波頭亮のレビュー一覧

  • 文学部の逆襲 ──人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」

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    資本の暴走、民主主義の機能不全、これらが不可逆的に進行している世の中であることはそのとおりだろう。また、AIの技術が今後の社会構造を根本から変えていく要素があることも、きっとそのとおりだ。
    だが、AIが生み出す財やサービスを、人々は皆須らく享受し得るのか。人類の労働時間が減少し、余暇を楽しむ時間が本当に増えるのか。そんなことを実現するのはほんの一握りの富裕層ではないか。一方、多くの雇用不能な人々があふれ、ますます格差が広がることにつながらないか。
    ・・・結論に至る論旨はやや気になるものの、人文知が蔑ろにされているという主張そのものには全く同感。

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    2022年10月08日
  • 文学部の逆襲 ──人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」

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    タイトルと直接関係のある部分はほんの一部。それを把握した上で、その前提となる新しい資本主義の話やAIなどがメインで読みたい、そういった本をあまり読んでいない人にはいいと思う。

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    2022年02月18日
  • プロフェッショナル原論

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    2000年代初頭までのプロフェッショナルとは何かという問いを一冊を通して論じている本。
    今読むと、現代のプロフェッショナルとは異なる点も多く、また少し著者の経験に偏っているように思えるが、整理されており非常に分かりやすい文章。

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    2022年01月11日
  • プロフェッショナル原論

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    少し冗長と感じるところもあったが、プロフェッショナルであろうとする私は励まされ、また反省させられた。
    熟練の経営コンサルタントであり多数専門書も出版している著者が、コンサルタントをはじめ専門的技術を持って公益に奉仕する「プロフェッショナル」とはどうあるべきかを、長年の自身の経験と、歴史的伝承とを織り交ぜながら論じている新書である。プロフェッショナルは公益に資するべきであり、それゆえに client and output oriented でなくてはならないこと、quality consciousかつvalue based thinking であるべきこと、そしてSense of ownersh

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    2021年09月06日
  • AIとBIはいかに人間を変えるのか

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    第1章がAIの発達。第2章がBIに関する説明。第3章がAIとBIの融合について。お金持ちにも一律に供給する代わりに、お金持ちに対する税金をupさせることがポイント。小規模実験では、余暇は自己啓発に当てられるらしい。興味深い考察ではあった。

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    2020年03月08日
  • AIとBIはいかに人間を変えるのか

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    AIによる知的労働価値暴落と感情労働価値向上の時代、BIによる働かなくても食ってよしという規範が、格差や貧困という構造問題に対する解決策として、資本主義と民主主義を救う処方箋となる。

    最初、ゴロ合わせ的なBIってナニ?と思いましたが、本文を読むとなるほど、AIとBIはセットであるべきだなぁと納得しました。

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    2018年10月13日
  • AIとBIはいかに人間を変えるのか

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    主張に対して私が思いつく反論について、さらに説明があってよかった。想像以上に足元から議論が積み上げてあって参考になった。

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    2018年05月15日
  • AIとBIはいかに人間を変えるのか

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    後半何度も重複して同じ内容が…BIに関しては著者も書いている通り意図的に書き落としている点があり、それがこの施策の実現可能性がいかに低いか難しいかを表していると思う。移行する段階で官僚や公務員が抵抗することは目に見えているしここまでガラッと生き方を他国に先んじて変えようとする国民性でもない気がする。でも僕はこの施策を支持したいしやがてゆっくりとでも世界はその方向に進むのだと思うので出来るだけ早く実現して欲しい。趣味に没頭して生きることが出来たらそれだけで幸せではないか。

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    2018年04月25日
  • AIとBIはいかに人間を変えるのか

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    AIに関しては他の本にもよくあるような基本的な話が多かった。

    一方、BIという概念はあまり知らなかったので、大変参考になった。これまではBIには反対であったが、この本を読んでから、BIもありなのではないかと考えが変わった。

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    2018年04月08日
  • プロフェッショナルコンサルティング

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    期待していたなようではなかったが、「実行する」ということについて書かれていることが強烈に印象に残った。

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    2017年12月11日
  • プロフェッショナルコンサルティング

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    ネタバレ

    現役のコンサルタント2名の対談のような形式で描かれている。

    時代の流れから、ただ、戦略を立てるだけでは勝てる時代は終わっており、実行に落とすまでのスピードや、経営という真理についての話に触れている。

    浅いですが、企業の戦略的取り組みの事例や、その際に生じる軋轢などが紹介されていました。

    コンサルタントとして力をつけるための一説で、かなり体育会系の話が出ており、論理性の高い業界の人ですら、ビジネスで力をつけるためには、ある程度の高負荷が必要だということを言っている点が興味深かったです。

    論理力は筋肉みたいなもので、トレーニングをすると付く。というのも印象深かったです。

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    2014年04月30日
  • プロフェッショナル原論

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    言葉の響きだけであまりきちんと定義されていなかったり、
    考えられることの少ない「プロフェッショナル」について書かれた本。

