ひびき玲音のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前巻で舞台となった文化祭でベスト・スールに選ばれた黄薔薇の蕾と妹がメイン。ずっと一緒だった幼馴染みであり従姉妹の二人だからこそ、長年積もり積もった感情と足りなかったドキドキを求めての予期せぬ行動。
たぶん、ここはメインテーマじゃないのでしょうが新聞部の及ぼす影響の大きさに目が行ってしまった。
時系列を並べただけの推察記事による、学園に及ぼす影響の大きさと言ったら。一種の恐慌状態に陥ったリリアン女学園は悲壮と混乱しかないはずだがラノベなので、そこまで重たい内容ではない。
妹が落ち込んでいるのに黄薔薇がどこか上の空でこれといった絡みがなかったのは残念。
黄薔薇のミスリードには見事に引っ掛かりまし -
Posted by ブクログ
そんなに巻数が出ていなかった頃から気になっていたものの、手に取らなかった作品ですが完結したという話を聞いて第一期をまとめ買いしちゃいました。
姉が妹を導くごとく先輩が後輩を導き、自分たちで秩序ある生活を送るための姉妹制度をもつリリアン女学園。
文化祭での舞台終了までの2週間で、ただの憧れの人に過ぎなかった祥子から妹になれと言われたり、学園でも恐れ多いと思われている山百合会という生徒会の面々と関わりあう。しかもそれだけでなく、姉Bの役でシンデレラの舞台に立つことになったりと、どこにでも居る一般生徒に過ぎなかった祐巳が一歩前に飛び出して行く巻。
彼女の境遇と舞台シンデレラが見事にリンクしているの -
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Posted by ブクログ
ふつーにおもしろかった。さすがに20冊からなるシリーズ全作を読もうとまでは思わないけど。はたと奥付見てみると、作者は65年生まれとかで、いやー作者はかなりベテランさんなのだな。
女子学園での「お姉様-妹」モノというのでおそるおそる読み進めたのだが。独特の用語もすぐに気にならなくなったし。百合がどーこーというよりも、学園という女ばかりの「世間」の中で、どういうふうに人間関係を築いていくか……という成長物語に比重がある。
ちょっとうがった見方をすれば。楽しみも苦しみも痛みも喜びもすべて「人間関係」に集約されるという、非常に「女性的」な世界を描くには、女学園の中での疑似恋愛というのは非常に効率 -
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