品田遊のレビュー一覧

  • 止まりだしたら走らない
    短編集のようになっているのでサクサク読みやすい。
    都築くんと新渡戸先輩の掛け合いはクスッとなるものが多かったけど、叙述トリックにまんまとやられた…!もう一度読み返します。
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々
    タイトルに惹かれて購入。読んでいる最中は面白いなってページが進むんだけど、じゃあどこが良いのって言われると答えられない。プーバランと台風の中長崎に行く話は好き。

    後半読むのが大変だった。
  • 名称未設定ファイル
    「カスタマーサポート」と「過程の医学」が好き。意味怖。
    ばらばらの世界観が、「名称未設定ファイル」というタイトルでまとまっていることの妙。
    こんなことばっかり考えてるんだろうね、と、微笑ましい気持ちになってしまうのは、オモコロを読みオモコロチャンネルを見ているからだと思う。
    恐山という存在を知らずに...続きを読む
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々
    シュールなところあり、面白い視点あり、毒舌あり、でとても面白いエッセイだった。哲学的であった。まずタイトルからして気になりすぎた。本当にキリンに雷落ちたんだ…。大人になって跳び箱を飛ぶ人はノイシュヴァンシュタイン城に行ったことのある日本人よりも少ない、とか突然のメール失礼しますの突然以外のメールある...続きを読む
  • 名称未設定ファイル
    ネットとそれに関する短編が17編載った小説。
    今この瞬間も広大なネットの大地のどこかでこの小説のような事が行われているかもしれない、読みながらそんな気分になる話ばかりだった。
    TwitterなどのSNSに触れる機会が多い人ほど楽しんで読めるような気がする。
    どこか薄ら怖いような滑稽なような、不思議な...続きを読む
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々
    世界への視線が鋭すぎて、一息に読むことができず何度も立ち止まりながら読んだ。勝手に「会う必要のない友情」を感じる部分も多かった。
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
    久々に、しっかり頭を使いながら読んだ本…!
    「反出生主義」という複雑で扱いづらいテーマを、物語&議論の形式で語ることで発展させている。頭が捩れそうになる論議も、キャラクター性を交えることで噛み砕けたように思う。
    普段は思いを巡らせることのない対立構造をたくさん知れて、自分の中の視点が増えた。内容その...続きを読む
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々
    味わいがよかった。
    日常の些細なことからふわふわと発想した文章が心地よい。
    もとのマガジンを購読していたから内容は全て既知だけど、その分、書籍化にあたって整えられた文体を楽しむことができて嬉しい。口当たりがなかなか変わる。
    散文、だからこそよい。
  • 名称未設定ファイル
    インターネットの空虚さや、技術が発展した先にありうる少し怖い未来などがシニカルに描かれていて、身につまされました。短編でとても読み進めやすいので、是非一度手にとってもらいたい一冊です。
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々
    小説も確かに楽しいけれど、私はエッセイって好きだな。集中力がない時でも、スッと頭に入ってこれる。積極的に物語を汲取りに行く必要がないから。あと、「へーこの人ってそうやって考えるんだ。ウケる。」くらいの距離感でいられるのが良い。
    オモコロ好きなので、ふとダヴィンチ恐山さんの本を手にして初めて読んだのだ...続きを読む
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
    「人類を滅ぼすべきか」がテーマ。
    10人の人間たちが集められて会議をすることになり、いろんな意見や考え方が出てきます。
     ·滅ぶべき派と滅ぶべきでない派の意見
     ·生きているのは幸福?不幸?
     ·自分が死んだ後はどうでもいい?
     ·人類去勢案→反出生主義の考え
    この他にも[義務][悪行と善行][道徳...続きを読む
  • 止まりだしたら走らない
    短編?
    サクサク読める。それこそ、通勤や短時間の電車の中に読むのにいい。

    「タイムアタック」
    幼い頃の給食早食いの話から始まって、サラリーマンになっても、駅までタイムアタックに挑戦する主人公に笑えた。そういう人いるんだろうな。
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
    人間を生む、ということは、この世の中に不幸を生み出す行為である。
    人類はこれ以上、生殖によって人を生み出すべきではない。
    というのが、「反出生主義」

    その「反出生主義」を中心に、魔王によって人類は滅ぶべきか否かを、10人の登場人物が議論する物語。

    ちゃんとオチも用意されているので、面白いし読みや...続きを読む
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々
    ウロマガ非購読者なのでようやく読めた…という思いが強い。日記のゆるさもあるが、今の炎上過多なインターネットの中でそれなりの立場として発信する意味とか、自我の在り方(独我論かな?)についてはかなり深い知見があると思う。
    短編小説として読める幽霊の話とか改元の話とかもあっていろいろ面白い。
  • 止まりだしたら走らない
    中央線に乗る、2人の学生を縦糸に、各自の場所で生きる1人1人を横糸に織りなすオムニバス形式の小説。

    どの話にもオチや仕掛けが仕込まれていて、楽しいなと思った。品田遊さんが書く人たちの内面って、それぞれ全く違う魂を感じるので凄い。
  • 名称未設定ファイル
    過程の医学がかなり好き。
    「最後の一日」は、たまに考えてゾッとすることだったからそれが目の前に文章として現れてくれたからホッとした。
  • 名称未設定ファイル
    ざんちによる、ネット世界の虚無をシニカルに描く短編17本。
    シャープな描写とブラックな笑いが目立つ話が多い。
    架空の話って分かってはいるけど、あまりにもリアルで、実際に「ありそう」な話ばっかり。
    乙一をインターネット漬けにした感じの小説だった。
    「この商品を買っている人が買っている商品を買っている人...続きを読む
  • 止まりだしたら走らない
    日常生活の中でなんとなく考えてるけど言語化出来てない考えや感情が解像度高めで表現されていた
    派手な出来事や驚くべき展開はないけど最初から最後まで面白さがたっぷりのトッポの様な一冊
  • 止まりだしたら走らない
    面白かった。
    特別なにか勉強になったり、考えるきっかけになるようなものではないけれど、書き方がいいのか理解しやすく読むのがストレスでない。

    今目次を見直して、「タイムアタック」「休憩室」「逡巡」「採点」「往復路」が面白かったと思ったので、もやはほぼすべての話がそれぞれ面白かったみたい。高尾山の話も...続きを読む
  • 名称未設定ファイル
    いつもYouTubeで見ている人の本業が作家ということで、いつか読んでみたかった本。

    タイトル通りにどんなジャンルなのかを一言では言い表せない短編集だけど、ひとつの共通項が「嫌な人間臭さ」というか「人間は嫌で臭いものだ」という意識を感じるところかなと思う。

    自分自身も個人として認識していない大勢...続きを読む