波頭亮のレビュー一覧

  • プロフェッショナルコンサルティング

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    波頭亮と富山和彦(こちらの方は存じ上げませんでしたが)、二人のプロフェッショナルコンサルタントが、日本企業の過去の戦いを振り返り現在から未来へ向けての戦いを展望します。そして、そこで活躍すべきコンサルタント像について意見を戦わせます。

      重要なのは徹底した事実の掘り下げとロジカルに考え尽くすこととそのロジカルな表現とし、更に行動経済学で論ずる人間の機微、情理を見逃してはならないと説く。

      会社を資本主義のシステムとしての、利潤追求と、人の集団、組織としての自己増殖と変化の排除の二つの本能があり、それらが二重螺旋ののように絡んで動いているとのこと、こう考えると論理と情理せめぎ合いがよく理

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    2011年07月31日
  • プロフェッショナルコンサルティング

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    数々の生々しい修羅場をくぐり抜けて来たコンサルタントの2人だけに読み応えのある内容。とても説得力がある。流石に論理的でわかりやすい。今後は執行力が重要との指摘も共感出来た。

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    2011年07月31日
  • プロフェッショナル原論

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    プロフェッショナルなるとは何か?をテーマにLSP。グランマ個々人のプロフェッショナルを定義。これを機に、世のプロフェッショナルの定義を学ぶ。

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    2011年07月04日
  • プロフェッショナルコンサルティング

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    一流のコンサルタントの職業観やマインドに触れられる本。知識の内容とお客様に提供する成果物は違うけれど、SEとも近しく感じ、参考になる点は多い。
    以下に一部抜粋。
    ・クライアントとの関係は、どっちが考え尽くしたか、喧嘩をしているわけだから。
    ・最終的にはコンサルタントにしても、人に対する洞察や人に対する関心がないと難しい。
    ・ロジカルシンキングは相手に承認してもらうためのロジカルコミュニケーションをともなってはじめて実現化する。聞き手にとって受け入れてもらえる、理解してもらえる、ということが求められる。聞いているほうがそれをロジカルであると理解・納得できるか。

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    2011年12月28日
  • プロフェッショナルコンサルティング

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    著名コンサルタント2名による対談本。

    大変示唆に富んでいる対談だと思います。
    特に、リーダー育成に関する構造的欠陥、若手のインセンティブ設計の失敗という2つの指摘について、早急に対策を講じなければならないでしょう。

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    2011年12月05日
  • プロフェッショナルコンサルティング

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    【2回目(引用)】
    会社は、資本の本能と組織の本能が二重螺旋のように絡んで動いていく。資本の本能が環境変化に合わせて事業分野や戦略スタイルを変えようと志向する。しかし、新しいことはやりたくないとする組織の本能が障害になるという中で、舵取りするのが経営、マネジメントだということです。これが一番ベーシックな会社と経営に関する定義です。

    経営者と話そうとするときにコンサルタントに求められるものは、そういうものかもしれない。何を聞かれても。どの話題になっても、ある程度わかって話せるという対応力があるとすごく助けになる

    自分だったらどう考えるというスタンスが、分析をしたたり、リコメンデーションを作っ

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    2018年05月06日
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ

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    論旨が明快。国家戦略としてのビジョンを示した上で、具体的な取り組み課題にまで落とし込んでいく話の展開が秀逸。
    この本から得たことは大きく2つ。
    1つは、成熟フェーズを迎えた国家の行く末について考え、その中で企業はどう行動するべきか、いくつかのヒントをもらうことができたこと。
    もう1つは、戦略を論じる際の論理の展開。

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    2011年05月29日
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ

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    福祉と教育を高めることによって、柔軟な雇用が可能になるとする。そのような社会を築いたデンマークは、高効率な経済運営を実現している。

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    2011年03月25日
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ

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    国のありかた。それを実現するためのビジョン・戦略。そして仕組みづくり。成長から分配へという筆者の考えを基に様々提題がされていた。

    けど、個人的に考えさせられたのは(本筋じゃないけど)、メディアの話。情報操作。やっぱ、日本しか知らないのは井の中の蛙やなと再認識。一度、情報ソースを整理、選定してみようかな。

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    2011年02月14日
  • プロフェッショナル原論

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    3ページくらい読んだところで、「この人ぜったいマッキンゼーで働いてたなw」って分かるくらい、「マッキンゼーの文章の書き方」だった。
    読みやすいし、「プロフェッショナル」について体系的に書かれている。
    ちなみに、この「プロフェッショナル」という言葉は、医者、コンサル、会計士、弁護士etc といった閉じた世界での仕事の意味でつかわれている。
    やっぱコンサルタントってすごいなーって感動。でも、やっぱり自分が働く世界ではない。

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    2011年01月06日
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ

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    現代日本の現状を的確に成熟国家と認識するところから始まる論にはとても共感できた。さらに高度経済成長モデルのまま失われた20年をさまよってきた日本が生まれ変わる為には新しい国家ビジョンを掲げ、国家の仕組みを分配国家モデルにするという提言は筋が通っていて、勉強になった。

    しかし、これを実行しようとした前鳩山内閣は国民に対するビジョンの発信力の欠如、政権担当能力不足を国民にさらしてしまった。国家100年の計と言うべきものを実行する時を逃してしまったように思えてならない。

