小泉八雲のレビュー一覧

  • チータ・ユーマ ラフカディオ・ハーン全小説

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    ラフカディオ・ハーンが来日前に書いた2作の小説を収録した1冊

    とにかく風景や風俗の描写が丁寧で細かいのだけど、文章が素晴らしく上手くて読みながらその場所の景色が目の前に広がるような臨場感が半端なかったです。延々と風景描写が続いて一向に物語が進まないのも全く気にならないし、なんならもっと読みたいと思ったくらい。

    物語の方も、白人の立場ではなくて、クレオールや黒人に寄り添う書き方をしていて、後年、異国の地で生涯を終える人生を歩んだベースがこの頃にはすでにあったのだなと思いました。

    ユーマの方で、地元の怪談的な民話が挿入されていたのも面白かったです。

    朝ドラを見てるので、作品を通して彼の人生

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    2026年03月05日
  • チータ・ユーマ ラフカディオ・ハーン全小説

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     小泉八雲の日本名で知られる「ラフカディオ・ハーン(1850~1904年)」の、その54年の生涯に於いて書かれた小説は僅か二編のみで、それら「チータ─最後の島の思い出」と、「ユーマ─西インド諸島の奴隷の物語」を収録したのが、本書になります。

     1886~1889年にかけて執筆された作品だけれども読みやすくて、これには平川祐弘さんの訳が大きいのではないかと感じながら、更に彼自身による29ページもの充実した解説がハーンの作品を初めて読む私にはありがたくて、そこからは本書の二編についてだけではなく、他の作品やハーン自身のパーソナリティや生き方との繋がりも知ることができたことによって、ハーンに対する

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    2026年01月29日
  • 怪談・骨董

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    怪談話以外の随筆は私には少し難しかった。けれど八雲が、題材のことを面白がって書いているように感ぜられた。

    『力(りき)ばか』という話に出てくる力は、精神年齢が2歳ほどの16歳。名前にばかと付けるのはどうかと思うが、この時代は差別があまりなかったのか、力は世間から優しくされていたと書かれていたのが印象に残った。

    昆虫の研究の『蚊』は、真面目に書いているのだろうがなんだか笑えた。蚊に苛まれる八雲を朝ドラのヘブン先生のイメージで想像すると可笑しい。『蚊』についてヘブン先生役のトミーさんが話しているのをInstagramのショート動画で見た。八雲の墓に参ったトミーさんが、墓前で蚊に刺された話をして

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    2026年01月28日
  • 怪談・骨董

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    怪談は、怖いだけでなく、悲しみや儚さ、切なさ、愛情すらも感じさせてくれるお話なのだ。
    八雲さんの異国視点の論や、ユニークな思考もおもしろい。

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    2026年01月10日
  • 小泉八雲集(新潮文庫)

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    有名なお話から、そうでないお話まで網羅らされている。
    アイルランド出身とは思えないほどの堪能な日本語ではある(訳者が実に上手い)が、ベースはやはりヨーロッパ人だなと思われる記述が見られる。

    個人的には作品の真ん中ぐらいの278ページ「心中」あたりから、 ラフカディオハーンならではの感想が入ってくるのが、非常に面白く感じる。
    それまでは、忠実に昔話を再現しているが、ハーン自身の心情も組み込まれている。
    とくに『日本人の微笑』におけるイギリス人と日本人の比較は、当時の日本人がどういう存在であるかを知ることができる貴重な資料のようにも感じる。
    日本人として生き、日本の中にいると、当たり前のように感

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    2026年01月11日
  • 小泉八雲の世界一美しい怪談

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    「ばけばけ」にはまり、小泉八雲の作品を読んでみたくて、手に取った一冊。
    イラストも言葉も美しく、小泉八雲の世界にどっぷりと浸ることができた。

    怪談って怖いだけじゃない、その魅力が小泉八雲を惹きつけたんだろうなぁと思った。

    特に、「常識」が好きだった。おごってはいけない。

    女性の執念も怖い。

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    2026年01月03日
  • 八雲さんとセツさんの怖い話。

