佐藤高子のレビュー一覧

  • オズの消えたプリンセス

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    『オズの魔法使い』の続編、オズ・シリーズの第11作目。
    (早川書房ではシリーズ第12弾として出版されています)

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    2011年01月27日
  • オズの虹の国

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    『オズの魔法使い』の続編、オズ・シリーズの第2作目。

    ドロシーがオズを去った後のお話。
    オズの国の北、ギリキンの国に住むイタズラ少年のチップは、意地悪な育ての親のモンビが大嫌い。
    ある日、自身のイタズラが災いして、チップはモンビの怒りを買ってしまう。
    命からがらカボチャ人形のジャックと逃げ出し、途中で木挽き台をお供に加え、エメラルドの都へと向かう。
    ちょうどその頃、エメラルドの都にある宝石を狙って、美少女だけの革命軍が反乱を起こそうと企んでいた…。

    オズ・シリーズで要となる人物、オズの真の王位継承者がこの巻で出てくるのですが、その正体には驚かされました。
    シリーズ14作中、唯一ドロ

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    2011年01月27日
  • オズの魔法使い

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    映画やミュージカルでも有名な童話、『オズの魔法使い』の原作本です。

    カンザス州に住む少女ドロシーは、竜巻に巻き込まれオズの国へ飛ばされてしまう。途中で出会った「脳」のない案山子、「心」のないブリキの木こり、「勇気」のないライオンと共に、それぞれの願いを叶えるためエメラルドの都へと目指す…。

    初版1974年発行のものなので、訳が古臭い感じがするのは否めませんが、ボームの14作すべて刊行されているのは早川書房だけですので、続けて読みたい方には是非オススメします。
    (といっても続刊はすべて廃刊してますが…)

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    2011年06月22日
  • オズの魔法使い

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    実は全14巻もある「オズの魔法使い」シリーズ。中学〜高校時代に夢中になって集めた。集めた理由は、話の面白さとハヤカワ文庫版は表紙イラストが素敵だったから。

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    2009年10月04日
  • オズの魔法使い

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    以前ハヤカワからでていたシリーズ(実は長いんです)が子供の頃大好きでした。ハヤカワ版の表紙が素敵だったのですが…。虹の娘ポリクロームが好きだったなぁ。

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    2009年10月04日
  • オズのグリンダ

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    小学生の時、親にねだってオズシリーズを全14冊買ってもらった。あれから10数年経つけど、いまだに本棚の一角を占めている。子供生まれたら読ませたい。予定ないけど。

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    2009年10月04日
  • オズの消えたプリンセス

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    (内容)
    なんとオズマ姫が突然姿を消してしまった。<魔法の絵>もいつのまにか無くなっている。右往左往する宮殿に次々と悪いニュースが飛び込む。<魔法使い>の魔法の道具もなくなり、その上なんとグリンダの<魔法の本>を含む魔法の道具や貴重な混ぜ薬までもがことごとくなくなっている!
    そんなことが可能な人物がオズにいたのか?魔法の道具なしに立ち向かえるのか?オズマの安否は?

    (感想)
    なんとも衝撃的な出だしで始まります。いったいどうなっちゃうのぉ??ってカンジです。別の話に思えたイップの国の話も最後にはちゃんとからまってきて、結局はめでたしめでたし・・・になるってわかっていてもやっぱりはらはらどきどき

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    2009年10月04日
  • オズの虹の国

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    (内容)
    今度の主人公はギリキンの国の少年チップ。育ててくれたモンビばあさんはいじわるな魔女。いたずらの押し置きに大理石に変身させると言われて、人望のあるかかし陛下が治めるエメラルドの都へと逃げ出す。ところがちょうどそのころ、エメラルドの都に散りばめられた宝石を狙って、美少女だけで構成された軍隊が反乱を起こして、オズの国は大混乱。
    チップの運命は?かかしの運命は?そしてオズの国はどうなってしまうのか??

