波頭亮のレビュー一覧
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この本の数少ない短所はタイトル。
「プロフェッショナル原論」
これじゃ、なんの本か分からないぜ!
…なんて思った読者も多いはず。
「プロフェッショナル」とは高度な知識と技術によってクライアントの依頼を適えるインディペンデントな職業として紹介されている。つまり、医師、弁護士、会計士といった職業だ。
しかし、本書では主にコンサルティング業について書かれている。
「コンサル入門」と言われた方が食いつく読者は多そうだ。
本書はコンサルティングの入門書として、
大学生や若手のビジネスマンにおすすめしたい。
と同時に、自己啓発本として機能すること請け合いである。 -
Posted by ブクログ
波頭亮と富山和彦(こちらの方は存じ上げませんでしたが)、二人のプロフェッショナルコンサルタントが、日本企業の過去の戦いを振り返り現在から未来へ向けての戦いを展望します。そして、そこで活躍すべきコンサルタント像について意見を戦わせます。
重要なのは徹底した事実の掘り下げとロジカルに考え尽くすこととそのロジカルな表現とし、更に行動経済学で論ずる人間の機微、情理を見逃してはならないと説く。
会社を資本主義のシステムとしての、利潤追求と、人の集団、組織としての自己増殖と変化の排除の二つの本能があり、それらが二重螺旋ののように絡んで動いているとのこと、こう考えると論理と情理せめぎ合いがよく理解できます。
そしてその中で経営者は迅速に意思決定を行い、実行することだ。無論この意思決定にも実行可能か否かも大きく影響される。プロフェッショナルコンサルタントも相当過酷な職業のようですが、経営者も大変なのだよ^^; -
Posted by ブクログ
一流のコンサルタントの職業観やマインドに触れられる本。知識の内容とお客様に提供する成果物は違うけれど、SEとも近しく感じ、参考になる点は多い。
以下に一部抜粋。
・クライアントとの関係は、どっちが考え尽くしたか、喧嘩をしているわけだから。
・最終的にはコンサルタントにしても、人に対する洞察や人に対する関心がないと難しい。
・ロジカルシンキングは相手に承認してもらうためのロジカルコミュニケーションをともなってはじめて実現化する。聞き手にとって受け入れてもらえる、理解してもらえる、ということが求められる。聞いているほうがそれをロジカルであると理解・納得できるか。 -
Posted by ブクログ
【2回目(引用)】
会社は、資本の本能と組織の本能が二重螺旋のように絡んで動いていく。資本の本能が環境変化に合わせて事業分野や戦略スタイルを変えようと志向する。しかし、新しいことはやりたくないとする組織の本能が障害になるという中で、舵取りするのが経営、マネジメントだということです。これが一番ベーシックな会社と経営に関する定義です。
経営者と話そうとするときにコンサルタントに求められるものは、そういうものかもしれない。何を聞かれても。どの話題になっても、ある程度わかって話せるという対応力があるとすごく助けになる
自分だったらどう考えるというスタンスが、分析をしたたり、リコメンデーションを作ったりするときの基本姿勢になっている人が伸びるんです。何かの答えを、教科書や参考書で探そうとする人は、やっぱりダメ
私は整合に関するこだわりが結構あるタイプだと思います。整合しているとか、体系として閉じているとかが、とても気持ち良く感じるタイプです。だからこそ、自分自身で考えてみるのが好き
普通の会社組織であれば意思決定に参加する者全員がロジカルシンキング&ロジカルコミュニケーションの能力を持っていないと、ロジカルで合理的なディスカッションと意思決定は成立しない。
ロジカルコミュニケーションは、正確にロジックを展開して伝えるという正攻法①もあるけれど、聞き手の知識や思考の性質に合わせてメタファーやメッセージとして伝えるやり方②も使えるようになっておく必要がある
論理的になかなか動かない先に、単なる無能や無知や蒙昧があるっていうふうに思っちゃうことが一番危ない。
やっぱり全部の業界をやってきたことは、自分にとってすごく良い財産になっていると思う~中略~多くの業界と多くの会社機能の経験が縦・横に、まさに経験の体系として積み上がると、幾何級数的に的確なソリューションを生み出す生産性が上がる。
チェンジマネジメントというテーマは、戦略論と組織論、論理と情理、短期施策と長期施策…という幾つもの二元論的要素を統括的に束ね合わせて成立するもの
【1回目】
コンサルタントとして活躍する筆者と冨山氏が自身の経験を混じえながらコンサルティングとは何かを対談。
両氏が語るのは足を使って一次情報に触れることが重要なこと。
一番印象的なのは論理だけでなく情理にも注目し、正しい論理で相手を説得出来なくても諦めては駄目だという発言。そしてコンサルタントらしいと思ったのが情理もある程度までは論理で詰められるというもの。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
日本はこれからどの方向に進んでいくのか。
政治は迷走し、国民は困惑している。
既に成熟フェーズに入った日本は必然的に国家ヴィジョンを差し替えなければならない。
そして、経済政策や政治の仕組みを再構築しなければ、社会は一層暗く沈滞していくだけである。
