品田遊のレビュー一覧
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購入済み
「キリンに雷〜」がとても良かったため。
思考が深く、非常に論理的で筋道立った文章を書くので、「この人...とんでもない人なんじゃ...」となるが、合間にはさまる日常のエピソードで人間味を感じて安心する。 -
Posted by ブクログ
ただの本として読んでいたらさほど響かなかったかもしれない。なんとなくインターネットの記事を読んでいる感覚に近いから。というか、実際にnoteで連載されていた日記に手を加えたものだそうだ。普段「オモコロの仮面の人」「ARuFaと組んで匿名ラジオをやってる人」として認識していたダ・ヴィンチ恐山という個人を垣間見れた気がした(いや、これは品田遊の本か)。同意や共感ができる話もあれば、面白い発想だなと読むだけだった話もあった。が、この人の面白さはあくまで私達と同じワールドに生きながらもちょっと変わってる、という点にあるのだなと分析することができた。また、その面白さはインターネットがあったからこそ発掘さ
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Posted by ブクログ
異なる思想を持つ10人の考え方にどれも共感する部分があり、読む前に漠然とあった自分の考えが何度も揺さぶられるような思いで一瞬で読み終わってしまいました。
自分の考えが誰に近いかポジション取りしながら読み進めると、その考えを強固にする例えが出てきたり
途中で思わぬカウンターパンチをくらったりと、どこまでも主体的な哲学書のようで面白かったです。
広く色んな方にオススメ出来る本です。
ライター、ラジオMC、youtube企画等で元々ファンだった者で品田遊名義の作品は今回初めて触れましたが、別の作品にも触れたくなりました。端々に本人の色が出ているような、書いている本人にも10人それぞれの主張を肯定す -
Posted by ブクログ
著者のネット上の活動をほぼ知らない時期に購入。一気に読んでしまった。面白かった。
日常を綴る章は、インターネットの文化や著者のうっかりエピソードなど、同じような人間としては終始共感の内容。
特に好きなのは締切前に焦って謎の食べ合わせの買い物をし失敗する話。余裕がない時に慌てて謎のミスを連発するのってなんでなんでしょうね…
哲学的な話も多いのだが、文章が淡々としており読みやすく、著者の人柄に触れてから読むこともあって、親しみやすく肩の力を抜いて読めた。
思考が深いので、日常エッセイだけではなく、哲学エッセイとしても良い本だと思う。
次作も必ず読もうと思う。
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Posted by ブクログ
著者の本は、「名称未設定ファイル」しか読んでないが、このエッセイでまた著者の異なる雰囲気を良い意味で感じ取れた。
日々の日常から、普段何気なく目にするSNSの事象に対して、思っていることをつらつら書いてるのだけれど、視点や角度がかなり鋭く、言語化能力も異様に高くて面白い。
いくつもマーカーを引っ張った文章がある。特に以下のような記述が心に残ってる。
- 過去を掘り返されて干される現代なのだから、紙幣に載るような偉大な功績を納めた人物も、いつ過去を探られるか分からないので、紙幣に載るのは人間じゃなくて動物でもいいのでは?
- SNSのプラットフォームの初期段階が心地良いのは、適度な人数で -
Posted by ブクログ
読み終わってしまった。読み終わりたくなかった。
ヴィレヴァンでたまたま見つけて、試し読みができないよう包装されていたのでその時は諦めたんだけれども、後日やっぱり気になって購入した1冊。
日常の何気ない出来事ひとつひとつをぐいぐいと掘り下げて深く思考していく著者の脳内を覗けるのが楽しくて、夢中になって読んだ。こういう、だれかの思考の覗き見みたいなことができる本は大好物だと気づいた。
力強くぐいぐい掘り下げてはいるけれど、それを語る言葉は柔らかくて、するすると頭に入ってくる。そして考えさせられる部分とクスッと笑える部分の塩梅がこれまたよい。
気に入ったところはページを戻って何度も繰り返し読んだ -
Posted by ブクログ
なんというか、オモコロも見てるし匿名ラジオも聞いてるから恐山のことを知ったつもりで居たけどもっと知れた気がした。(知れたって言われるのも恐山は嫌なのかもしれないけど)
なんだか、恐山の頭の中のことをつらつらと書いてる本だから、恐山と2人で話をしている気分になって、ふふ、なんかわかるなぁみたいな、勝手に友達になった、みたいな気分になれて嬉しかった(恐山はこんな知らんやつにそう思われるのは嫌かもしれない、ごめんなさい)
わたしが考えてることってわたし1人だけが考えているのかもって孤独感が薄らいだり、考えてたことが恐山の本を読んだことで色んなことに派生して広がったりってなった気がした。思考をするのと