大友徳明のレビュー一覧
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ネタバレ子供の頃からディズニーのノートルダムの鐘が好きで、ずっと読んでみたいと思っていたものの読みにくいという評判も聞いており手が出せずにいた作品。
抄訳版があるということで読んでみたが…すごく面白い!
アニメとは中身が違うとはなんとなく聞いていて、フロロー判事が明確な悪役ではなく葛藤が丁寧に描かれている等を聞いて、もっと淡々としたリアリスティックな内容を想像していた。
が、意外としっかり起承転結のある物語になっており、なんならアニメ版よりドラマティックとすら感じた。
個人的にはフロロは悪役と感じたが、その他も良い人があまりいないので相対的に悪役とは見なされていない感じ笑
カジモドもアニメほど純粋ない -
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無人島に不時着した遭難者たちの物語最終巻。仲間も増え、安定した生活を手に入れた彼らは海上に船を見つけるが、その正体は脱獄した囚人の集団だった。悪漢どもに島は荒らされ、銃撃戦が起き、命の危機に瀕する少年。行方不明になる仲間。数の暴力と医薬品の不足、もう助からない……次々と襲いくる絶望。誰もがおしまいだと悟ったそのとき、謎の存在が彼らに救いの手を伸ばす。彼らは謎の存在に感謝の気持ちを伝えようと、「彼」を探すことに決める。そして、彼らが開拓してきた島にも重大な変化が。
怒濤の展開に、読む手が止まらなかった。どこから狙われているかわからないゲリラ戦はハラハラし、少年が衰弱していく描写は読んでいて辛かっ -
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「813」モーリス・ルブラン、大友徳明訳、偕成社ルパン全集5。初出はフランスで1910。
もう多分20年以上前かに夢中になって読んだモノの再読。ルパン・シリーズ全部は読んでいませんが、読んだ中ではルパンの最高傑作だと思っています(水晶の栓も良かったけど…)。
ケッセルバッハという名前の実業家がパリのホテルで殺される。その真相と、ジュヌヴィエーブという美しい娘を巡って、【ルパン・警察・正体不明の犯罪者】が三つ巴の戦いを繰り広げる…という内容で、ルパンはセルニーヌ侯爵であり、はたまたルノルマン刑事部長でもあるという痛快な活躍ですが、相手も強者で何度も危機に。
そして実はこの偕成社版では「続8 -
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ネタバレ主人公はルパンかと思うくらい、活動が機敏で、女性に優しい。
幸せな終わりで恋愛小説の要素がある。
ロシアからパリまでのヨーロッパを舞台にした冒険小説になっている。
殺人事件も出てきて、推理小説の要素もある。
大友徳明の翻訳、解説。解説でパリの亡命ロシア人の活躍の紹介がある。事件の背景を知るのによい。
パリの芸術家
荻須高徳
エレンブルク「雪どけ」
ディアギレフ(バレー)
ニジンスキー
ストラビンスキー
藤田嗣治
モリディアニ<イタリア>
キスリング<ポーランド>
パスキン<ブルガリア>
シャガール<白ロシア>
スーティン
ザッキン
レーニン
トロツキー -
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無人島生活を始めた5人+犬1匹の物語の続編。着の身着のままだった彼らだが、各々の知識、発想、能力、献身等により、無人島をめざましく発展させる。不時着した気球の布地から衣服を繕う。家畜を育て、小麦を栽培、収穫してパンを作り、窓ガラスをはめ込み、待望の煙草をふかす。さらには、もはや「そうなんですね」と頷くことしかできない科学や物理学の説明の後、風車や水力エレベーター、電気通信施設まで整備する。水夫の言う通り、汽車を走らせる日も遠くない。技師が「今は必要ないから作ってないだけで、簡単だよ」と説明しそうなのが目に浮かびます。たとえるなら『どうぶつの森~無人島サバイバル編~』みたいな印象。人間ってすごい
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神秘の島[第一部]/ジュール・ヴェルヌ
「海底二万里」のネモ艦長が出ると聞いて読み始めた本。
囚われの5人+犬1匹は、気球でアメリカを脱出し、嵐に翻弄されながら見知らぬ島に不時着。
最初の頃は、奇跡的に持っていたマッチを「俺には擦れない!失敗したらおしまいだから!」と 大騒ぎしながら慎重&丁寧に扱った彼らだったが、リーダーのサイラス技師の知識の元、簡単に火をおこせるようになり、弓や罠、レンガ、陶器や家具等を作り、鉄鉱石や石炭から鋼鉄を生み出すように。さらには爆薬の原料であるニトログリセリンまで生成して地形を変え、快適な居住環境を手に入れる。皆が各々の能力をフル活用する、すごすぎるサバイバーたち