国民が「自分は幸せだ」と思える社会の姿と、そうした社会を目指す政策、およびその政策を実行するための戦略と新しい社会のしくみを明快に示す。
[ 目次 ]
1 二一世紀日本の国家ヴィジョン(国家ヴィジョンの不在;日本が成熟フェーズに入ったことの意味;新しい国家ヴィジョン―国民の誰もが医・食・住を保障される国づくり)
2 経済政策の転換(成長戦略は要らない;成長論から分配論へ;産業構造をシフトする二つのテーマ;この国のかたち:社会保障と市場メカニズムの両立)
3 しくみの改革(行政主導政治のしくみ;官僚機構を構築している四つのファクター;官僚機構の改革戦略;国民が変わらなければならないこと)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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高福祉高負担型の国家モデルを提案。
医・食・住
が保証されるためには、いくら何に国家予算を割り当てるか。
また、その財源確保のために、何を削り、どう補填するのか。
データと話の展開も明瞭かつ違和感なく記載されている。
序章まとめ。
タイトルの通り、成熟した日本に、経済発展を促す様な政策は的外れ。
今の中国やブラジルには経済支援政策が効果的かもしれないが。
日本に対しては、老人にステーキを与える様なもので、その効果は期待できない。
政府が発行している不必要な割り当てに対しては、しっかり酷評している。
良いものは良い、悪いものは悪いと言い切り、かつデータに基づいてオールタナティブを提示している。
とても好感が持てるし、賢い著者だと恐れ入る。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「プロフェッショナル」とは、高度な知識と技術によってクライアントの依頼を適えるインディペンデントな職業だ。
業態はさまざまであっても、求められるのはたゆまぬ研鑽によって培われる技量であり、最高の結果を追求するこだわりである。
ますます複雑化・高度化するビジネス分野において、その仕事はさらに重要性を増している。
今こそプロフェッショナルのあるべき姿のとらえなおしが必要だ。
[ 目次 ]
第1章 プロフェッショナルとは(プロフェッショナルとは プロとプロフェッショナル)
第2章 プロフェッショナルの掟(クライアントインタレストファースト(顧客利益第一):全てはクライアントのために アウトプットオリエンティド(成果指向):結果が全て ほか)
第3章 プロフェッショナルのルールと組織(固有のルール ギルドとファーム)
第4章 プロフェッショナルの日常(仕事ぶり 行動特性 ほか)
第5章 プロフェッショナル達へ(誘惑と不調和 プロフェッショナル達へ)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
このようなシンプルさと明快さが演繹法の特徴であり利点でもあるのだが、こうした特徴および利点を持つ演繹法を正しく有効に使いこなすためにはある勘所を押さえておく必要がある。その勘所とは「適切な前提の設定」である。
先に説明したように、演繹法においては既呈命題から結論を導くための前提を思考者が設定するため、当然ながらその前提の適切さが論理展開の明快さや導かれる結論の内容を左右することになる。したがって、適切な前提を設定できるかどうかで、演繹法によってロジカルな論理展開が成立するかどうか、その論理展開によって正しい結論にたどり着けるかどうかが決まるのである。
前提が適切なものであるための要件は2点ある。第一の要件は「意味内容的に既呈命題を包含していること」、第二の要件は「意味内容が普遍的妥当性を有していること」である。
演繹法では「適切な前提」の設定が論理展開の可否と結論の正しさを担保する鍵であったように、この帰納法においても有効な論理展開と妥当な結論を導くための勘所が存在する。
帰納法の論理展開は、最初に「観察事象のサンプリング」を行い、次に「各観察事象に共通する事項を抽出して一般命題化する」という2つのステップから成るが、帰納法において妥当な論理展開と結論を得るための鍵は「適切なサンプリング」にある。
このように客観的に正しい論理的思考を支えるのは「ファクト」と「ロジック」であること、そして「現実的に正しいことだけが、本当に正しい」ということを銘記していただきたい。
論理的思考のコアスキル
・適切な言語化・・・・意味を言葉に載せて思考を可能にする
・分ける・繋げる・・・論理的思考における情報処理才ペレーションの中心的プロセス
・定量的な判断・・・論理的思考に現実的有効性を与える
↑知識・経験
・・・3つのコアスキルを発揮するための母胎となるアセット
ちなみにここに挙げた文はどちらも、「時」→「場所」→「主語」→「相手・対象」→「述語」という語順になっているが、この「いつ、どこで、だれが、だれに、何をした」という語順が日本語の文の基本型と言えるもので、話し手/書き手にとっても、聞き手/読み手にとっても、最も自然で分かりやすい。論理的思考を正しく行うためには、文の理解自体に意識を取られたりひっかかったりするのは無益な手間であり、また勘違いの原因になったりするので、なるべく平易に、基本型の文で考えたり、表現したりすることが望ましい。