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    2010年12月13日
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ

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    日本は成長フェーズから成熟フェーズに入り、経済成長を促進するための政策や経済成長を前提としたシステムは機能不全に陥っている。国民の誰もが医・食・住を保証される国づくりを国家ビジョンとし、そのグランドデザインのもとで産業構造のシフトを図っていく。その道のりが具体的に示され、実行にあたっての組織・制度づくりまでコンサルタントとしての実務経験を存分にいかした良書である。政治のリーダーシップ不在が叫ばれる中、政治家はせめて日本の進むべき方向と達成しようとしている未来の姿を明快に示してほしい。

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    2019年01月16日
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ

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    経営コンサルタント波頭氏の書籍。明快な政策提言がなされており、今後の日本経済を考える上で大変有用だと感じた。

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    2010年09月27日
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ

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    [ 内容 ]
    日本はこれからどの方向に進んでいくのか。
    政治は迷走し、国民は困惑している。
    既に成熟フェーズに入った日本は必然的に国家ヴィジョンを差し替えなければならない。
    そして、経済政策や政治の仕組みを再構築しなければ、社会は一層暗く沈滞していくだけである。
    国民が「自分は幸せだ」と思える社会の姿と、そうした社会を目指す政策、およびその政策を実行するための戦略と新しい社会のしくみを明快に示す。

    [ 目次 ]
    1 二一世紀日本の国家ヴィジョン(国家ヴィジョンの不在;日本が成熟フェーズに入ったことの意味;新しい国家ヴィジョン―国民の誰もが医・食・住を保障される国づくり)
    2 経済政策の転換(

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    2014年10月30日
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ

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    高福祉高負担型の国家モデルを提案。

    医・食・住
    が保証されるためには、いくら何に国家予算を割り当てるか。
    また、その財源確保のために、何を削り、どう補填するのか。
    データと話の展開も明瞭かつ違和感なく記載されている。


    序章まとめ。
    タイトルの通り、成熟した日本に、経済発展を促す様な政策は的外れ。
    今の中国やブラジルには経済支援政策が効果的かもしれないが。

    日本に対しては、老人にステーキを与える様なもので、その効果は期待できない。


    政府が発行している不必要な割り当てに対しては、しっかり酷評している。
    良いものは良い、悪いものは悪いと言い切り、かつデータに基づいてオールタナティブを提示

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    2010年09月13日
  • プロフェッショナル原論

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    [ 内容 ]
    「プロフェッショナル」とは、高度な知識と技術によってクライアントの依頼を適えるインディペンデントな職業だ。
    業態はさまざまであっても、求められるのはたゆまぬ研鑽によって培われる技量であり、最高の結果を追求するこだわりである。
    ますます複雑化・高度化するビジネス分野において、その仕事はさらに重要性を増している。
    今こそプロフェッショナルのあるべき姿のとらえなおしが必要だ。

    [ 目次 ]
    第1章 プロフェッショナルとは(プロフェッショナルとは プロとプロフェッショナル)
    第2章 プロフェッショナルの掟(クライアントインタレストファースト(顧客利益第一):全てはクライアントのために 

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    2014年10月27日
  • 日本の新構想 ~生成AI時代を生き抜く6つの英智~(小学館新書)

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    最後の島田雅彦さんが、何を言いたいのか?全く分からなかったので、減点
    磯田さん、波頭さんやメディアのパートが秀逸なだけに勿体なかった。

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    2025年02月23日
  • プロフェッショナル原論

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    プロフェッショナル原論
    著:波頭 亮
    ちくま新書 629

    しょっている、コンサルという感じでちょっと、イメージしている意識はちがったがプロの矜持と言う点では一部共感は持てました。

    いわゆる、著者のいうプロフェッショナルとは、独立して動いている一匹狼なそれである。

    どんなに有能な人材であっても、職業が一般の勤め人であれば、辞令一本で望まない業務に就かされたり、場合によっては個人的な倫理感に反するようなやり方を求められたりすることもある

    それに対して、プロフェッショナルは意にそぐわない仕事をする必要はないし、自分の思い通りに仕事に取り組むことができる

    これは、一匹狼的なコンサルの意見であ

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    2024年04月24日
  • AIとBIはいかに人間を変えるのか

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    発売してから数年後に手に取ってみた。
    主にBIに関して読んだけど、課題はもっと他にもありそう。導入までの道のりは遠い

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    2023年06月04日
  • 文学部の逆襲 ──人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」

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    資本主義と民主主義は、もう豊かさも希望ももたらさない。幸せな人生を生きるには、新しい時代を切り拓かねばならない。そのために必要なのは、「大きな物語」と解く書籍。

    現在の新自由主義経済の下では、大多数の人々が豊かさを得られていない。それを是正すべき政治も資本によって買収されており、民主主義は機能不全に陥っている。

    今の閉塞状況を打開する可能性があるのが、AI(人工知能)である。しかしAIは生産性を高めるが、その業務に携わる人間の職を奪う。そしてAIは人間の知的業務を代替するため、失業者は行き場がない「構造的失業」となる可能性が高い。

    一方、AIによる生産性の向上は、格差などの問題を解消する

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    2023年04月06日