    決して簡単なテーマではないが、
    波頭氏のロジカルさ?表現力?のため、
    一文があまり長くなく読み進めやすい印象。

    顧客利益第一、成果思考、品質追求、価値主義、全権意識という五つの掟として書かれている。

    内容は決して真新しいものではなく、
    自分自身の経験でも感じていたこと。
    ただ、それがまとまっていることと、
    その徹底の難しさを改めて実感できたため、
    読んで意味のある本だと思った。

    一点残念なのは、
    プロフェッショナルの働き方について書かれた章。

    時代が変わったという

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    2014年04月30日
  • プロフェッショナル原論

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    外資系コンサル出身の著者なので、
    プロフェッショナルと言っても、コンサルのプロフェッショナルという側面が色濃く出ています。

    専門職、プロフェッショナルについて考えようと思って読みましたが、
    医者や弁護士のようなプロフェッショナルと通じる部分もあれば、疑問に感じる部分もあります。

    プロフェッショナルに求められるものについて、
    アウトプットオリエンティド、クオリティコンシャス、ヴァリューベース、
    と外資コンサルそのものの用語で説明されていますが、それが広くプロフェッショナル全般にあてはまるのでしょうか。

    プロフェッショナルは、行動的、意欲的、個人主義的、論理的という指摘もありますが、
    じっく

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    2014年01月04日
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ

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    日本はこれ以上は成長はしない。成長しない国に無理やり成長をしいると国民は不幸になる。やるべきことは成長ではなく「国民の誰もが医、職、住を保障される国」というビジョンを提唱しています。日本は世界でもっとも弱者に厳しい国です。弱者は自助努力が足りないから税金で救う必要がないという回答をする人の割合が世界で一番。そんな国って成熟してるのか?という問いでした。

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    2013年11月29日
  • 経営戦略論入門 経営学の誕生から新・日本型経営まで

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    経営戦略の発展の歴史/今後の課題がコンパクトにまとめられていて、分かりやすい。様々な学派の違いと実務上の使い方も丁寧に整理されていると思う。

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    2013年04月21日
  • プロフェッショナルコンサルティング

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    この本を読むまでこの二人のことは知らなかったのだが、いかにもコンサルタント的な知的会話の応酬と行った対談形式が面白い。世の中一般に第一印象で語られがちな、"所詮コンサルは・・・"といわれるコンサルタントとは一線を画す、ビジネスで変化を起こして成果を生むタイプの本来的な意味でのコンサルタントであることを伺わせる。僕自身もそういった本物のコンサルタントと仕事をご一緒させて頂いたことがあるのでよく分かるが、彼らは本当に勉強して半端ない仕事量・・・この場合の仕事とはデスクワークではなく、とにかく「考えて考えて考え続ける」という意味での仕事・・・をこなしている。
    ここまで自分を追い込

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    2012年12月16日
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ

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    戦略とは、その当事者・対象によってレベル感が異なるが、日本の国家戦略はかなりの高次のものだろう。

    また、課題先進国ゆえ、ベンチマークも少なく、難易度が高い。
    色々なところで、見知った内容が多いが、実現されているものは多くないと思う。

    こういう提言を以下に実行するかが、本当に難しいのだと感じる。

    多くの本が、思い込みで問題を定義するなか、何をもって成熟国家と判定するか、
    それは本当なのかから問い直すあたりに、さすがと思わされる。

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    2012年10月12日
  • プロフェッショナル原論

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    会計士の仕事をしているときにクライアントの方にいただいた一冊。
    プロフェッショナルとはかくもこう難しいものか、
    またかっこいいと思った一冊

    以下レバレッジメモ


    プロフェッショナルの本質とは、実はプロフェッショナルという言葉自体に隠されている。プロフェッショナル「professional」という言葉は「profess」という「宣誓」を意味する言葉からきている。つまりプロフェッショナルとは、その職業に就くのに際して、神に誓いを立てなければならないほどの厳しい職業なのである。
    何を神に誓うのかというと、社会に貢献し公益に寄与することを目的として働くこと、そしてその目的を果たすために定められてい

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    2012年04月25日
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ

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    そこそこ厚い本ですが、サラリと読みやすさがあります。成長するとこで成り立つ社会ではなくなったとし、成熟した中で日本人がより良く暮らす提案書です。
    一番ためになったのは、官僚に対する記述です。官僚の粘り強さや賢さ、どのように国民が犠牲になったのか、特別会計の不透明さは読む価値あります。
    官僚がいる限り、誰が政治をやっても同じということだなー。

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    2012年03月20日
  • プロフェッショナルコンサルティング

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    友人に勧められて読んだ一冊。
    コンサルタントとして活躍されているお二人による対談本。
    必ずしもコンサルタント向けというわけではなく、ビジネスパーソンにっとて役立つ内容だと思いました。
    論理的思考力は誰にでも必要なもの。出来て当然なものという印象を持ちました。その上で、感情にどう対応していくのかがKSFかと思います。
    若手コンサルタントに向けたアドバイス的なものもあるので役に立ちました。

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    2012年03月09日