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    ネタバレ

    小泉八雲、素敵な人だなぁ。
    今以上に、外国の人は暮らすのが大変な時代に、こんなに温かい人に囲まれて過ごしていたのは、小泉八雲の人柄なんだろうなぁ。きっとここに描かれていない苦労もたくさんあったんだろうけど。そして奥さんも素敵な人だー。素敵な夫婦。

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    2025年10月25日
  • 小泉八雲集(新潮文庫)

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    小泉八雲文学忌、八雲忌

    さてと、今年の新潮文庫の100冊に何故か
    小泉八雲集。
    きちんと分類された短編集で、久しぶり再読の短編もあり、全くの未読も多々あり。
    印象的な作品は、日本人の微笑について書かれたもの。決して、日本人の微笑を卑下することなく
    悲しみも微笑で表す繊細な状況を理解している。
    せっかくなので、再読しなくて良いように覚書多めとなりました。

    「影」1900年(明治33年)
    今昔物語や御伽百物語に題材をとる。
    ⚪︎和解(京都)
     困窮した若侍は妻を捨て、新たな妻と伝地へ向かう。やがて別れて戻ると、そこは屍の家となっていた。
    ⚪︎衝立の乙女(京都)
     恋い慕った衝立の絵の女が、現実

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    2025年09月26日
  • 小泉八雲集(新潮文庫)

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    【一言感想】
    曖昧なモノゴトに対して目を向けていくと
    感性が成長していく

    恐怖の裏にある日本古来の道徳観や教訓、文化、情念などが含まれる怪談に興味を持ったギリシア人から帰化して日本人となった小泉八雲氏が記録・世界に紹介したものの中の代表作を収録された一冊

    小泉八雲氏は西洋の利己的な側面が強いことを嫌っていたらしく、物質主義に傾倒しすぎると自分や他人を型に嵌めたがってしまい、感情に対しては薄情となり、道徳観や幸福感も低下してしまうと本書の中でも指摘をしていました("日本人の微笑")

    曖昧なモノゴトに対して目を向けていくことで、一つの型に当て嵌めようとはせずに、捉え方の幅

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    2025年09月21日
  • 小泉八雲集(新潮文庫)

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    私たちからしたらわりと当たり前な、例えば鏡に魂が宿るようなことを事細かに説明されるのが不思議な感覚。うんうん、そうだよと思いながら読み進めつつ、唐突なポンドヤード法にびびる。

    1話数ページなので読書リハビリに良かった。
    気に入った話はいくつかあるけれど、現代怪談と違って「いまいち由来や因縁がわからない」「唐突にバイオレンスをお見舞いされる」もの、または「深い情念(主にロマンチックな)から悲劇的な結末を迎えてしまう」ものが自分の好みかも。
    現代怪談は小難しくていけない。

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    2025年09月21日
  • 小泉八雲集(新潮文庫)

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    小泉八雲の本を読むと
    言い知れぬ女心が、殿方たちを恐れへと
    誘っていたのかな。。。
    などと、人の心の恐怖へ誘われるけど。。。

    本当は日本女性の純粋さ
    想い人を遺して先立つ哀れさ
    儚い約束を信じて旅立つ哀れさ
    その切ない念が小泉八雲を通じて
    悲しい運命の女心が切々と綴られていたのが
    なんとも心が締めつけられる思いだった。

    時代背景から心中が多かったこと。
    その理由もこの本から知ることができた。
    だから、明治以降の文豪たちの作品には
    叶わぬ恋ゆえの悲哀が多いのかな。。。

    小泉八雲さん
    日本は随分と変わりましたよ。
    現代の日本人を、どう書き残してくれるかな。。。
    どんな神々の音楽を聞くことがで

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    2025年09月17日
  • 小泉八雲集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    昨今のエセ日本通よりちゃんと日本をわかっている。
    角川の「怪談・奇談」とほぼ同じ。
    「怪談・奇談」は四十二編で、こちらは四十八篇。

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    2025年08月24日
  • 小泉八雲集(新潮文庫)

