新井潤美のレビュー一覧

  • ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級
    アッパークラスについてよく理解できた。
    世界広しといえど、どの国にも身分の違い、格差や差別というのは当然にあるという、当たり前のことを再認識した。人間が存在する限り、たとえ資本主義が崩壊してもこの仕組みは存在し続けるだろうと思う。

    人が人である限り仕方ないことだと、それを承知の上で今自分がどのよう...続きを読む
  • ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級
    今の知識レベルでは、なかなか太刀打ちできない難しさ。

    同著者の、『〈英国紳士〉の生態学 ことばから暮らしまで (講談社学術文庫)』は、わりとわかりやすく書かれていたのだが、アッパークラスともなると、掴みにくい所があるかもしれない。

    日本とは異なる貴族制度であるために、なかなかイメージしづらく、付...続きを読む
  • 〈英国紳士〉の生態学 ことばから暮らしまで

    英国紳士と言われると、スーツを着こなす、表紙の絵のような物腰柔らかな人物を想像していました。

    しかし、彼らの中には、はっきりと階級を意識した、均一化した世界があるのだと冒頭で著者は述べています。

    「紅茶にミルクを入れるタイミング」などの細かいところまで異なる社会は、想像できませんが、それは差別...続きを読む
  • 日本文学史 近代・現代篇六
    取り上げているテーマは戦後文学、女流の復活、そして三島由紀夫。キーン氏の三島由紀夫に対するあたたかなまなざしも感じる。
  • パブリック・スクール イギリス的紳士・淑女のつくられかた
    非常に勉強になった。与党が変わるたびに教育のあり方(パワーバランス)が変わるっていうのは日本ではあまり考えられないこと。
    文中で引用されていた本にもおもしろそうなのがいっぱい。ただ、日本では訳されていないものもあり残念。検索の問題かもしれないので、巻末リストに原書だけでなく日本発行の題名も付けてくれ...続きを読む
  • ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級
    イギリスの学寮舞台のミステリ読んでて、いまひとつピンとこなかったあれそれが、なるほどそういう仕組みになってるのか!ってのが分かって良かった。
    また、ややこしい貴族の呼び方(称号)についても(デュークなのかロードなのか…)一覧でわかりやすくまとまってて良いですね。
    比較文学の研究をされてるだけあって、...続きを読む
  • 〈英国紳士〉の生態学 ことばから暮らしまで
    筆者の経験と新聞や当時の小説、テレビドラマから見えるイギリスにおける階級意識について読み解いていくのは面白かった
    一言にミドルクラスと言ってもその中も複雑なんだなと
  • ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級
    イギリスの貴族制度に詳しい著者による、イギリスの上流階級、中上流階級に関する本。「ダウントンアビー」などのドラマをはじめ、新聞報道や文学作品、回顧録、伝記などを基に、それぞれのシーンの意味や背後にある階級制度について詳しく説明している。とても興味深い。今でもイギリスでは、王室や貴族を中心とした、上流...続きを読む
  • ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級
    イギリスの上流階級(アッパー・クラス)は、イギリスのみならず、多くの人の興味の対象である。イギリスの歴史を作り、文化の源となり、彼らの礼儀作法が社会の行動規範となってきた。
    一般人にとっては「雲の上」の人々。好奇心やロマンを誘う存在でもある。

    著者は、英文学・比較文学の研究者。
    18世紀以降の英国...続きを読む
  • 〈英国紳士〉の生態学 ことばから暮らしまで
    英国における中産階級(ミドル・クラス)の生態を知る。同じミドル・クラスでも、アッパー・ミドル・クラスとロウアー・ミドル・クラスの溝が深い。元々ミドル・クラスの美徳だった「リスペクタビリティ(勤勉、清潔、礼儀正しさ、質素、純潔)」も、悪い意味でロウアー・ミドル・クラスの属性と見なされる。内容は興味深い...続きを読む
  • 魅惑のヴィクトリア朝 アリスとホームズの英国文化
    ドラマや小説などの文化面でも島国根性というか内輪感があるんだなー、と思いました。
    日本も島国だから排他的というかそういうところはあるかも。
  • 魅惑のヴィクトリア朝 アリスとホームズの英国文化
    ルイス・キャロルの性癖は有名ですが、
    当時はグレーだったことがわかりました。
    遺族が紛失させた日記にはなにが書かれていたのか
  • 日本文学史 近代・現代篇五
    取り上げられているのは私小説、戦争文学、太宰治と無頼派。前半二項については若干の読みづらさを感じる。翻訳しにくい箇所であったか。一方、太宰治と無頼はについては縦横に論が展開され、読み応えあり。未読の太宰に触れてみたくなると同時に、既読の太宰も再読したくなる。
  • 日本文学史 近代・現代篇六
    文学史を学ぶことが結構面白いと思うようになってきた。人口に膾炙した作品や表現を学ぶと言うことは歴史の連続性を考える点で重要な事と認識できるようになった。それだけではなく、読み物として愉しむことができる。これも歳を経たからなのかもしれない。
  • 魅惑のヴィクトリア朝 アリスとホームズの英国文化
    ディケンズやらドイルやら、未読をなんとかしなくちゃと思わせるが、皆詳しい解説書は数多だろうが、掻い摘んで軽く読み飛ばせる紹介もの。
  • 〈英国紳士〉の生態学 ことばから暮らしまで
    イギリス階級社会の中のロウアーミドルクラスについての本。分不相応を嫌うイギリス社会の中で、必死に成り上がろうとする悲哀を感じる。 何年か前にBBCが今のイギリスは7つの階級があるなんて言ってたが、ロウアーミドルクラスが分化しただけにも思えたし、現代もやはり根強く残っているんだなぁと改めて実感。
  • 魅惑のヴィクトリア朝 アリスとホームズの英国文化
    島国根性は他人事じゃないなぁと。妙な親近感。
    ヴィクトリア女王、ディケンズ、テニソン、ルイス・キャロル、コナン・ドイルの作品を通して見つめるヴィクトリア朝。
    ルイス・キャロルのゴシップ(笑)は図説不思議の国のアリスよりちょっと詳細に書いてあったかも。
  • パブリック・スクール イギリス的紳士・淑女のつくられかた
    日本人だがパブリック・スクールの滞在歴がある著者が、その歴史と変遷を明らかにする。
    パブリック・スクールとは言ってみればイギリスのエリート校。成り立ちの歴史は古く、設立は17世紀に遡る。イギリスの政治家やら法曹界やらパブリックスクール閥のようなものがあるようだ。個人的解釈では優れた素質がある若者を選...続きを読む
  • 魅惑のヴィクトリア朝 アリスとホームズの英国文化
    ルイス・キャロル(不思議の国のアリス作者)が31才のとき11才(小5、6⁉)のアリス・リデルに求婚し、それが原因でリデル家に出禁になる←ドン引き(゚Д゚;) いや、マジか…この実話が一番衝撃的だった

    帯の「なぜ島国根性から抜け出せないのか」の答えは? 自分で考えろって事なのねw