品田遊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ電車の中で読みたい1冊。世の中に五万と人がいてそれぞれの人生を歩んでいるわけだけど、知り合いになるよりも他人として一生交わらない人の方が圧倒的に数が多くて、今この瞬間に隣の席に座っている人とはもう一生会うことはない(すれ違ったとしても気づきもしない)というのは不思議だなと思ったことはあるけど、それよりもさらに踏み込んで、電車に乗る人々がそれぞれ考えるエネルギーって膨大だな、とは思いついたこともなかった。
どの人のエピソードもなにかしら心当たりがあったり同感できるものばかりで、その合間に挟まれる都築と新戸部の会話が面白かった。新戸部は元野球部だから男の子だと思ってたけどそれは先入観。巧みに密かに -
Posted by ブクログ
よく聴くポットキャストで紹介されていて読んでみた。
日常生活の中の些細だけど気になる事例を短い項目で分けていく内容。炎上しないような言い回しでTwitterに投稿するのかというもどかしさから猫のイデアについて幅広く書いている。
普段からすごく物事に対して考えているということが分かるものだった。印象に残ったのは前半に書いていた飲み会に行く前にコンビニで振り込もうとするけどうまくできなくて乗るはずのバスに乗れず結局余計時間かかるルートを使ってしまい、すごく遅刻したという話は私は経験のある話で覚えている。
正直トピックによってはちょっと着いていけない時や難しい内容だったりして特に共感はできなかったの -
Posted by ブクログ
恐山の別名義の電車にまつわる短編がいっぱい入った小説。
初めの方に入っている露出狂の人の話が気持ち悪かった。自分が露出したことが女の人の記憶に残り続けることに喜びを感じている…という精神が心底気持ち悪かった。女の人のトラウマになれることを喜んでるのは人間として最低だと思う。恐山はこんな気持ち悪いこと考えてる人だったのかと思って恐山を嫌いになりそうだった。性犯罪を犯してそれをむしろ誇りに思っているというのが気持ち悪すぎる。一度女になってただ女に産まれたからという理由だけで理不尽な性犯罪に遭ってみろよと思った。
ここまで読んでもう読むのやめようかなと思ったけど一応最後まで読んだ。そしたらBLっぽい -
Posted by ブクログ
【読んだ動機とか】
作者の品田遊(ダヴィンチ恐山)さんのコンテンツが面白くて好きだったので読んでみたけれど、面白いか面白くないかでいうと個人的には面白くはなかった。でも、読んでよかったとは思うし、興味深い作品ではあるので、後から読み返してみたい作品ではある。
【あらすじこんな感じ】
突如世界に魔王が誕生する。魔王は召使から、王の中の王である貴方様はその力で人間を滅ぼすことが使命であると伝えられる。しかし魔王は、王である自分は使命の奴隷ではないと憤り、人類を滅ぼすか滅ぼさないか、人間達からランダムに選出した者達に話し合いをさせて決めようと言う。人間達の結論に納得することができれば、その通りにし