    (感想)
    「オズの魔法使い」を読んだ子供達から続編を望む声がたくさん届いて、それに応える形でこの物語ができたそうです。第1作に劣らずどきどきわくわくする冒険に充ちています。それでもどこかのん

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    2009年10月04日
  • オズの魔法使い

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    (内容)
    カンザスの少女ドロシーは、たつまきに家ごと巻き上げられ、落ちたところは、不思議な魔法の国オズ。エメラルドの都に住んでいるオズの支配者、大魔法使いのオズ様なら、カンザスに戻る方法をご存知かもしれないと、一路エメラルドの都へと向かう。途中、同じくオズ様にお願いがあると言う仲間が増え、みんなで旅を続ける。一行を待ちうける数々の冒険。
    果たしてオズ様には無事に会うことができるのか。ドロシーはカンザスに戻れるのか、旅の仲間たちの願いはかなえられるのか?

    (感想)
    教訓や道徳が散りばめられていたそれまでの子供向けの童話と違い、純粋に子供達を喜ばせるためだけに書かれたこのお話。シリーズ1作目です

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    2009年10月04日
  • オズの消えたプリンセス

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    (内容)
    なんとオズマ姫が突然姿を消してしまった。<魔法の絵>もいつのまにか無くなっている。右往左往する宮殿に次々と悪いニュースが飛び込む。<魔法使い>の魔法の道具もなくなり、その上なんとグリンダの<魔法の本>を含む魔法の道具や貴重な混ぜ薬までもがことごとくなくなっている!
    そんなことが可能な人物がオズにいたのか?魔法の道具なしに立ち向かえるのか?オズマの安否は?


    (感想)
    なんとも衝撃的な出だしで始まります。いったいどうなっちゃうのぉ??ってカンジです。別の話に思えたイップの国の話も最後にはちゃんとからまってきて、結局はめでたしめでたし・・・になるってわかっていてもやっぱりはらはらどきど

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    2009年10月04日
  • 魔法がいっぱい!

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     「オズの魔法使い」で有名ではありますが、実はボームはこんな作品も書いていたりします。むしろ処女作。

     お菓子でできてるモーの谷(国)を舞台としたファンタジー短編集です。わりとコミカル。天野さんがまだハヤカワでばりばり扉を書いていた時代なので、そっちの方でも涙モノだったりします。

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    2010年10月13日
  • オズのグリンダ

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    ボームのオリジナルオズシリーズ完結。冒頭の「読者の皆さんへ」の雰囲気がちがうな、と思ったらもうボームはなくなっていて編集者からの言葉になっているのがすでに寂しい。中心となるのが善良でない統治者に独裁された二つの国同士の戦いであり作品が書かれた時にヨーロッパで進行していた第一次世界大戦の色も濃く感じてしまう。特にスキーザーのクーイーオーが使う潜水艇などの機械を使うための魔術にはオズマやグリンダの魔法では対抗できない、というのは戦車や毒ガスで戦争が加速度的に非人間的になった時代とおとぎ話としてのオズの関係性のよう。
    ユークーフーの赤毛のリーラがなんか魅力的。
    最後がこれまでのようなふわふわしたハッ

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    2025年09月20日
  • オズのかかし

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    トロットとキャプテンビル、オークといった新キャラがみんな個性があって楽しい。ボタン・ブライトは「オズへつづく道」の時のなんでも「知らなーい」しか言わないキャラからはもう少し話せるキャラに変わっている。彼らが出てくるthe sea fairiesとSky island も読むといいんだろうな。コブコブマンもこの作品での登場の仕方だけだとよくわかんないエピソードだけど「魔法がいっぱい」にも出てたんだな。これも大昔に読んだけど面白かった記憶。読み直したい。
    いきなりの馴染みの薄いキャラが海に飲み込まれる導入はちょっと唐突だけど、オークが出てきてキユウの島に着くあたりからいつものオズの世界。キユウとか

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    2025年09月12日
  • オズのリンキティンク

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    確か30年くらい前の高校生くらいに新刊だった。その時はちょっと子供っぽく感じてオズも卒業かなと思ってそれから後の作品は読んでいない。
    今読むとストーリー展開が早くてなかなか面白い。王でいたくないリンキティンクの悲しみと陽気さ、ヤギのビルビルとのやり取りの皮肉などむしろ大人向けの部分もあるのかも。インガ王子は割と普通すぎて真珠のスーパパワーはチートだけど読んでて痛快。
    読んでいても感じるし訳者あとがきにもある通り、元々はオズの話ではなく独立したお話として書いた作品をエンディングにドロシーやらオズマたちを登場させてオズのシリーズに取り込んだという成り立ち。なのでとってつけたいつも通りの強引なハッピ

