波頭亮のレビュー一覧

  • プロフェッショナルコンサルティング
    【2回目(引用)】
    会社は、資本の本能と組織の本能が二重螺旋のように絡んで動いていく。資本の本能が環境変化に合わせて事業分野や戦略スタイルを変えようと志向する。しかし、新しいことはやりたくないとする組織の本能が障害になるという中で、舵取りするのが経営、マネジメントだということです。これが一番ベーシッ...続きを読む
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ
    論旨が明快。国家戦略としてのビジョンを示した上で、具体的な取り組み課題にまで落とし込んでいく話の展開が秀逸。
    この本から得たことは大きく2つ。
    1つは、成熟フェーズを迎えた国家の行く末について考え、その中で企業はどう行動するべきか、いくつかのヒントをもらうことができたこと。
    もう1つは、戦略を論じる...続きを読む
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ
    福祉と教育を高めることによって、柔軟な雇用が可能になるとする。そのような社会を築いたデンマークは、高効率な経済運営を実現している。
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ
    国のありかた。それを実現するためのビジョン・戦略。そして仕組みづくり。成長から分配へという筆者の考えを基に様々提題がされていた。

    けど、個人的に考えさせられたのは(本筋じゃないけど)、メディアの話。情報操作。やっぱ、日本しか知らないのは井の中の蛙やなと再認識。一度、情報ソースを整理、選定してみよう...続きを読む
  • プロフェッショナル原論
    3ページくらい読んだところで、「この人ぜったいマッキンゼーで働いてたなw」って分かるくらい、「マッキンゼーの文章の書き方」だった。
    読みやすいし、「プロフェッショナル」について体系的に書かれている。
    ちなみに、この「プロフェッショナル」という言葉は、医者、コンサル、会計士、弁護士etc といった閉じ...続きを読む
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ
    現代日本の現状を的確に成熟国家と認識するところから始まる論にはとても共感できた。さらに高度経済成長モデルのまま失われた20年をさまよってきた日本が生まれ変わる為には新しい国家ビジョンを掲げ、国家の仕組みを分配国家モデルにするという提言は筋が通っていて、勉強になった。

    しかし、これを実行しようとした...続きを読む
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ
    日本は成長フェーズから成熟フェーズに入り、経済成長を促進するための政策や経済成長を前提としたシステムは機能不全に陥っている。国民の誰もが医・食・住を保証される国づくりを国家ビジョンとし、そのグランドデザインのもとで産業構造のシフトを図っていく。その道のりが具体的に示され、実行にあたっての組織・制度づ...続きを読む
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ
    経営コンサルタント波頭氏の書籍。明快な政策提言がなされており、今後の日本経済を考える上で大変有用だと感じた。
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ
    [ 内容 ]
    日本はこれからどの方向に進んでいくのか。
    政治は迷走し、国民は困惑している。
    既に成熟フェーズに入った日本は必然的に国家ヴィジョンを差し替えなければならない。
    そして、経済政策や政治の仕組みを再構築しなければ、社会は一層暗く沈滞していくだけである。
    国民が「自分は幸せだ」と思える社会の...続きを読む
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ
    高福祉高負担型の国家モデルを提案。

    医・食・住
    が保証されるためには、いくら何に国家予算を割り当てるか。
    また、その財源確保のために、何を削り、どう補填するのか。
    データと話の展開も明瞭かつ違和感なく記載されている。


    序章まとめ。
    タイトルの通り、成熟した日本に、経済発展を促す様な政策は的外れ...続きを読む
  • プロフェッショナル原論
    [ 内容 ]
    「プロフェッショナル」とは、高度な知識と技術によってクライアントの依頼を適えるインディペンデントな職業だ。
    業態はさまざまであっても、求められるのはたゆまぬ研鑽によって培われる技量であり、最高の結果を追求するこだわりである。
    ますます複雑化・高度化するビジネス分野において、その仕事はさ...続きを読む
  • プロフェッショナル原論
    冒頭、コンサルタントのあるべき姿、理想像が描かれる。
    これだけを読むと現実との乖離が甚だしく極めて歯が浮きそうだが、最終章でコンサルタントの現状というものが端的に述べられており、それでバランスが取れている。といった印象。

    著者の方は実際にお話してみると、とても論理立っており忌憚なく話をしてくださる...続きを読む
  • プロフェッショナル原論
    プロフェッショナル原論
    著:波頭 亮
    ちくま新書 629

    しょっている、コンサルという感じでちょっと、イメージしている意識はちがったがプロの矜持と言う点では一部共感は持てました。

    いわゆる、著者のいうプロフェッショナルとは、独立して動いている一匹狼なそれである。

    どんなに有能な人材であっても、...続きを読む
  • AIとBIはいかに人間を変えるのか
    発売してから数年後に手に取ってみた。
    主にBIに関して読んだけど、課題はもっと他にもありそう。導入までの道のりは遠い
  • 文学部の逆襲 ──人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」
    資本主義と民主主義は、もう豊かさも希望ももたらさない。幸せな人生を生きるには、新しい時代を切り拓かねばならない。そのために必要なのは、「大きな物語」と解く書籍。

    現在の新自由主義経済の下では、大多数の人々が豊かさを得られていない。それを是正すべき政治も資本によって買収されており、民主主義は機能不全...続きを読む
  • 文学部の逆襲 ──人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」
    資本の暴走、民主主義の機能不全、これらが不可逆的に進行している世の中であることはそのとおりだろう。また、AIの技術が今後の社会構造を根本から変えていく要素があることも、きっとそのとおりだ。
    だが、AIが生み出す財やサービスを、人々は皆須らく享受し得るのか。人類の労働時間が減少し、余暇を楽しむ時間が本...続きを読む
  • 文学部の逆襲 ──人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」
    タイトルと直接関係のある部分はほんの一部。それを把握した上で、その前提となる新しい資本主義の話やAIなどがメインで読みたい、そういった本をあまり読んでいない人にはいいと思う。
  • プロフェッショナル原論
    2000年代初頭までのプロフェッショナルとは何かという問いを一冊を通して論じている本。
    今読むと、現代のプロフェッショナルとは異なる点も多く、また少し著者の経験に偏っているように思えるが、整理されており非常に分かりやすい文章。
  • プロフェッショナル原論
    少し冗長と感じるところもあったが、プロフェッショナルであろうとする私は励まされ、また反省させられた。
    熟練の経営コンサルタントであり多数専門書も出版している著者が、コンサルタントをはじめ専門的技術を持って公益に奉仕する「プロフェッショナル」とはどうあるべきかを、長年の自身の経験と、歴史的伝承とを織り...続きを読む
  • AIとBIはいかに人間を変えるのか
    50年後、”幸せ”ですか?
    AIに仕事を任せ、BIに収入を支えられ、自らの存在意義を何とするか。
    やりたいことを見つけられないのなら、ただ息をして100年過ごす、肉の塊になる。