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    朝ドラばけばけの主役になる前に読む。怪談を集めるのが好きだったのはわかる。ろくろ首や耳なし芳一がどういうふうに英語文化圏に紹介されたのかをみれます。日本人は不思議にも思わない表情に着目した比較文化論’’日本人の微笑’’の出来が出色

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    2025年09月13日
  • 怪談・骨董

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    小さいころに読んだことがある「耳なし芳一」や「雪女」をはじめ、
    死霊や生霊、雉の話など初めて知る古い話など、短く読みやすい作品が多かった。
    民俗学や信仰などにも通じていそうな話があり、舞台となる地域のことを調べてみるとまた違った一面から各話をとらえることが出来そうだと感じた。
    寝る前に少しずつ読み進め、妖しく不思議な世界を堪能することが出来、満足。

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    2024年10月31日
  • 小泉八雲集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    和解 京都
    衝立の女
    死骸にまたがる男 大宿直村(おおとのい)
    弁天の同情 京都 大通寺
    鮫人の恩返し 近江の国石山寺 瀬田の長橋 三井寺
    守られた約束 播磨の国加古の村 富田城
    破られた約束 
    果心居士のはなし 信長 清水寺 近江八景
    梅津忠兵衛のはなし 出羽の国横手
    漂流 焼津新屋地区 紀州の九鬼 荒坂 金毘羅さま 小川の地蔵さま
    骨董 伯耆の国黒坂村 幽霊滝
    茶碗の中 江戸本郷の白山
    常識 愛宕山
    生霊 江戸の霊岸島
    死霊 越前の国
    おかめのはなし 土佐の国 名越
    蝿のはなし 京都島原街道寺町通
    雉のはなし 尾州の国遠山の里
    忠五郎のはなし 江戸の小石川
    土地の風習 九州

    草ひばり こ

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    2022年12月09日
  • 小泉八雲集(新潮文庫)

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    怪談が有名な著者だけど、日本人観・日本文化観は日本人として頷けるところが多かった。
    悲しいこと、辛いことがあっても、他人にはつとめて笑って見せるその何とない仕草。
    急速に変わっていく現代でもみられるこの仕草、八雲が指摘しているような、文化や価値観、日本人の根底から根付いた反応。
    これが廃れるのは、おそらくもっと先だろう。

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    2022年09月01日
  • 雪女

    購入済み

    いまの季節にぴったりの短編だろう。でもこの話を本当に楽しめるのは、毎年雪かきに追われる人々だけかもしれない。彼らの特権だ。

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    2022年09月28日
  • フーシギくん他 水木しげる漫画大全集

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    ネタバレ

    『フーシギくん』

    『ムーラちゃん』

    『水木しげるの妖怪めぐり』

    『ひろすけ童話 泣いた赤鬼』

    『ざしきわらし』

    『こわいおばけのはなし バタバタ石』

    『一つ目入道の話』

    『日本民話ものがたり ようかい百ものがたり』

    『日本神話 やまたのおろち』

    『日本名作 くもの糸』

    『怪談名作 耳なし芳一』

    『日本むかし話』

    『六助とヒトデくん』

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    2014年01月26日
  • 小泉八雲集(新潮文庫)

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    子供の頃、アンソロジーでちょっとだけ読み、
    大人になってからはグーテンベルク21でテキストファイルを購入し
    ――で、一冊ぐらいちゃんと……と思い立って買ってみた。
    複数の作品集からピックアップした選集という感じの本で、
    怪談・奇談の他、日本文化に関する随想を収録。
    なかなかの読み応え。
    日本人男女の心中(lovers' suicide)に
    強い関心を抱いていたらしいことが興味深い。

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    2023年06月24日
  • 小泉八雲集(新潮文庫)

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    ばけばけのドラマを視聴して、小泉八雲に関心を
    持ち、買ってみた。
    半分くらいまでは、怪談あり恋愛にまつわる不思議な話、はては木の精まで出てくる
    有名な耳なし芳一、のっぺらぼうの話をきちんと読めて良かった
    日本人の微笑に関するテーマは、社会学の論文を読んでるようだったけど

    ドラマにあったジンクスのエピソードは、あのシーン

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    2026年04月21日