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    2025年09月09日
  • オズへつづく道

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    ネタバレ

    導入が不思議。謎の人物モジャボロと出会ったドロシーがカンザスの家の周りの道を歩いているといきなり異世界の迷い込む。ボタン・ブライト、キツネのドックス王、虹の娘ポリクローム、ロバのケルヒーホー王、ミュージッカー、スクードラーだ!、ジョニー・スグヤール、ジンジャーブレッドの王、ジョン・ドウ、チック・ザ・チュラブ、ゴムのクマ パラ・ブルーイン、サンタクロースとその妖精リル、ヌック、メリーランドの蝋人形の女王、キャンディ・マン。
    そもそもドロシーたちが道に迷い出したのもオズマのはからいで誕生日パーティに呼ぶため。パーティにはいつものメンバーと上記の人々の一部、三つ編み男、エヴの王家の人も呼ばれて盛大に

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    2025年08月23日
  • オズと不思議な地下の国

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    ネタバレ

    ハヤカワ文庫の翻訳の順番は異なったけど、オズのオズマ姫のすぐ後の話がこちら。ヘンリーおじさんとのオーストラリア滞在を終えてサンフランシスコに着いたドロシーがカリフォルニアの地震でできた地割れに落ちて地下の国に行く。ドロシーと一緒に子猫のユリカ、馬車の運転手ゼブと馬のジム。同じように地割れに気球ごとはまって降りてくるのが「オズの魔法使い」。マンガブー、透明な人たち、三つ編み男、ガーゴイル、コドラ。結局はオズマの魔法でオズに移動。
    オズという国の名前とペテン師である「オズの魔法使い」の名前の関係が解き明かされる。「オズの魔法使い」の本名は、オスカー・ゾロアスター・ファドリグ・アイザック・ノーマン・

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    2025年08月23日
  • オズの虹の国

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    ネタバレ

    ドロシーが登場しないオズの物語。オズを治めるオズマ姫誕生の物語。
    チップ、モンビ、ニキディク博士、ジャック、木挽き台の馬、ジュリア・ジャム、ジンジャー将軍、ヒキノバシ・ウォグル・ムシノスケ・ガクシャ、ガンプ。
    「オズの魔法使い」はオズに来てパストリアという王から王座を奪いその娘をモンビに渡して・・・という設定だがこの設定はのちに忘れ去られる。

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    2025年08月23日
  • 所有せざる人々

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    善意を前提に作られたシステムは余裕というか、誰もが未来の心配しなくていい状態にしないとおそらくうまく回らないと思う。作中ですら結局の所無政府状態というけど善意でなく村社会もどきで回してるの当人たちが自覚しつつ、わずらわしく思いながら折り合いつけながらな感じで、うまく回らないなりにどうにか回ってる社会になってたかと思う。問題はあっても、それでも社会を信じているのはいい事なのやら、思考停止なのやら

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    2025年07月25日
  • 所有せざる人々

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    ネタバレ

    政府をもたず、国境もない
    オドー主義というアナーキーな思想を持つ
    コミニュタリアンの星、アナレスと

    資本主義的で、男尊女卑の文化を取りながらも
    繁栄をするウルスという
    双子星を舞台に、
    人間の真の幸福とはなにかを問う作品。

    資本主義と社会主義のメタファー。

    アナレスでも、結局は人の目を気にする、
    周りの人間からの暗黙のルールのような
    しがらみに縛られたりする。

    主人公はアナレスからウルスに行き、
    資本主義の世界を経験する。

    ラストはアナレスに帰って来る。
    手ぶらで帰って来るラストが印象的だった。

    時系列は分かりにくいし、文章も独特で
    読みづらい。
    しかし内容は素晴らしい。

    読書に

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    2025年04月28日
  • 所有せざる人々

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    理想の社会構造ものって言っていいのか
    貨幣なし世界だとどうなんだろうと思うけど、その1つのあり様が描かれた作品
    お金のことを考えないとどこまでできるのかと言うのは考えたことはあるけど、この作品はソ連みたいな社会主義の顛末を念頭に置いたものっぽい。
    プロジェクトヘイルメアリーや機本伸司さんの僕たちの終末みたいにお金のこと考えないと凄いことできるみたいな可能性じゃなくて、継続的な生活が描かれていた。

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    2024年04月05日