される。AIの所有者 -
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AIとBI、すなわち人工知能とベーシックインカム。ダジャレなタイトルですが、こらからの近未来社会についてなかなか考えられた内容でした。人工知能とベーシックインカムについてそれぞれ知りたい人にも役立つ内容だし、それぞれについてある程度知識がある人にもその関連性について、そして、これからの社会について考える良い機会を提供てくれていると思います。未来の予測については客観的な内容というより、著者の希望的観測だとか本書を作るためのこじつけも強い気もしますが、AIを活用し、高い税金とベーシックインカムの導入された社会を生きている間に体験してみたい気がします。
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成長戦略を捨てて成熟した社会の有り様を確立すること、その具体的な中身として弱肉強食でない共生型社会を築くこと、その為には増税やむ無しと言うビジョンの方向性は賛成である。なぜこのような構想が政治家から語られないのだろうか。詰まる所、我々有権者がそういう将来ビジョンよりも目先の景気対策とか減税とかにしか興味がなく、票にならないからだ。政治家の質は有権者の質を超えられない。世の中が良くならないのは自業自得である。
ただ各論では少々異論がある。まず安心を得るための条件として医食住を挙げているが、人はパンのみにて生きるにあらず、医『職』住が重要ではないか?死なない程度に生き永らえても幸せとは言えないだ -
Posted by ブクログ
古今東西、経営戦略論の誕生から現代に至るまで様々研究されてきた経営学を、その学派が生まれた必然性を時代背景と共にまとめながら一定の軸で整理し体系化した一冊。
新書のボリュームでここまで美しく整理されると感嘆しか出てこないレベルでスマートにまとまった内容。
最近読んだ経営戦略全史で長々と書かれていた内容がギュッと凝縮されてかつ整理・体系化されているような読後感でとても気持ちのよい読み味。
作れば売れた時代から段々他のこともやらなきゃ成長できなくなって、ある程度飽和してくるとどうやって競争相手と戦うかという問題に直面してきた経営の流れに沿うように、経営管理→経営戦略(多角化戦略等成長戦略が軸